JUNSKY blog 2015

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チャイコフスキー・交響曲第4番

2006-07-05 13:00:44 | 音楽レビュー
(写真はアクロス福岡と九州交響楽団ですが、
  今回の公演ではありません。
   九州交響楽団公式ホームページから転載)

昨日(7/4)、6時に会社を出て、アクロス福岡シンフォニーホールへ。
会場までは西鉄電車と徒歩で30分以内。

ハンガリー国立フィルハモニー管弦楽団 と 九州交響楽団 の合同演奏会。
指揮は、“炎のコバケン”こと 小林 研一郎 という結構豪華な顔ぶれ。

しかし、結構空席がある。入場料が3階席でも8千円というのが響いたか?

去年、九響&コバケンの「我が祖国」スメタナは、完売で当日券が無く、見損ねたのに!

という訳で3階席2列目中央付近で鑑賞。音は一番良い位置。

1曲目は、ゾルタン・コダーイの「ガランタ舞曲」コンバス6本の普通の編成。
この曲は聴いたことがあるはずだが、初めてのような印象。

2曲目は、F.メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
編成は同規模だが、演奏者が入れ替え(一部の演奏者は引続き・・・)
ソリストは、
木嶋 真優 という20歳の女性。初お目見え。
 絶賛するほどではなかった。
音に深みがない。
速いパッセージのディティールが聴こえて来ない。
ヴィブラートというよりは、終始震えた音。
特に後半は、ソロがオケに埋没してしまい、オケが抑えた音量の所だけしか聞こえなかった。
また、スピードが制御できなくなったのか、どんどん走ってしまい、上滑りになっているように聴こえた。
ついに立て直せないまま怒涛のごとく終わってしまったという気がした。
やはり、諏訪内晶子や庄司紗矢香とは比べられない。

3曲目がチャイコフスキーの交響曲第4番。
この編成がすごい。
コンバス12本。チェロ15本。従って(後は数えにくかったが)ヴィオラ18本
第2Vl.21本、第1Vl.24本だろう。
チューバ2本、トロンボーン6本!、トランペット4本、ホルン8本。
木管各4本+別に(フルート持ち替えでは無く)ピッコロ。
マーラー並みかそれ以上の大4巻編成の凄さ。
これだけ、乗ってもアクロスのステージには、まだ3割以上スペースに余裕が・・・
さすがに重低音は効いていた。
演奏は予想通り弩迫力!!!

演奏終了後はソロを受け持った人、一人ひとりを立たせ、次に舞台へ出てきた時は、各パートごとに立たせ、観客の賞賛を共有していた。
これがコバケン流の演奏後の挨拶である。

演奏終了後のブラボーもあちこちから上がっていたが、私はちょっとその気には・・・

アンコールが変わっていて、弦楽による「ダニーボーイ」。
2曲目はブラームスのハンガリー舞曲第5番。(これが凄くテンポを揺らすので
途中で観客の手拍子が入ったのだが、ずっこけて皆止めてしまった。)
アンコールも終わった後は、指揮者だけではなく、演奏者全員が観客におじぎをするという、これもコバケン流の終わり方だ。

まあ、結構堪能した演奏会でした。

そういえば、幾つかの高校生の団体(20人単位ほどで複数)が来ていたようだが、みなさんおとなしく聞き入っていた。
曲が終わると、女生徒達は、一斉に『ブラボー』を何度も唱和していた。

2006Jul05 JUNSKY