NHK福岡放送局が7月28日(金)に放送した
『九州沖縄スペシャル』
「討論 福岡市五輪招致」
番組宣伝を「朝ドラ」の前に連日打つなど、鳴り物入りで取り組んだ割には拍子抜けした番組であった。
視聴者から寄せられたメールやFAXは300通を超えるものであったと紹介はあったが、番組内で紹介された視聴者の声は10通にも及ばなかった。
5名のコメンテイターの内、明確に反対の立場は「いらんばいオリンピック」の脇さん一人、学者・文化人(スポーツライター)が二人で、そのうち一人はどうも賛成派。後の二人は副市長と推進委員会の代表という顔ぶれ。
なんかバランスを欠いた人選で、反対派の脇さんの発言時間も僅かだった。
「よばんでよかオリンピック」からは誰も人選されていないし、スタジオに視聴者を入れることもしていなかった。
札幌市が一度は招致推進の方向を決めながら、市民アンケートで財政問題の疑問の声をあげる人が多く、招致反対が賛成を僅かに上回ったため、「招致断念を決断した」という札幌市長のインタビューが放映された。
一方で、政策投資銀行が須崎地区の再開発に見込みがあると語るなど、賛成派を後押しする財界の声も忘れず放映した。
オリンピックが福岡財界の要望であることは明らかにはなったが、問題点は表面的な指摘に留まった。
また、福岡市が年々赤字を減らしてきており、今では毎年60億円の「黒字」を出している、と言うに至っては、これだけ保育や医療福祉・生活保護給付を押さえ込み、生活困難な市民を増やして来ておきながら、よく言うよ! という感じであったが、そこのところの脇さんの突っ込みは今一歩迫真に欠けていた。
おそらく、福岡市や財界から放映前に猛烈な圧力がかかったのであろう。
「ワーキングプア」などで近頃頑張っているNHK労働者の心意気を見たかったのだが、腰砕けであった。
投書が300というのは、これだけ市民生活にとって重大な問題にしては、また招致反対署名が13万を超えた割には、圧倒的に少ない数であったと思う。
『九州沖縄スペシャル』
「討論 福岡市五輪招致」
番組宣伝を「朝ドラ」の前に連日打つなど、鳴り物入りで取り組んだ割には拍子抜けした番組であった。
視聴者から寄せられたメールやFAXは300通を超えるものであったと紹介はあったが、番組内で紹介された視聴者の声は10通にも及ばなかった。
5名のコメンテイターの内、明確に反対の立場は「いらんばいオリンピック」の脇さん一人、学者・文化人(スポーツライター)が二人で、そのうち一人はどうも賛成派。後の二人は副市長と推進委員会の代表という顔ぶれ。
なんかバランスを欠いた人選で、反対派の脇さんの発言時間も僅かだった。
「よばんでよかオリンピック」からは誰も人選されていないし、スタジオに視聴者を入れることもしていなかった。
札幌市が一度は招致推進の方向を決めながら、市民アンケートで財政問題の疑問の声をあげる人が多く、招致反対が賛成を僅かに上回ったため、「招致断念を決断した」という札幌市長のインタビューが放映された。
一方で、政策投資銀行が須崎地区の再開発に見込みがあると語るなど、賛成派を後押しする財界の声も忘れず放映した。
オリンピックが福岡財界の要望であることは明らかにはなったが、問題点は表面的な指摘に留まった。
また、福岡市が年々赤字を減らしてきており、今では毎年60億円の「黒字」を出している、と言うに至っては、これだけ保育や医療福祉・生活保護給付を押さえ込み、生活困難な市民を増やして来ておきながら、よく言うよ! という感じであったが、そこのところの脇さんの突っ込みは今一歩迫真に欠けていた。
おそらく、福岡市や財界から放映前に猛烈な圧力がかかったのであろう。
「ワーキングプア」などで近頃頑張っているNHK労働者の心意気を見たかったのだが、腰砕けであった。
投書が300というのは、これだけ市民生活にとって重大な問題にしては、また招致反対署名が13万を超えた割には、圧倒的に少ない数であったと思う。