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またもや とかげのシッポ切り! 防衛政策課長を更迭

2007-11-16 18:48:25 | 事件・事故
 結局、処分されるのは下っ端ばかり。
まあ、防衛政策課長というから下っ端の中では、結構権力を持っている中堅幹部のようではあるが、このポストから更迭して「懲戒免職」するのでもなく、大臣官房付に横滑りさせるだけの『表向き処分』にすぎないようだ。
 もっと下っ端だったら免職になっていたかも知れない。

 とはいえ、資金運用などというサイドビジネスを認められるのだろうか?

以下、朝日記事コピペ
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守屋氏の資金運用の防衛政策課長を更迭へ 防衛省
                朝日新聞  2007年11月16日16時20分

 防衛省は16日、同省の現職課長が守屋武昌・前防衛事務次官(63)から投資目的で計4500万円の資金を預かった問題で、この課長を更迭する方針を固めた。週明けにも課長職から外し、大臣官房付にする人事異動を発令する。複数の同省関係者が明らかにした。

 更迭されるのは、河村延樹・防衛政策局防衛政策課長(47)。

 同省の調査や守屋氏によると、河村氏は97年当時、以前直属の上司だった守屋氏に「少し増やしてあげます」と投資を持ちかけ、計4500万円を預かった。だが、自分の父親の知人に運用を依頼し、1500万円の損失を出した。その後02年までに、損失分を含め4500万円全額を守屋氏に返済したという。

 防衛政策課長は局内の筆頭課長だが、問題発覚後、河村氏は体調不良を理由に欠勤している。同省はこれ以上課長不在の状況が続けば業務に支障が生じかねず、更迭はやむを得ないと判断したとみられる。

 16日の衆院安全保障委員会では、辻元清美氏(社民)が「課長を更迭するのか」と質問したのに対し、石破防衛相が「人事についてはいろいろな角度から検討している。このような状況にかんがみて、必要な人事を行わなければならない」と述べた。
守屋氏の資金運用の防衛政策課長を更迭へ 防衛省(朝日新聞) - goo ニュース
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【関連記事】
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「久間氏と額賀氏」が山田洋行の接待に同席(参議院喚問)

2007-11-15 17:42:24 | 事件・事故
 先日(10/29)の衆議院での喚問に続いて、本日(2007年11月15日)参議院でも元防衛事務次官・守屋武昌氏の証人喚問が行われた。
 朝日新聞WEB版によれば、
【守屋前次官は、山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者(69)の飲食接待の場に政治家が同席していたとされる問題で「久間(章生)先生と額賀(福志郎)先生じゃなかったかと思う」と述べ、2人の防衛庁長官経験者の名前を挙げた。】
とのこと。

 ゴルフや飲食の接待を受けたことは認めたが、それによる見返り(便宜供与)は、一切否定し、不都合なことは、ロッキード事件の時の小佐野賢治や全日空の若狭社長のように「記憶にございません」を連発したらしい。
 当時、「記憶にございません」は職場はもとより、小学校にまで広がる悪しき流行語になったのだが、この亡霊を呼び出してきたようだ。

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【以下、朝日新聞Web版;2007年11月15日17時06分付 最新記事 コピペ】

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守屋前次官
  接待の席に「久間氏と額賀氏」
     喚問で言及

               朝日新聞 2007年11月15日17時06分

 防衛省の守屋武昌・前事務次官(63)の2度目となる証人喚問が15日午後、参院外交防衛委員会で行われた。

 守屋前次官は、山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者(69)の飲食接待の場に政治家が同席していたとされる問題で「久間(章生)先生と額賀(福志郎)先生じゃなかったかと思う」と述べ、2人の防衛庁長官経験者の名前を挙げた。

 航空自衛隊の次期輸送機(CX)エンジンに関する装備審査会議の段階で、軍需専門商社「山田洋行」が米ゼネラル・エレクトリックの代理店だったことについては「そのような記憶は一切ない」と述べ、当時、認識があったのではないかとされる点を改めて否定した。退職金を返納する意向も明らかにした。 

 守屋前次官の証人喚問は10月29日の衆院テロ対策特別委員会に続いて2度目。

 冒頭、北沢俊美委員長(民主)が、前回の喚問で、自ら議長を務めた03年8月の「装備審査会議」の時点で、CXのエンジンに採用された米ゼネラル・エレクトリック社の代理店が山田洋行であることを知らなかった、と証言をしたことについて、改めて「当時の認識としてそのような記憶は一切ございません」と答えた。

 また、CXエンジンの選定をめぐって守屋前次官が「随意契約にならないのはおかしい」と発言したかどうかを問われると、「そういう発言をしたことは記憶にない」と述べた。

 前回の喚問で、山田洋行の接待の場に防衛庁長官経験者の政治家が同席していたと述べたことをめぐって、委員長はその場での話の内容や名前を質問。守屋前次官は「宮崎元専務が同席したという前提で話しており、元専務に確認しないで軽々に申し上げられない」と繰り返したが、その後、「久間先生と額賀先生ではなかったかと思う」と明かした。

 証人喚問は北沢委員長の冒頭質問の後に、犬塚直史、浅尾慶一郎(ともに民主)、山本一太(自民)、浜田昌良(公明)、井上哲士(共産)、山内徳信(社民)の各委員が質問した。

 前回の証人喚問で守屋前次官は、200回を超えるゴルフや飲食接待を受けたことは認めたが、CXエンジン調達など装備品調達に絡む、宮崎元専務や山田洋行への見返りや口利きは一切否定した。

 守屋前次官を巡っては、直属の部下だった現職課長との不自然な資金のやり取りも新たに浮上した。守屋氏が課長に預けた金額は4千数百万円に上る。2人は「投資目的だった」と防衛省に説明しているが、投資先などを明らかにしていない。

 前次官の喚問に先立ち、15日午前9時半からは、参院外交防衛委員会が山田洋行の米津佳彦社長を参考人として招致。米津社長は同社の社内調査で、宮崎元専務による前次官らへのゴルフ接待が、昨年3月までの8年間で300回以上、元専務らの分も含めた費用が1500万円以上にのぼることを明らかにした。

