DVDのスラムドッグミリオネアは、ダイナミックで面白い映画でした。
インドのスラム街で民衆の紛争が起こり、孤児になった兄弟と女の子たちが、助け合いながら、また愛と憎しみの葛藤の中で、大人になるまでの過程に見応えを感じました。
インドに行かれた人はこのような子供たちに遭遇したことがあると思います。
私もインドを旅しましたが、乞食のプロ集団があり、インドでは、職業の一つになっています。
悪徳商人やまた親までも子供の腕や足を切り落とし、旅行者に同情させて、お金を子供に稼がせるという。
女の子は売春させたりです。
内臓移植のために腕や足だけではなく、このような子供たちの内臓まで売り払っている悲惨な現状もあります。
ミリオネラーのクイズ番組に大人になった弟を中心に物語がはじまります。
クイズで正解するのに、左脳を使うために、子供の頃の過去の記憶を探る右脳にアプローチしながら回答して行きます。全問?(まだ映画を観ていない人のために)
同じ悪環境の中で育った兄弟が兄は悪の道に、弟はまっとうな人生道を歩みます。
しかし兄が自分を犠牲にして弟を助けるシーンは胸にジーンと響きました。
同じ親から生まれたまともなDNAでも環境によって間違う道へと、しかし最後に弟を助けた兄を描いた、この監督の意図を読み取ることができます。
DNAシステムの「進みながら後退する、後退しながら進む」の、メカニズムを上手く表現した映画だと思います。
映画全体がちょつと暗かったんですが、ラストシーンで若者達が駅のホームに出揃って踊る音楽がまた良くて、こちらも一緒に踊りだしたくなりました。
今、私が考案している尾てい骨、肩甲骨のストレッチを、この音楽にあわせてやったらどうかと思ったりしています。
映画っていいですね。
まだ見られていない人にお勧めしたいです。