「致知」渡部一、石田二郎氏対談
石田
「商人にプライドを持たせた梅岩先生の思想は、やはり11歳で奉公にでて、
商人として歩んできた誇りからくるものでしょうね。
渡部
「その体験は大きいですね。ですから梅岩先生は、商売の一番中心を教えて
いるんです。商売というのは相手にも得させなければならない。相手も利し
自分も利さなければ成り立たないと。ローマの諺に、「1人の利益は相手の
損」というのがありますが、それは商売には通用しませんね。そんなことを
やったら商売はたちまち行き詰まってしまうから、必ず取引先によかったと
思わせなければ商売は続かない。そのあたりをズバッと言っているのは、
やはり商人の家に奉公している間にそういう確信を持ったのだと思うんです」
石田
「奉公の体験なしには説けない考えだと思います。やっぱり商人を認め、商売
の尊さを説いているわけですね」
石田
「商人にプライドを持たせた梅岩先生の思想は、やはり11歳で奉公にでて、
商人として歩んできた誇りからくるものでしょうね。
渡部
「その体験は大きいですね。ですから梅岩先生は、商売の一番中心を教えて
いるんです。商売というのは相手にも得させなければならない。相手も利し
自分も利さなければ成り立たないと。ローマの諺に、「1人の利益は相手の
損」というのがありますが、それは商売には通用しませんね。そんなことを
やったら商売はたちまち行き詰まってしまうから、必ず取引先によかったと
思わせなければ商売は続かない。そのあたりをズバッと言っているのは、
やはり商人の家に奉公している間にそういう確信を持ったのだと思うんです」
石田
「奉公の体験なしには説けない考えだと思います。やっぱり商人を認め、商売
の尊さを説いているわけですね」