1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

親(上司)が一手間を嫌がっては、子(社員)は育たん。 1046話目

2017-11-25 07:37:54 | 法話
‪社長会講演で「新約聖書の話。畑に麦の種を蒔いたその夜に敵が忍び込み毒麦の種を。少し実った時点でそれがわかり家臣が抜こうとすると王が『刈り入れの時期まで待て。あまり早く選別すると良い麦まで抜く事になる』と。人材育成もこれに同じ。親が一手間を嫌がっては。時間に判断を委ねるも大事」と。‬

何らかんらと理屈を捏ねて、他を当てにする人のなんと多い事か。 1045話目

2017-11-24 08:08:06 | 法話
‪人は誰にも事情がある。事情の塊が人間。「問題が片付かん」と嘆くので助言すると「だってしょうがないじゃない。今、動けないんだから」と開き直る。「なら、諦めな」と言うと「ご祈願して」と、こうくる。「何事も時間と事情を調整して、自らが動かんと解決はない。神仏や世間に何を期待しとる」と。‬

今、この国は物が溢れかえり、工夫して活かす必要のない国に。 1044話目

2017-11-23 07:19:49 | 法話
‪学校保護者会で「物が溢れかえり豊かになる程、人の心は貧しくなっていく。世の中、便利になればなる程、人は職を奪われ、知恵が低下。昔の子供は遊びの天才。市販遊具を与えずとも、今ある物を工夫して才能に磨きを。このままだと1を2にする力を持つ人間は育っても、0から1を創り出す人間は」と。‬

この世に「これ正解」なる物はない。それ程に人は自分中心。 1043話目

2017-11-22 07:51:09 | 法話
‪仏教界では天台宗最澄さんが「どんな人でも救われる」と説いた法華一条と法相宗徳一さんが「自分の事だけ望む者は救われん」と説いた法華三条の論争は有名。結局、勝負付かずで最澄さんは他界。まあ、優しい人も厳しい人も必要かな。人は自分に都合が良いか悪いかで是非を判断。人を導くは骨が折れる。‬

わが父も私が幼い頃から「見てわからん奴は、言うてもわからん」と。 1042話目

2017-11-21 08:14:30 | 法話
‪一般講演で「ある男性が『父と旅を。行きの2等車輌でお菓子の包み紙を足元に捨てた。その時父は何も。が、帰りの1等で包み紙をポケットに入れると、お前は情けない奴だな、と。恥ずかしかった』と。7歳の子が親の言う意味が悟れるか、という話だが、子が物心付いた頃から親は一貫してこの様に」と。