JUNSKY blog 2015

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映画「日本沈没」 リメイク

2006-07-23 18:59:29 | 映画レビュー
日本沈没
を見てきました。

「近い将来、それは明日かもしれない・・・」

一定の科学的裏づけもあるだけに、深刻な問題提起をしています。
本当に、1年以内に日本列島がプレートの動きに飲み込まれてしまうのか・・・?

倉木美咲役の福田麻由子がうまい。

子役とは思えないクールビューティーである。
去年のTVドラマで衝撃を与えた作品「女王の教室」で、学校や同級生や家族も冷めた目でみる進藤さんの役をやっていたのだが、コメディアン風の主役の女の子(役名も覚えていない)よりは、はるかに存在感があった。
1994年8月4日生まれの11才。

消防庁ハイパーレスキュー隊 隊員 阿部玲子役の柴咲コウや、
JAMSTEC 潜水艇わだつみ6500のパイロット 小野寺俊夫役の草ナギ剛
堅実な芝居を演じていた。

山本内閣総理大臣がライオン頭で、誰かを彷彿とさせるが、至って国民思いの首相として描かれているのが現実離れ。 石坂浩二が友情出演だが、開演からほどなく、阿蘇山の大爆発に政府専用機が巻き込まれて、あっけなく「お陀仏」という役どころ。

この後を、危機管理(防災)担当大臣兼任として、閣僚の冷ややかな視線にさらされつつも奮闘するのが、大地真央扮する文部科学大臣・鷹森沙織。
やっば、大地真央はミュージカル癖というか宝塚癖が抜けないね。

配役の紹介はこれ位にして、ストーリーの方を・・・

アッ、まだ見ていない人が居る。
ネタバレ、御法度!

と言う訳で、ネタバレになっても良い範囲は、【公式サイト】 に出ているだろうからそちらへどうぞ。

 ただ、どうしても言いたいのは、最後の最後に、大陸側プレートが太平洋プレートに飲み込まれる部分を、豊川悦司扮する地球科学博士・田所雄介の策により、核兵器同等の威力を持つ新型爆弾を多数配置して連続的に爆破し、プレートの境界を破壊する、という所はいかにも映画(虚構)という感じであった。
 そんなことをしたら、地球の動きに莫大な影響を与えるし、震度7どころで無い大規模地震をアジア全域に起こすであろうし、百メートルにも及ぶ巨大津波が太平洋全域で起こるであろう。
 その爆破する瞬間に、爆薬を仕掛けた掘削線が、その海域に居るなんてことがありえるはずがない。
 ここの所は、言葉で説明しても解らないと思うので映画で確認してください。

 自衛隊の露出度が高いのも致し方ないのか?
憲法改正論議で、自衛隊を認知させようという意図がありありだが、災害時には自衛隊員には頑張ってもらわなければならない。
 こうした中で救出シーンは、全て消防庁ハイパーレスキューにさせているところは、製作者のせめてもの良心か?
 終了間際に、山岳崩壊で孤立した倉木美咲と彼女を取り巻く人々を、救出にきたのは、ハイパーレスキュー隊員 阿部玲子であった。