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畠山鈴香容疑者の拘置延長 秋田地裁

2006-07-30 22:14:52 | 事件・事故
 【秋田の連続児童殺人事件で、秋田地裁は28日、殺人容疑で逮捕された畠山鈴香容疑者(33)の拘置を31日から8月9日までの10日間延長することを決定した。
(共同通信) - 7月28日18時51分更新】

ちょっと書くのが遅くなりましたが、又また拘置延長です。
 明日から8月9日までの10日間も、引続き孤立無援の取調べが続くのです。
事件そのものは、単純明快なのに、どうして2ヶ月間も拘置し続けられるのか?
当初、証拠としてマスコミに垂れ流された“証拠らしき事実”は、いまや“証拠らしき『事実』”でもない、完全なガセネタになっているようです。
当初喧伝された“証拠”が証拠として確実なものであったならば、これほど取調べを続けなくても当の昔に済んでいたはずです。
 このブログで疑問を呈してきた“証拠らしき『事実』”の中で、確実に証拠として確定したものが、何かあったでしょうか?
 すくなくとも報道では、そういう確固としたものは明確にされていないと思います。 あれば教えてください。

そのうえ、度重なる警察の訂正発表。それも極めて重要な時刻の情報を1時間以上も修正という、信憑性に疑問を抱くに足る訂正
藤里町の2児殺害:豪憲君殺害で、捜査本部が発表また訂正 /秋田
 藤里町の2児童連続殺人事件で、再逮捕された無職、畠山鈴香容疑者(33)が、米山豪憲君(7)=町立藤里小1年=殺害事件で遺体遺棄に使用した白い軽自動車が、殺害翌日の5月18日朝、遺棄現場周辺を走っていたとの目撃情報について、県警能代署捜査本部は25日、「畠山容疑者が実家を出たのは午前6時半だった」との24日の発表を撤回し「実家を出たのは午前5時過ぎだった」と訂正した。
 捜査本部は24日、目撃情報について「把握していない」と説明。その直後に「情報は得ていた。しかし目撃されたのは別人の車両だった」と発表内容を翻したばかりで、捜査本部は「確認に手間取った。ミスリードだった」と釈明している。(毎日新聞) - 7月26日13時2分更新】

 結局、畠山鈴香被疑者に全ての「罪」を擦り付けるために、警察のストーリーで目撃情報を捏造し、これによって長時間かつ長期に亘る孤立無援の取調べを行い、精神的に追いつめ、消耗させようという筋立てです。

 このブログへのトラックバックやコメントでも、警察による強引な決め付け取調べによって、やってもいない罪を押し付けられた方が何人もいらっしゃることが、数々紹介されています。

 その一方で、この時期に「精神鑑定」をするという話になっています。
これだけ長期の神経戦で、消耗している今の時点で「精神鑑定」を行えば、正常な結果が出るはずもありません。
 これは、畠山鈴香被疑者にとっては、公権力による『人格の否定』であり、警察にとっては『有罪』にできない可能性を持つものであり、豪憲君の家族にとっては、いたたまれない結果を呼ぶしかありません。 何の役に立つというのでしょうか?
 ひたすら「畠山鈴香は異常な人間である」という風評を広めることにしかならないと思います。
 こんな国家権力による人権蹂躙が許されてよいのでしょうか?

 もうひとつは、この前のブログでも取上げたように、
「精神に異常を来たし、拘置所(代用監獄?)内で、発作的に自殺を図り、警察は蘇生に努めたがダメだった」
という、国家権力による、『邪魔者は消してしまえ』(これも、過去に幾つも“自殺”の例があることは、以前書きました)を行うための布石かもしれないという危惧です。

 この数日は、特に報道する内容もないのか、ネット検索でも新記事はありませんが、上記のようなニュースを敢えて流すことで、被疑者の人権を貶めて、視聴者や読者を“楽しませている”つもりでしょうか?

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秋田小1児童殺害事件-35    【連載第1回目から読む】

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