 また、米津社長は、守屋前次官が衆院での喚問でゴルフの際に「毎回1万円を支払っていた」と証言したことに関して「そのような経理処理は一切されていない」とも述べた。

 このほか、守屋前次官の次女が山田洋行と関係が深い米国の大学院への留学を目指した際、同社関係者が大学院側に口頭で「よろしくお願いします」と伝えたと述べた。次女が米国に行った際、「宮崎元専務が学校まで案内したとか、日用品を買うのを手伝うことはあった」と説明した。また、質問に答え、山田洋行が米国のアーミテージ元国務副長官が経営するコンサルタント会社と宮崎元専務の時代から契約していたことを明らかにした。

 守屋前次官と宮崎元専務の関係については「社内ではかなり以前から相当親しい間柄と知られていた」と述べた。一方、元専務による接待については会社の指示ではなく、元専務の独断だとした。裏金づくりについては「全く存じ上げていない」と語った。

 前次官に対する前回の衆院での喚問後、宮崎元専務や山田洋行米国法人元社長、山田洋行管理部長の3人が業務上横領などの疑いで、東京地検特捜部に逮捕された。特捜部は守屋前次官と宮崎元専務の贈収賄容疑の立件を視野に捜査を進めており、防衛省職員らに対する一斉聴取に着手している。

守屋氏、接待同席「久間氏と額賀氏」 喚問で言及(朝日新聞) - goo ニュース
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【関連記事】
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畠山鈴香さんに自白強要 第4回被告人質問から

2007-11-14 23:55:23 | 事件・事故
秋田小1児童殺害事件-79
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 一つ前の記事にリンクを設けましたが、やはりできるだけ文章として引用する方がリアルだと考え、【さきがけOnTheWeb】から被告人質問の状況を一部引用してお伝えします。

 これによれば、いかに検察側の取調べが冤罪生産装置になっているかが解ります。
また、弁護士が如何にマスコミ報道などに影響され、真摯な態度で取組んでいなかったがが解ります。

 全部引用すると長いので、上のリンクから御覧ください。
では、以下引用です。
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畠山鈴香さんの発言は「青文字」とします。

【検察側】

 —記録では取り調べの途中で、体調によって休みを入れている。
⇒ 「休ませてもらった記憶はない」

 —検事に「バカヤロー」と怒鳴られ、米山豪憲君の遺体写真を見せられただけで怖くなり、(彩香ちゃんの殺害を認める)調書に署名したのか。
⇒ 「出された調書には必ず署名しないといけないと思った」

—刑事のことも怖かったというが、どんなことがあったのか。
⇒ 「『どんな手を使っても(拘置を)延ばしてやる』と言われた」

 —公判前整理手続きや弁護側の冒頭陳述でも(そのような供述は)出てない。想像じゃないのか。
⇒ 「違います」

 —弁護士が差し入れた容疑者ノートに「ひどい取り調べ」を受けたことを書いていないのはなぜか。
⇒ 「弁護士に直接言えばいいと思った」

 —ノートには(注意事項として)「事実と調書の内容が違えばサインしてはいけない」などとあるのに、サインしたのは怖かったからか。
⇒ 「『警察は偉いんだ。おまえが分からないことも、何でも知っているんだ』と言われ余計に怖くなった」

 —「彩香ちゃんを殺すつもりで落とした」という調書にサインして、抗議のために腕にボールペンを突き刺した。
⇒ 「はい」

 —けがは軽かった。何度も自傷行為をしているが、パフォーマンスではないのか。
⇒ 「パフォーマンスをしたことはない」

 —簡易精神鑑定を担当した医師に「取り調べで意に沿わない調書にサインしていないか」と聞かれていないか。
⇒ 「覚えていない。検事から『先生はすごく私に興味を持っていて、ワイドショーを見たり週刊誌を読んでる』と聞かされ、信用できなかった」

【弁護側】

 —彩香ちゃんのことを「怖い」と言っていた。もう少し説明して。
⇒ 「普段からちょっと触られるのが嫌だったが、(大沢橋で欄干の上に乗った彩香が抱きついてきたときは)初めて自分の目線より上から覆いかぶさってくる形になったので、さらに怖い気持ちになった」

 —自白に任意性がないと主張しているが、調書に署名した一番の理由は何か。
⇒ 「豪憲君の遺体の写真を見せられたこと」

【地裁】(裁判官の発言と思われる;引用者)
 —裁判所での拘置質問の際に「この子なんかいなくなればいいと思って欄干から払いのけるようにして落とした」とは言ってないか。
⇒ 「話していないと思う」

             さきがけOnTheWeb (2007/11/13 08:34 更新)

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 今回の「被告人質問」では、報道記事を見る限り、何も証拠調べが行われた形跡が無く、『自白』の任意性ばかりが着目されているように見える。
 引用はしていないが、女性警察官も『証言』し、自白強要はしていないと警察の不法行為を隠蔽しようとしている。
 しかしながら、自己に不利益な証拠が自白だけの場合は有罪とできないという事を考えれば、自白の任意性を長々論議するのは、実は「有罪」の決め手にはならない。
 任意性への拘泥は、むしろ自白に頼って証拠を確実に押さえることを怠った警察の捜査の杜撰さを覆い隠すためのものに見える。
 むしろ、任意性がないことが明白になって、“有罪の証拠”を自ら掘り崩しているようにさえ見える。

 いずれにせよ、他の確実な証拠が無ければ、有罪とはできないはずだ。

 たとえば、「豪憲君の遺体の写真を見せられたこと」が調書の署名を行うきっかけになったことは、豪憲君が誰かに殺害された姿をみて動揺した結果であったとしても、だからと言って畠山鈴香さんが豪憲君を殺害した証拠には、なろうはずも無いのである。

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秋田小1児童殺害事件-79

【連載第1回目から読む】    
   第78回へ   第80回へ 

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【関連記事】
畠山被告「取り調べで恐怖」 河北新報 2007年11月13日
自白任意性めぐり検察追及 畠山被告、黙り込む場面も(共同通信) - goo ニュース
死刑でも控訴せず 鈴香被告「主張認めてもらえるなら」 (河北新報) - goo ニュース

