月光とピエロから秋のピエロ

2015-04-09 15:05:01 | 写真
堀口大学の詩集「月光とピエロ」

泣き笑いして 我がピエロ 秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり
Oの形の口をして 秋じゃ 秋じゃ と歌ふなり


月のようなる おしろいの 顔が涙を ながすなり
みすぎよすぎの ぜひもなく おどけたれども 我がピエロ

秋はしみじみ 身にしみて 真実涙を 流すなり




「宇宙線富士」「風」「月光とピエロ」

いずれも合唱曲です。


合唱には興味をひかれます



「わがピエロ」と唄っているからには、ピエロは大学ではないことはわかります。

では誰がピエロなのか、なぜ秋なのか

見過ぎ世過ぎの是非もなく おどけたれども

いったい誰なんだ

とおもっていました。


美しさとは比較ではなく、絶対であると思う

物悲しく、孤高であればあるほど美は研ぎ澄まされ、危うくなっていく

赤い薔薇には危うい美しさがある

あかいバラには華やかな美しさがある




美しければ美しいだけ、平衡感覚を失い、やがて涙となって崩れる

極限までの「美」をもとめるのが、恋愛であり

「美」は心で見るものとして芸術に昇華還元する




最近ネットを検索していてパリモンマルトルの「洗濯船」に関連していることが判明

アポリネールとロランサンの悲恋であるらしいことがわかりました。


パリ 雨上がりの午後