秋田小1児童殺害事件-80
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藤里町の「連続児童殺害事件」公判では、連続して被告人質問が行われているようですが、自白の任意性ばかりが焦点となり、肝心の証拠物件の開示が行われていないように思われます。
もちろん、私はマスコミ報道を通してしか事件をフォローできませんので、実際の裁判法廷でどのような証拠のやり取りが行われているのかはわかりませんが、報道を見聞きする範囲では、自白が唯一の証拠となっているかのようであり、その信憑性の真偽だけが争われているように思われます。
これまで何回か御紹介しましたが、「唯一の証拠が被疑者の自白である場合には有罪とされない」のが日本国憲法の定めるところです。
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日本国憲法 第38条 自白の証拠能力
(1)何人も、自己に不利益な供述を強要されない。
(2)強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。
(3)何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。
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昨日の法廷では、取調べを行った検察官が証言し、「自白を強要していない」と言っていますが、このような“証言”は全く信用に値しません。
それは、これまでの「冤罪事件」で数多く証明されてきたところです。
私の知り合いにも“無実の”嫌疑で、警察や検察に取り調べられた人が何人か居ますが、意識朦朧となるまで休憩や睡眠も与えず取り調べたり、壁の間近に壁に対面する形で長時間立たされるなど、人権無視の取調べを行っています。
そういう状況に耐えかねて、拇印を押させられたり署名を迫られたりするのです。
昨日は、検察官が証言したようですが、警察も人権無視は同じことで、あらかじめ自白に追い込む“有罪の”ストーリーを警察が偽造し、これを拒否すると「ウソを付くな!」と大声を上げて威嚇・威圧し(やり方は手馴れたものですから、素人は抵抗できないのが普通です)同意するまで休ませないというやり方です。
当連載の第一回が「“任意”で16時間の取調べで“自供”?」という記事から始まっていることにももう一度ご留意ください。
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秋田小1児童殺害事件-80
【連載第1回目から読む】 「“任意”で16時間の取調べで“自供”?」
第79回へ 第81回へ
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【関連記事】
自白の経緯を証言=男性検察官が出廷-連続児童殺害公判・秋田地裁 (時事通信) - goo ニュース 2007年11月22日(木) 22時02分
自白の強要否定=男性元警察官が証言-連続児童殺害公判・秋田地裁 (時事通信) - goo ニュース 2007年11月22日(木)13:10
「長時間の取り調べはない」 元警察官証言、連続児童殺害公判 さきがけOnYheWeb 2007年11月22日(木) 14:19
供述の強要「ない」 秋田連続児童殺害公判で取り調べ官証言 河北新報 2007年11月22日(木) 23:38
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藤里町の「連続児童殺害事件」公判では、連続して被告人質問が行われているようですが、自白の任意性ばかりが焦点となり、肝心の証拠物件の開示が行われていないように思われます。
もちろん、私はマスコミ報道を通してしか事件をフォローできませんので、実際の裁判法廷でどのような証拠のやり取りが行われているのかはわかりませんが、報道を見聞きする範囲では、自白が唯一の証拠となっているかのようであり、その信憑性の真偽だけが争われているように思われます。
これまで何回か御紹介しましたが、「唯一の証拠が被疑者の自白である場合には有罪とされない」のが日本国憲法の定めるところです。
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日本国憲法 第38条 自白の証拠能力
(1)何人も、自己に不利益な供述を強要されない。
(2)強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。
(3)何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。
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昨日の法廷では、取調べを行った検察官が証言し、「自白を強要していない」と言っていますが、このような“証言”は全く信用に値しません。
それは、これまでの「冤罪事件」で数多く証明されてきたところです。
私の知り合いにも“無実の”嫌疑で、警察や検察に取り調べられた人が何人か居ますが、意識朦朧となるまで休憩や睡眠も与えず取り調べたり、壁の間近に壁に対面する形で長時間立たされるなど、人権無視の取調べを行っています。
そういう状況に耐えかねて、拇印を押させられたり署名を迫られたりするのです。
昨日は、検察官が証言したようですが、警察も人権無視は同じことで、あらかじめ自白に追い込む“有罪の”ストーリーを警察が偽造し、これを拒否すると「ウソを付くな!」と大声を上げて威嚇・威圧し(やり方は手馴れたものですから、素人は抵抗できないのが普通です)同意するまで休ませないというやり方です。
当連載の第一回が「“任意”で16時間の取調べで“自供”?」という記事から始まっていることにももう一度ご留意ください。
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供述の強要「ない」 秋田連続児童殺害公判で取り調べ官証言 河北新報 2007年11月22日(木) 23:38