畠山被告、自白強要と主張

2007-11-13 21:59:18 | 事件・事故
秋田小1児童殺害事件-78
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 畠山鈴香さんは、“自白”の任意性については「強要されたもの」と否定しているが、「死刑判決となっても控訴せず」との意向を示したという。
 疲れ果てたのであろうか?・・・
 過去の冤罪事件では、多くの被疑者が無実の罪をかぶって刑に処せられている。

 この事件では、弁護士の果たした役割は犯罪的であったとさえ言えると思う。
畠山鈴香さんには、一度冷静になって(それが難しい環境におかれているのであろうが)一から立て直して欲しい。

死刑でも控訴せず 鈴香被告
    「主張認めてもらえるなら」

              河北新報 2007年11月12日(月)15:00

 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人などの罪に問われた同町粕毛、無職畠山鈴香被告(34)の第8回公判が12日、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれ、被告人質問が行われた。検察側の「(畠山被告の)主張が認められ、死刑になったら控訴しないのか」という質問に対し、畠山被告は「はい」と答えた。

 ただ、検察側が「主張が認められても死刑以外の刑だったら不満なのか」と尋ねると、畠山被告は「不満かはわからないが、主張を認めてもらえるならそれでも構わない」と述べた。

 2児を殺害したとして起訴された畠山被告の弁護側は公判で(1)長女彩香さん=当時(9つ)=は誤って橋から落とした(2)米山豪憲君=当時(7つ)=殺害時は心神耗弱状態だった―などと主張。畠山被告は第6回公判で、極刑を望む供述をしている。

 検察側は自白調書の任意性についても質問。畠山被告は、取調官に自白を強要され、彩香さんに対する殺意など事実と違う調書を作成されたとあらためて主張。「出された調書はすべて署名しなければいけない気持ちになった」と述べた。

 一方、弁護側は、畠山被告がこれまでに、彩香さんを橋の欄干から落とした状況について検察側に対し「彩香に触れられるのが怖かった」などと供述した点について説明を求めた。

 畠山被告は「普段からちょっと触れるのが嫌だなと思っていた。(欄干で)彩香が自分の目線より高いところから覆いかぶさったような形になり、さらに怖いという気持ちになった」と供述した。

死刑でも控訴せず 鈴香被告「主張認めてもらえるなら」 (河北新報) - goo ニュース

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秋田小1児童殺害事件-78

【連載第1回目から読む】    
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【関連記事】
第4回被告人質問要旨 さきがけOnTheWeb
「極刑で構わない」 畠山被告淡々と さきがけOnTheWeb
「逆らえず調書に署名」と畠山被告 さきがけOnTheWeb
「出された調書に必ず署名」=畠山被告、自白強要と主張-連続児童殺害・秋田地裁 (時事通信) - goo ニュース
自白任意性めぐり検察追及 畠山被告、黙り込む場面も(共同通信) - goo ニュース


新テロ法案を可決=野党反対

2007-11-12 23:45:50 | 政治
今日は、Web記事のコピペですみません。

新テロ法案を可決=野党反対
    成立めど立たず-衆院特委

             時事通信  2007年11月12日(月)23:34

 衆院テロ防止特別委員会は12日午後、インド洋での海上自衛隊の給油活動を再開するための新テロ対策特別措置法案を自民、公明両党の賛成多数で可決した。民主党など野党は採決に抗議するなどして反対した。新テロ法案は13日の本会議で可決。衆院を通過するが、民主党が主導権を握る与野党逆転下の参院では、審議入りのめどは立っていない。12月15日まで延長された会期内で成立するかどうかは不透明な情勢だ。 

新テロ法案を可決=野党反対、成立めど立たず-衆院特委 (時事通信) - goo ニュース

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【関連記事】
補給新法、委員会通過 13日にも参院へ(朝日新聞) - goo ニュース
新テロ特措法、衆院特別委で可決(読売新聞) - goo ニュース

結局、犠牲になるのはいつも従業員 比内鶏社

2007-11-11 13:05:06 | 社会
 前にも書きましたが、内部告発によって企業による犯罪が次々と明るみに出される中で、暴利をあげていた創業者は私物化した財産・利得を吐き出すことなく、結局犠牲になるのは、内部告発をした人も含む従業員です。

 NOVA事件でも、英会話講師達は路頭に迷う事態となっていますが、ミートホープ社や比内鶏社でも、従業員全員解雇の憂き目に合っています。
 こういう人々を救済する方法は無いのでしょうか?

 内部告発 ⇒ 会社摘発 ⇒ 会社倒産 ⇒ 従業員解雇

という流れが定着してしまうと、法律改正もあって折角活発になりかけた「内部告発」の芽が摘まれてしまうような危惧を感じます。

 それにしても「比内鶏社」はひどい。
さきがけOnTheWebによれば、「卵」も偽装されていたものだとのこと。
どこまで、偽装が計画的にされていたのか?

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【さきがけOnTheWeb・特集「比内地鶏」表示偽装】
卵も偽装、原価の3倍超で販売
比内鶏社関連の2社も卵を偽装
13時間半、330箱分を押収 比内鶏社への家宅捜索
比内鶏社、週明けにも破産申し立て 全員に退職金支給へ
社長の立件視野に 偽装問題

【河北新報・特集「比内地鶏」偽装問題】 では
「1日も早く沈静化を」 偽装表示の比内鶏社捜索
比内鶏社を捜索 社長立件も視野
比内鶏社を捜索 虚偽全容解明へ

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比内鶏社社長の立件で捜査
   元従業員には最後の給料

             (共同通信)  2007年11月10日(土)20:24

 秋田県大館市の食肉加工製造会社「比内鶏」(藤原誠一社長)による地元特産「比内地鶏」の偽装問題で、県警生活環境課などは10日午後も、比内鶏社や関連会社への家宅捜索を続けた。県警は押収した資料などの解明を進め、偽装主導を認めている藤原社長の立件も視野に捜査を続ける。一方、比内鶏社は同日午後、解雇した元従業員に対し、10月分の給料と解雇予告手当などを支払った。

