続々と『発覚』する、
原発の「耐震データ」入力“ミス”
今度は、関西電力・高浜原発3・4号機でも『発覚』した!
読売新聞が見出しに『発覚』という表現を使っている処を見ると、
隠していたものが『発覚』したというニュアンスである。
そうでなければ、「発見」 という表現を使うだろう。
私も、「隠していたものが『発覚』した」 と思う。
そして、又、同じように
【再計算しても、安全性そのものに影響はなかった】
と関西電力は猛語(妄語)しているようだ。
何度も書いているように、
【再計算しても、安全性そのものに影響はなかった】
というのは、検証していないのと同じこと。
たとえば、「再計算した結果、安全率が5倍から4倍に低下したが
なお、安全性は確保されている」 というのなら
解らないでもないが、単に
【再計算しても、安全性そのものに影響はなかった】
と言う言い方は、具体的な検証を何もしていないことを
示すものなのである。
今回の耐震設計は、天下の【竹中工務店】に丸投げされていた
ようである。【竹中工務店】がそんな単純ミスを見逃すはずは無い!
おそらく、関西電力か経産省・原子力安全保安院(不安全不安院)か
資源エネルギー庁かどこかから、数値の操作を依頼されたに違いない。
上司からそのような 「天の声」を押し付けられた竹中工務店の技術者は
泣く泣く、数値を修正した のであろう。 それを
【竹中工務店の担当者の入力ミスだった】(関西電力・朝日報道)
と切って捨てられたら、立つ瀬がない。 技術者として同情の限りである。
最初に発覚した玄海原発でも耐震設計を丸投げされていたのは
天下の【大林組】 である。
同じような偽装工作が全国の原発で行われていた可能性がある。
「天の声」は入札現場では常識として行われていたが、
このような耐震設計などでも行われていた可能性が高い。
国土交通省や経産省は「姉歯を笑う」訳には行かないであろう。
(※姉歯事件:姉歯『建築士』によるマンションの耐震設計偽装)
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耐震性評価のデータ入力ミス発覚…関西電力
(読売新聞) - 2011年8月23日(火)01:39
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県)で耐震安全性評価のデータに入力ミスが見つかった問題に関連し、同様の事例について調べていた関西電力は22日、高浜原発3・4号機(福井県)の原子炉建屋について、計3か所のデータを誤って入力していたと発表した。
再計算しても、安全性そのものに影響はなかったという。
これを受け、経済産業省原子力安全・保安院は同日、原子力施設がある12事業者に類似の入力ミスがないか再調査を指示した。原発を再稼働させる前提のストレステスト(耐性検査)は、耐震安全性評価の数値を使うため、九電の入力ミスの影響で実施が遅れているが、今回指示された再調査が10月末までかかる事業者もあり、これらの事業者のテストはさらに遅れる見通し。保安院は、玄海原発のデータ入力ミスが発覚した先月、同原発のデータを誤入力した大手ゼネコンの大林組に同様の解析を発注した事業者に対し、ミスの有無を調査するよう指示していた。しかし、発注先が違う場合には、ミス防止体制があったかどうかだけを調べさせていた。
耐震評価データ、高浜3・4号機も誤り 入力ミスと関電
(朝日新聞) - 2011年8月22日(月)21:03
経済産業省原子力安全・保安院は22日、関西電力高浜原発3、4号機で、原発の再起動や運転継続の判断根拠になるストレステスト(耐性評価)に使われる耐震評価のデータの一部に誤りがあった、と発表した。九州電力玄海原発3号機でも誤りが見つかっており、保安院は電力各社にデータの再確認を指示した。停止中の原発の再起動がさらに遅れる恐れがある。
関電によると、誤りが見つかったのは、原子炉建屋などの評価に使うデータ3カ所で、解析を委託していた大手ゼネコン竹中工務店の担当者の入力ミスだった。
安全性の評価に影響はない としている。
九電は委託先の大林組でデータミスが判明したため、保安院は大林組に委託している電力各社にデータのチェックを指示し、報告を求めていた。
関電は自主的な調査で誤りが見つかった。このため、保安院は22日、委託先によらずすべてのデータのチェックを改めて各社に求めた。結果の報告を受けた後に、ストレステストの評価をすることになる。各社の報告が出そろうのは10月になる見通しという。(西川迅)
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