本の出会いも人と出会うのと同じですね。
一瞬早くもなく、遅くもない今の出会いを大切にしたい本に
出会いました。
福島智著「ぼくの命は言葉とともにある」致知出版社。
福島先生は東京大学教授であられます。その前に凄いのは、
健常者でも難しいのに、先生は全盲ろうという、目も見えない、
耳もきこえないという、ハンディーを背負ってからの東大教授
という、「奇跡の人」です。
本を見開くと、言葉というものがこんな清々しいものだったのか、
ということを知りました。
言葉が苦手な私ですが、福島先生の言葉は、体の経絡の流れを通
すエネルギーがあります。
体の中には経絡があって、その経絡が詰まるとところには悩みや
痛みが溜め込まれていますが、先生の言葉にはその経絡の詰まり
を隙間風が吹き抜けて行くような、スウッと通り抜ける、今ま
まで味わったことがないまったく違う世界をになるのが不思議で
した。
自分で目隠しして、耳をふさいで福島先生の世界はどんなものな
のか試しましたが、その現実に出会うことは難しいです。
続く