比内鶏社社長の立件で捜査 元従業員には最後の給料(共同通信) - goo ニュース

民主「年内」「1月」備え 解散風

2007-11-10 23:26:21 | 政治
 大連立崩れで政治情勢はさらに混迷と言うか激動!
解散風も吹き始めてきて、近々嵐の予感と産経新聞は伝える。
解散風 嵐の気配 公明、消えぬ不信 民主「年内」「1月」備え(産経新聞) - goo ニュース

 もちろん、当ブログは産経新聞とは全く別の考えである。
しかしながら、解散に向けて怒涛を打って流れて行きそうなことは否めないと思う。

 日本共産党の不破哲三氏が、この間の経緯について語っている。
ここをクリック 相当長い記事です。
その極一部を下記に引用します。
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 小沢氏は、この海外派兵構想をどこからとってきたのでしょうか。実は、この構想の原案は、小沢氏が自民党の幹部だった一九九三年二月、自民党の特別調査会(いわゆる「小沢調査会」)の責任者としてつくった「提言」です。

 その少し前まで、小沢氏は自民党の幹事長をやっていました。そのとき、中東で湾岸戦争が起き、日本は多額の軍事費(百三十五億ドル)を負担したが、多国籍軍への出兵はしなかった。しかし、この態度が、アメリカなどからは「金を出すだけで血は流さないのか」と評判が悪かったのです。それで、自民党では、「国際社会における日本の役割」を検討する小沢調査会をつくって、国連が国連憲章第四三条を発動して、正規の「国連軍」をつくったときには、日本は「国連軍」に参加して武力行使にもくわわる、という結論をまとめました。これは、明らかな憲法違反の提言でした。しかし、小沢調査会は、“日本の主権をはなれた国連の軍事行動への参加だから、日本の憲法第九条は適用されない”という理屈にならない理屈を、その言い訳としたのでした。

 ただし、自民党時代のこの小沢提言には、重大なただし書きがついていました。憲法のもとで日本が参加できるのは、正規の国連軍に限定すべきで、湾岸戦争の場合のような多国籍軍は、「国連の権威の下にあり、国際的な合意に基づく実力行使であるとしても」それに参加することはしない、というただし書きです。自民党時代の小沢氏は、多国籍軍への参加の道は、憲法下では不可能なこととしていたのでした。

 小沢氏が民主党の方針として今度もちだした構想は、自民党時代の小沢案に、大々的な改悪がくわえられています。正規の国連軍ではなく、多国籍軍であるISAFに参加することを具体的な内容とした構想だからです。これは、小沢調査会が重視した、正規の国連軍と多国籍軍との区別をなくしてしまい、国連決議が基礎になってさえいれば、どんな多国籍軍の武力行使にもくわわる、というのです。しかも、それを恒久法として決めようというのですから、これは、これまで歴代の自民党政権のもとで決められた海外派兵立法のすべてをはるかに上回る、最悪の海外派兵法だと言わなければならないでしょう。そして、小沢氏は、雑誌『世界』の誌上で、「私が政権を取って外交・安保政策を決定する立場になれば、ISAFへの参加を実現したいと思っています」と明言したのです(「今こそ国際安全保障の原則確立を」『世界』十一月号)。

 海外派兵の是非にかかわるこの問題で、民主党独自の「対案」を出そうとすると、自民党政治以上の悪法が出てくる、これは、日本の政治のなかでの小沢民主党の政策的な位置をまぎれもない事実でさらけだしたものではないでしょうか。

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【関連記事】
「大連立」は困難=早期解散に反対-公明代表者会議 (時事通信) - goo ニュース
「解散は来年秋以降が望ましい」 公明・全国代表者会議(朝日新聞) - goo ニュース

山田洋行元専務逮捕 横領と背任容疑

2007-11-09 13:45:53 | 政治
 今日は、やはりこのニュースに触れないわけにはゆかない。

 

 宮崎元山田洋行専務は、自らが勤めていた会社に裏金をプールし、それで政治家や官僚を接待漬けにするだけではなく、自らが独立して創る会社の資金として『流用』したという。常識では考えられないような話である。
 もっとも『流用』というよりも、最初からそのつもり(自らの会社創立資金にするつもり)でプールしていたという方が実際に近いであろうが。

 裏切って出てゆく会社の資金(裏金)を元手に、自分の会社を創った訳である。
 松本清張?の小説ではないが、原資が「裏金」なので、山田洋行としても、『警察に横領を訴え出る訳にもゆかない』というスキを突いたのであろう。
 訴えれば、脱税や追徴課税を追究されるとともに、政治家や官僚との汚れた繋がりが明るみに出るからであろう。
 このカラクリを書いた松本清張?(山崎豊子?)の小説の題名は覚えていないが・・・ (御存知の方はお知らせください)

 そのうえ、宮崎元専務は、軍用機のエンジンの日本総代理店契約を独占するために、関連の米国法人の手下を使って、【山田洋行とGE(ジェネラル・エレクトリック社)の契約書】を 【日本ミライズとGEの契約書】に変造した(私文書偽造)という。
 これも常識では信じられない。

 日本政府(グータラ防衛官僚)は、「軍用機エンジンの【GE日本総代理店】は、山田洋行から日本ミライズに変わりました」と、その偽造契約書を見せて騙せるかもしれないが(つるんでいることもありうるが)、GEとはどのように取引するつもりだったのだろうか?

 この捜査は東京地検特捜部が行っているという。
 すなわち、単なる業務上横領・背任・私文書偽造事件としてではなく、高級官僚・政治家がらみの疑獄事件として捜査しているのは明らかである。
 どこまで、防衛省と族議員・政治家と『死の商人』の裏側まで迫れるのか注目されるところである。

 今後とも国民的監視が必要である。

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防衛利権、迫る検察
   過剰接待捜査 山田洋行元専務逮捕

               朝日新聞  2007年11月09日03時25分

 巨額の防衛利権に捜査が再び迫る――。防衛省の守屋武昌・前事務次官(63)に対し、200回を超えるゴルフ接待を繰り返していた軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)が8日、業務上横領などの容疑で逮捕された。東京地検特捜部は、この事件を「入り口」とし、山田洋行と防衛官僚との癒着の解明を目指す。一方、疑惑の暗雲が垂れこめるなか、偶然この時期に開催された国防族議員と軍需産業が交流を図る会議では、有力議員らの出席キャンセルが相次いだ。

