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船場吉兆 偽装は現場が勝手にやったとi今日も言い逃れ!

2007-11-17 19:46:01 | 事件・事故
 前にも書いたことがありますが、昨年は建築の耐震設計偽装や、自動車業界でのリコール隠しなど、建築・産業機械系の、いわば経済産業省管轄の偽装が大流行(おおはやり)でしたが、
 今年は年初の「白い恋人」に始まり、数々の老舗と言われる食品産業での偽装が内部告発され、年末近くになって高級料亭として名を馳せていた「船場吉兆」での数々の偽装に至っています。
 厚生労働省は、年金“偽装”問題も抱えているのに、あれもこれもとお忙し!

 特に、「船場吉兆」の偽装は悪質で、責任を全部現場のアルバイトが勝手にやったこととし、これを認めさせるために「念書」まで書かせようとしたとのこと。
賞味期限1カ月延ばせ 「パートに全責任」念書を 「取締役が指示」証言 船場吉兆 元店員ら4人会見(西日本新聞) - goo ニュース

 極めて無責任であり、元従業員らによる記者会見において、「賞味期限張り替えについて経営層の指示があった」と告発されているのに、今なお経営者は、経営層による「偽装指示」は行っていないと居直っている悪質さです。
偽装指示重ねて否定 船場吉兆 湯木取締役 「元販売員と話し合う」(西日本新聞) - goo ニュース

 今日の記者会見でも、この点は認めず、管理責任不行き届きであったことのみを謝罪しただけであったようです。
船場吉兆社長ら 偽装「責任感じる」 任意聴取「牛肉」関与は否定(産経新聞) - goo ニュース
「船場吉兆」を捜索=牛肉産地虚偽表示の疑い-組織的関与か、解明へ・大阪府警 (時事通信) - goo ニュース

 こういう態度では、顧客を失うばかりであることに気付いていないようです。

 最初は、福岡の老舗百貨店「岩田屋」に出店していた「船場吉兆」で菓子類の賞味期限を大幅に延長してシールを張替えていたことが発覚したのですが、その後の監督官庁の調査で、牛肉の不当表示(産地偽装)など、あれもこれもと罪状が明らかになっています。
船場吉兆の改ざん「会社も知っていた」 パートが証言(朝日新聞) - goo ニュース

 経営者は、新たな事態が発覚するたびに、「現場の担当者が勝手にやったこと」と責任を転嫁しています。
 ほんとうに非道な会社だと思います。

 牛肉の産地偽装では、但馬牛の入手が困難になったので、佐賀牛や鹿児島牛を「但馬牛」と称して販売したと言うことですが、このことは、それぞれの産地に対して極めて失礼な行為です。
佐賀・鹿児島産明記の伝票、「但馬牛」と偽る 船場吉兆(朝日新聞) - goo ニュース

 「佐賀牛」も高級ブランド牛として佐賀県としては推し進めているところですし、「鹿児島牛」も同様です。
 もちろん、こういう行為は但馬牛の生産者にも失礼なことです。

 「但馬牛」に拘らず、「佐賀牛」・「鹿児島牛」などをラインナップとして並列して売り出すと言う、私でも思いつくビジネスモデルを思いつかなかったのでしょうか?

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以下、朝日新聞コピペ
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船場吉兆 牛肉は本店一括仕入れ、偽装常態化か
(朝日新聞) - goo ニュース


               朝日新聞  2007年11月17日06時47分

 高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)による牛肉の産地偽装事件で、同社は牛肉の仕入れを本店で一括して行い、少なくとも今年3月以降、高級牛の「但馬牛」については全く仕入れていなかったことがわかった。同月以降、但馬牛と表示された商品には、佐賀、鹿児島両県産牛肉が使われていたとみられる。大阪府警はすでに湯木正徳社長から任意で事情聴取。湯木喜久郎取締役ら幹部からも順次事情を聴き、組織ぐるみで偽装が常態化していた可能性があるとみて本格解明を進める。

 調べに対し、湯木正徳社長は、偽装工作への経営陣の関与を否定しているという。

 府警生活環境課や農水省によると、船場吉兆は大阪市内の船場本店や心斎橋店のほか、博多店など計4店で構成。顧客の予約や名簿整理などは各店舗で行われているが、食材のうち特に牛肉については船場本店が一括して仕入れているという。

 府警によると、船場吉兆は今年3~10月、「牛肉みそ漬け」など人気の3商品計101セットについて、箱に「但馬牛」などとシールをはりながら、佐賀、鹿児島県産のサーロイン肉を使用していた疑いが持たれている。仕入れ業者の伝票類などを調べた結果、少なくともこの8カ月間、同社が「但馬牛」のサーロイン肉を納入した形跡がないことがわかったという。

 同社によると、但馬牛の仕入れ先の経営規模が比較的小さく、過去に納入量が不安定だったことがあり、肉質に見劣りがないとして佐賀県産などを選んだことを契機に偽装が慣例化したという。牛肉の仕入れは中堅クラスの従業員が仕切り、「経営陣は関与していない」としている。

 だが、シールを張る作業や在庫調整など偽装工作すべてを一部従業員だけで管理するのは困難なうえ、鹿児島、佐賀県産の牛肉を同社に納入してきた業者は「産地や牛の個体識別番号まで伝票に記載してきた」と証言。船場吉兆側の組織的な関与の可能性を示唆している。経営幹部の指示や承認がなかったか、府警は捜査を進めている。

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 府警は16日夕、不正競争防止法違反(虚偽表示)の容疑で行った本店や社長宅などへの家宅捜索を終了。会計帳簿や売上伝票、納品書など段ボール75箱分を押収した。