渡部
「日本には三種の神器というものがあります。鏡は精神、剣は強さの
象徴でしょうね。さらに勾玉というのは心を表しています。そして玉
に一番関係がある動詞は何かというと、"磨く"なんです。だから、玉を
磨く、つまり心を磨くという行為が一番大事な修行なんです。
では心を磨くには何で磨いたらいいのかというこういが一番重要な修行
なんです。
では心を磨くには何で磨いたらいいかというところで石門心学は、神道
でもいいし、仏教でも、儒教でもいい。それぞれのいいとこ取りで併せて
磨いてもいいと説くのです。
神道でそれまで尊んでいた玉を途端に何で磨くかということになる。
そこに180度の転換があるということが重要なんですね。
石田
「渡部先生のおっしゃる通りだと思います。お医者さんが病気を治す
ために、あらゆる薬を試すのと一緒で、神、儒、仏をアレンジして、
ミックスして、「一法を捨てずして、一法に泥ず」あらゆるものから
学ぶということですね。渡部先生がおっしゃるように、それが石門心学
の一番大きな特性といえます。
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渡部
「一つものに入れ込まない。それぞれの教えを熱心に信奉するけれども、
信者にはならない。これは非常に独創的な発想法ですね。