 特捜部による防衛利権解明の動きは、実はずっと以前から続いてきた。

 昨年1月、防衛施設庁(当時)発注工事の官製談合事件を摘発した際、特捜部は防衛官僚と業者側のより深い癒着がないかどうかに注目した。関係者によると、水面下で複数の防衛官僚が絡む銀行口座などを調べ、不審な資金の出し入れがないか確認作業を進めた。同庁の発注の見返りとなるような業者側の利益供与がなかったか調べる目的だったという。

 98年にも防衛庁調達実施本部(当時)を舞台にした自衛隊装備品代金の水増し請求をめぐる背任・汚職事件を摘発。防衛利権の深層に迫ろうとする捜査を繰り返している。

 その中で、新たな突破口が開けたのは昨年秋。東京地裁の民事訴訟で表面化した軍需専門商社・山田洋行と、分裂した日本ミライズの内紛劇がきっかけだった。両社による訴訟合戦が泥沼化し、様々な不正行為の疑いが指摘された。

 これらの情報を得た特捜部は内偵捜査を開始。調べを進める中で、宮崎元専務が守屋前次官に対し、ゴルフや飲食など多額の接待攻勢をかけていた実態をつかんだ。

 今夏までに山田洋行側に過去10年分の経理書類を任意提出させ、資金使途を詳しく調べている。任意の事情聴取を受けた山田洋行関係者らによると、特捜部は、守屋前次官に対するゴルフ接待については日時、場所などを記した一覧表を作成。酒食の接待では、出席者が店内で座った場所を再現させる作業まで行ったという。

 防衛省内で絶大な権力を持っていたとされる守屋前次官と、大手商社と肩を並べるまでにのしあがった軍需専門商社。過剰接待という癒着が明らかになったことで、様々な内偵事案の中で最大の解明テーマになったとみられる。

 カギを握る存在が、山田洋行の防衛部門の責任者を長く務め、人脈を広げたとされる宮崎元専務だ。捜査の過程で、宮崎元専務が山田洋行を退社し、日本ミライズを立ち上げた昨年中に、山田洋行の米国子会社から約1億円の不正引き出しをしたり、契約書の偽造をしたりしていた疑いが浮上。特捜部は、これを防衛利権に切り込む「入り口」の事件として立件し、捜査展開を図ることを上級庁と協議し、了解を得たようだ。9月上旬には、不正資金の流れの解明に不可欠な米国子会社を調べるため、検事1人を米国に派遣した。

 捜査は急ピッチで進められたが、11月1日に期限切れとなるテロ対策特別措置法の審議が国会で焦点となったため、検察当局は影響を与えないように配慮。守屋前次官の国会での証人喚問も実施され、強制捜査に着手する日程を調整していたとみられる。

 検察幹部の一人は、今後の捜査について語った。「防衛利権では巨額のカネが動く。大型商社に比して、山田洋行という専門商社がどうしてそこに食い込めたのかを突き止めたい」

 

■国防族議員ピリピリ

 宮崎元専務が逮捕された8日、東京都内で日米の「国防族」議員と軍需産業の交流の場である「日米安全保障戦略会議」が開かれていた。

 3日間の予定で始まった同会議初日の7日、来賓の自民党の伊吹文明幹事長や石破防衛相、シーファー駐日米大使は姿を見せなかった。基調講演を予定していた久間章生元防衛相は入院中のため欠席。討論会に出席予定だった民主党の前原誠司前代表も出席を見送った。

 例年、会場は与野党の国防族議員や日米の防衛閣僚経験者らでにぎわうが、今年はコーエン元米国防長官のほか、瓦力、玉沢徳一郎の両元防衛庁長官、宝珠山昇・元防衛施設庁長官らが姿を見せた程度で、会場はいつになくひっそりとしていた。

 主催者側は、国会日程やゲーツ米国防長官の来日を欠席理由として説明したが、司会役の宝珠山氏は「乱気流に巻き込まれている」と現状に危機感を示した。ある国防族議員は「山田洋行とか軍需産業との付き合い方が問題視されている時に顔を出すのはまずい」と本音を漏らす。

 同会議では毎年5月の大型連休中に、米国防総省高官との意見交換や軍需産業視察のため、与野党の「国防族」議員らの訪米ツアーを組んでいる。そして秋には東京に集まり、日米両政府関係者や、国会議員、軍需産業、米軍関係者らが講演やパネルディスカッションを行っている。

 この会議を主催しているのが「日米平和・文化交流協会」(会長・瓦氏)。理事として中谷元氏、玉沢氏ら防衛庁長官経験者のほか、公明党の赤松正雄氏や民主党の前原前代表、日本の軍需産業幹部がずらりと名前を連ねる。額賀財務相、石破防衛相も入閣するまでは理事を務めていた。協会の中心は常勤理事の秋山直紀氏。日米の政界と軍需産業を結ぶ「フィクサー」と言われている。

 またホームページ上の会員名簿には「山田洋行」の社長の名前もある。関係者によると、同交流協会が日米の国防族議員、軍需産業を結ぶパイプ役になっているといい、「守屋武昌・前防衛事務次官と山田洋行との癒着につながる温床になっている」と指摘する。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日夜、都内のホテルで記者団に「防衛省を取り巻く政官業の癒着構造の一角が見えてきたという思いだ」と語り、全容解明に期待を寄せた。一方、福田首相は首相官邸で記者団に「今日のは会社の中の横領の問題と聞いているが、犯罪捜査のことですから私からとやかく言うことではありません」と述べるにとどめた。

防衛利権、迫る検察 過剰接待捜査 山田洋行元専務逮捕(朝日新聞) - goo ニュース
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【関連記事】
退社前から取引奪取計画=山田洋行への解除通知指示-元専務ら・防衛省疑惑 (時事通信) - goo ニュース
山田洋行の元専務宅を捜索 東京地検が日本ミライズも(共同通信) - goo ニュース
山田洋行元専務を逮捕 業務上横領容疑 東京地検特捜部(朝日新聞) - goo ニュース


みずからの 『実力』 大いなる勘違い 小沢氏 辞任・続投騒動

2007-11-08 09:52:06 | 政治
【2ヶ月前から大連立の話】
 小沢氏が「2カ月前に、ある人から大連立の話を持ちかけられた」と語っていた件。
 昨日のインタビューで、鳩山幹事長も「おそらく(小沢党首に働きかけた人物と)同じ方からだと思うが、私(鳩山氏)にも大連立の話があったが、即座に断った」と“告白”していた。
 2ヶ月前となると、安倍氏が、小沢党首に懇談を呼びかけたが断られたので僕ちゃん辞める、と言って無様な首相退陣に至った時期(2007年9月12日)に完全にかぶる。

【安倍首相退陣も“大連立協議”が原因?】
 すなわち、「大連立」を前提に「ある人」(中曽根かナベツネかは知らないが)が安倍氏に根回しし、小沢氏がこれを受ければ安倍・小沢対談が実現し、その時点で「大連立」が成立していたはずなのに、根回ししていたはずの対談が実現できなかったので、安倍氏は辞任して抗議したという事ではないだろうか?

