「ほつまつたゑ」は一万行、全部で約十二万字で構成されていて、それが基本的には五音と七音の繰り返しでできています。
これは、染色体と構造原理がまったく同じです。
このリズムが私たちが命に響き渡るように感じるのは、私たち人間の生命を形作る遺伝子であるDNA分子が同じリズムを持つ繰り返しを基本として作られているからです。
さらに「ほつまつたゑ」は40あるそれぞれの巻きを「あや(綾)」呼び、全体を織物にたとえる、独特な構造を持っています。
それは他の書物とはまったく異なる考えを元に作られていることがわかります。
DNA分子を一つずつ規則正しくつなぎ、織り込んでいく、染色体と同一の構造であり、人間をはじめとするすべての生命にとっては、この単純な規則正しい繰り返しこそが、何よりも重要なものなんおです。
「ホツマツタエ」宮地正典著より