【安倍・小沢大連立は実現間際だった?】
 おそらく、「ある人」は、相当根回しして、安倍氏、小沢氏双方とも乗り気になったと判断して、安倍氏に大連立に向けた対談(=密室協議)を促し、安倍氏もこれを受け入れたのに、話が通っていたはずの小沢氏がドタキャンしたのに「足元をすくわれた」というか「屋根に上って、ハシゴをはずされた」気分になり鬱状態になってしまった。 と推察する・・・

【安倍氏の「会談断られたから辞める」発言も裏づけに】
 あの安倍氏の辞任記者会見の発言を振り返ると、いかにも決まっていたはずの党首会談がすっぽかされた、という言い方だった。
 これを、小沢氏が『裏切る』ように「党首会談の申し入れは、さっき話があったばかりだ」と言ったものだから、切れてしまったということだろう。

【ウルトラ右翼とは協議できにくい国民世論】
 おそらく、参議院選挙での国民の意思表示を見るとき、選挙直後に「ウルトラ右翼・靖国派」の安倍氏と『大連立』協議などを行えば、国民の民主党に対する淡い「期待」が『雲散霧消する』と考えた小沢氏は、『大連立』を話し合う党首会談に応じる振りをして安倍氏を空喜びさせておいて、敢えて『裏切り』、安倍政権を崩壊に追い込んだのであろう。
 安倍退陣は大半の国民が求めていたものであったから、この戦術は“成功”であった。

【自説実現の“好機”と見誤った】
 その成功に酔いしれた小沢氏は、自らの力(“政治”力)をオールマイティと勘違いし、福田との『大連立』によって、ISAFへの自衛隊派遣や、「自衛隊派遣恒久法」の制定など、自民党田中派・新進党・自由党以来抱き続けていた自説が実現できる好機と見誤ったのであろう。
 また、安倍追い落としの成功で、どのような戦術をとっても民主党内を抑え込む事ができると見誤ったのであろう。

【民主党内 総スカンで今度は自分の足元をすくわれた!?】
 安倍氏に対しては、ドタキャンを食わせることで、彼の足元をすくった小沢氏であったが、今度は民主党幹部の総スカンという形で、足元をすくわれた。
 『策士、策に溺れる』 を地で行った訳だ。

【安倍を追い落とした手前、自らも辞職を口にせざるを得ない状況に】
 安倍氏を罠に嵌めて落とした以上、自らも野壷に嵌まった訳だから、安倍氏の手前「退陣」する振りをせざるを得なかったのだろう。
 安倍氏は、世論の支持も極めて低く、自民党内でも「いい加減にやめてくれ」という声が大きかったので、熱心に慰留する同志は居なかったが、小沢氏には幸い熱心に慰留する同志が居た(実は分裂されては困るからなのだが)。
 そこの所が、見捨てられた安倍氏と、強権の小沢氏との違いであろう。

【17名に足らないで、民主党から逃げ出すこともできず・・・】
 マスコミの講釈師(コメンテイター)は、結構勝手な憶測をしゃべり「見てきたようなウソをつく」が、辞任直後には小沢氏に付いて行く(民主党を去る)決意のある党員は10名から20名で、17人を超すかどうか流動的なので、離党するかどうか状況を見定めていたらしい。
(17人が与党に合流すれば参議院でも与党が過半数になる)
「もう少し考えさせて欲しい」と時間の猶予を申し出たのは、実はこの票読みをするためだった、と考えれば『なるほど』と思える。 
 翌日には、結局14名しか“志”を共にするものが居ないことが解り、離党を思いとどまり、慰留を受ける形で復帰したらしい(講釈師の話)。
「見てきたようなウソを言い」とは思えぬリアルな話である。
 それにしても、なんと節度の無い 自分勝手な人であろうか?

 このように流れを見れば、理解しやすいのではないだろうか?
 
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長くなってしまいました。

今日も河北新報がなかなか鋭い社説を書いていましたので、リンクのみ御紹介します。
河北新報「社説」  2007年11月8日
 

国民不在のドタバタ劇だ 【河北新報・社説】

2007-11-07 15:45:31 | 政治
小沢氏の地元でもある東北の【河北新報】の社説です。

昨日御紹介した讀賣新聞とはスタンスが全く違います。

当ブログは、どちらかというと、こちらに近いと思います。

では、どうぞ。

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【河北新報・社説】
   小沢氏の辞任撤回/国民不在のドタバタ劇だ


 もはや民主党の党内問題ではない。政治を信じようとしてきた国民の気持ちをもてあそぶのもいいかげんにしてほしい。
 「大連立」という政治信条を党執行部に否定されて代表辞任を表明した民主党の小沢一郎代表が昨夜、辞任を撤回した。

 党内力学の作用・反作用の結果だとしても、小沢氏の辞任判断の背景には執行部の“不信任”以上に、大連立に対する国民的合意がほとんど形成されていない政治状況があったはずだ。
 辞任の撤回はそうした世論を裏切るに等しい。同時に、小沢氏の慰留に一転して動いたこの党の価値観が国民の常識とは懸け離れていることを示した。

 民主党は代表辞任に伴う政治的なダメージをひとまず回避できたと思ったら大間違いだ。
 辞任騒動は異質の政治的立場が混在するこの党の弱点を期せずしてさらけ出した。それを一時的に糊塗(こと)して乗り切ろうとするのは無理で、結党以来の危機に直面するのは間違いない。

 4日の小沢氏の辞任表明直後から、“論理矛盾”を覚悟で代表続投を求める空気が民主党内に広がったのには訳がある。
 一つは、小沢氏の辞任を認めれば、側近を含む集団離党の動きが生まれ、党分裂の危機が表面化する恐れがあったからだ。
 二つ目は、「ポスト小沢」候補として代表経験者の名ばかりが挙がり、党再生を委ねられる清新なリーダー選びが難しい現状があったからではないか。
 あまりに「内向きの理由」と言うしかなく、情けなくなる。

 民主党がきのうの午前に開いた緊急役員会は「自民党との連立はしない」という事実上の条件付きで慰留方針を決めた。
 「連立にこだわるわけでなく、いかに選挙に勝つ態勢ができるかだ」と態度軟化をにじませた小沢氏の5日の発言を引き取り、同氏の足かせにした形だ。

 しかし、小沢代表の続投によって民主党は「大連立」という時限爆弾を腹に抱えて走ることになる。そう見るのが自然だ。
 小沢氏が描く大連立イメージは自民、民主両党の政治路線や政策の距離をぎりぎりまで縮めることを想定しているようだ。

 「ねじれ国会」の膠着(こうちゃく)を溶かすための「期間限定連立」の後には民主党政権への移行も視野に入れており、「大連立と二大政党制は矛盾しない」ということらしい。
 しかし、政治路線や主要政策がかなり異なる大政党同士が政権を競い合い、国民に幅の広い政権・政策の選択肢を示すのが本来の二大政党制でないのか。

 少なくとも、国民に「政権党か、その亜流の政権候補党か」の選択を迫るのが二大政党制ではあるまい。先の参院選でも、民意は明らかに自民党政治の対極の政治を民主党に求めたのではなかったか。

 民主党はねじれ国会で必要な政策的妥協を重ねながら、こうした二大政党制の土俵上で次期衆院選で勝利し、政権を取るという分かりやすい政権戦略を国民に示さなければなるまい。
 政権交代を目指すなら、民主党は「小沢時代」からの脱却を本気で考えるべき時だ。
          河北新報  2007年11月07日水曜日 ここをクリック

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【関連記事】

「秋田魁新報社・社説」2007年11月7日 ここをクリック

小沢騒動、2日で翻意「恥をさらすようだが」(朝日新聞) - goo ニュース
小沢代表、続投を正式に表明 両院議員懇談会で(朝日新聞) - goo ニュース 2007年11月7日 17:09

しんぶん「赤旗」2007年11月7日 ここをクリック
しんぶん「赤旗」2007年11月6日 ここをクリック

それでも大連立を目指すべきだ! 読売新聞 (11/5)

2007-11-06 18:15:57 | 政治
 きのうの記事で、中曽根元首相と讀賣新聞のナベツネが大連立の筋書きを書き、クロコ(黒子)もやった(中曽根氏本人の弁)ことを書いたが、11月5日の讀賣社説では、「それでも大連立を目指すべきだ」と書いている。
 この讀賣の動向は、昨日の各局のニュース・ショーで、複数のコメンテイターが言及していた。 
 参議院選挙直後の8月にも、この伏線となる記事を書いたそうだ。

 元の記事は、結構長いが、“歴史的文書”?になるかも知れないので、Web版から引用しておく。
 もちろん、当ブログは讀賣新聞の論調とは全く異なる立場である!

 なお、この中でドイツでの“成功例”を論じているが、朝日新聞によれば、ドイツは選挙制度が日本とは全く異なり(比例代表中心)、比例代表でどの党派も過半数を制することが困難であるという状況があるという前提での「大連立」であり、小選挙区制のもとで、得票が過半数に遠く及ばなくても過半数を制する(衆議院が実例)ことができる日本の事態に直接当てはめることはふさわしくない、と論じている。

 日本で「大連立」をやろうものなら、9割前後の議席を占領し、まさに「大政翼賛会」に変じてしまうであろう。

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 元の記事は、下記リンクをクリック。
小沢代表辞意 それでも大連立を目指すべきだ(読売新聞) - goo ニュース

世論調査では、【連立「望ましくない」56% 】
           2007年11月6日(火)17:32  (共同通信) 
連立「望ましくない」56% 過半数が民主党の拒否を評価(共同通信) - goo ニュース
こちらは朝日調査
連立提案「評価せぬ」48% 本社世論調査(朝日新聞) - goo ニュース

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ここからが、讀賣新聞の引用です。
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小沢代表辞意 それでも大連立を目指すべきだ
            讀賣新聞  2007年11月5日(月)01:24

 行き詰まった現在の政治状況を冷静に見つめれば、大連立はやはり、なお実現を目指すべき重要な課題である。

 民主党の小沢代表が、辞任の意向を表明した。福田首相との党首会談で、福田首相が求めたとされる大連立の問題をめぐる政治的混乱にけじめをつけるため、という。

 小沢代表自身がけじめをつけても、衆参ねじれ国会の下で、国益や国民生活にかかわる重要政策が何一つ前進も実現もしない、という状況には変わりない。

 ◆一致すべき安保政策◆

 福田首相は、衆参ねじれ下で、重要政策を実現するため「新たな政治体制を作りたい」として会談に臨んだ。具体的には「大連立」である。

 小沢代表も、同様の問題意識に立って党首会談に臨んだことは、辞意を表明した記者会見からも明らかだ。

 小沢代表は、党首会談での核心が、インド洋での海上自衛隊艦船による多国籍軍艦船への給油活動継続問題をはじめ、安全保障政策だったとしている。

 国の存立と国民の生命、財産を守るための安全保障政策は、政府・与党と野党第1党が共通の基盤に立って、推進されるべきものだ。福田首相と小沢代表が、連立に向けて、「テロとの戦い」への国際社会の共同行動での日本の役割と責任を最重要テーマとしたのは、当然のことである。

 小沢代表によれば、国際平和活動に関する自衛隊の派遣について、福田首相は、「国連安全保障理事会もしくは国連総会の決議によって設立、あるいは認められた国連活動への参加に限る」とする見解を示したという。

 小沢代表は、海自の給油活動は、国連決議の明確な裏付けがなく、憲法違反として、反対してきた。福田首相の見解に対し、「国際平和協力の原則」を確立する根本的な“政策転換”と受け止め、これだけでも「政策協議開始に値する」と判断した、としている。

 小沢代表の考え方は、従来の政府の憲法解釈とは相いれない。一方で、政府の憲法解釈は、今日の国際平和活動の実態にそぐわなくなっている。国際平和活動のあり方で、与党と民主党が一致すれば、大連立の重要な基盤となる。大いに論議すべき問題である。

 ◆民主党の政権戦略とは◆

 小沢代表は、衆参ねじれの現状に何の手も打たなければ、次期衆院選で勝利し、政権交代を実現するという民主党の戦略も危うくなる恐れがあったと言う。

 何よりも、民主党には、先の参院選で大勝したとはいえ、なお政権担当能力に疑問符がつく。寄せ集めゆえの基本政策での党内一致の難しさや、党運営などでの不協和音である。

 政権担当能力を示すには、参院選で公約した基礎部分の全額を税でまかなうとした年金制度をはじめとする社会保障制度改革などの政策の実現が必要だ。だが、ねじれ下では、衆院で多数を占める与党の協力なしには、実現しない。

 「民主党が政権の一翼を担い、参院選で約束した政策を実行し、政権運営の実績を示すことが、民主党政権実現への近道」という小沢代表の考えは、こうした認識に基づいた政権戦略であろう。

 小沢代表が辞任の意思を固めたのは、こうした考えが、党首会談後の党役員会で認められず、「不信任に等しい」と判断したからだ、と言う。

 不毛な政治状況が続き、海自の給油活動の早期再開もできないとなれば、国際社会の信頼を失い、日米同盟を含め、日本の安全保障に重大な影響が生じる恐れがある。年金・社会保障制度改革も進まなければ、国民生活が不安定になり将来不安を増大させる。

 国民経済や安全保障への悪影響があれば、その責任は民主党にあるということになる。

 小沢代表を除き、民主党執行部は「参院での民意に反する」「福田政権を助けるだけだ」などとする大連立反対論が大勢だ。次期衆院選の戦術上、政府・与党を追い込むため、“対決”を貫くべきだということなのだろう。

 国や国民の利益のために必要な政策の実現を図るという、最も重要な政治の責任を忘れた姿勢だ。

 大連立には、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)が2005年11月に発足したドイツのメルケル政権の例がある。

 ◆見るべきドイツの成果◆

 消費税に当たる付加価値税率の16%から19%への引き上げや、所得税の最高税率の42%から45%への引き上げを断行した。付加価値税率引き上げ分は財政再建や雇用保険料引き下げに充てた。年金受給開始年齢は、10年以降、65歳から67歳に引き上げられる。

 ドイツは、02年以降、欧州連合(EU)条約が課す財政赤字の「対国内総生産(GDP)比3%以下」を4年連続守れなかった。だが、06年度には、財政赤字は、対GDP比2・1%にまで下がった。安定的な経済成長や失業率の低下など、経済状況も改善された。

 衆参ねじれの下で2大政党が対立している状況を打開し、税財政、外交安全保障、社会保障制度などの重要課題を解決するには、やはり大連立が望ましい。

 民主党執行部は、小沢代表の辞職願を受理できないとしているが、そうならば、大連立を真剣に考慮すべきである。

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【関連記事】
産経も同類のようだ
【政論探求】あえて小沢代表を擁護する(産経新聞) - goo ニュース

朝日などは批判的・・・
おごり? 未熟さ? 小沢氏辞意表明 識者はこう思う(朝日新聞) - goo ニュース
小沢代表、午後にも回答 民主、条件付き慰留の方針確認(共同通信) - goo ニュース



大連立 仕掛け人は中曽根・ナベツネ ライン?

2007-11-05 22:56:58 | 政治
 2007年11月5日の「報道ステーション」(テレ朝)を見ていたら、中曽根康弘元首相が、大連立を勧めたことを自ら語り、ネベツネ(讀賣新聞 渡辺恒夫氏)さんが随分以前から福田氏や小沢氏に個別に会っていたようだと言っていた。
 中曽根氏が仕掛け人であることは、どうやら事実のようだ。
それを得意がって発言する中曽根氏も「老害」以外の何者でもない醜態であった。
 中曽根氏といい、ナベツネ氏と言い、大正生まれの御老人であり、こんな老害人士に左右されている自民党総裁(首相)も民主党党首も無能というほかは無い。

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小沢氏は回答留保 鳩山氏ら辞任撤回要請
          共同通信  2007年11月5日(月)20:00



 民主党の鳩山由紀夫幹事長は5日夕、辞任表明した小沢一郎代表と会い、代表にとどまるよう慰留した。小沢氏は「昨日、辞職願を出したばかりだ。心の整理に時間がかかる」と回答を留保した。鳩山氏らは党内の混乱拾のため早期に結論を出す意向。緊急役員会では自民党と連立しないとの条件付きで慰留する方針を決めた。党内には、辞任を明言した以上、翻意はないとの見方の一方、続投の可能性を指摘する声も。

小沢氏は回答留保 鳩山氏ら辞任撤回要請(共同通信) - goo ニュース
執行部が慰留、小沢氏は留保=「心の整理に時間」-民主 (時事通信) - goo ニュース
小沢氏慰留で民主、政策協議に含み 連立なしが条件(朝日新聞) - goo ニュース

民主党・小沢氏慰留の代償に、自民党と『政策協議』か?!

2007-11-05 16:45:48 | 政治
 昨日の、政界にある多数の『坂』の一つ「まさか」辞任を表明した小沢氏の件。

 今日(2007年11月5日・月)午後には、役員会を開き、慰留を決める手はずになっていたようだ。

 そして、その役員会では慰留を決めたそうだが、実際にはなかなか難しいようだ。
 また、慰留に繋がる流れとして、『自衛隊の海外派兵』など『個別課題』で『政策協議』を行う方向で事態打開をはかるつもりらしい。

 結局、自民党の『思う土壺』にはまってしまったことになる。

 小沢氏は、自らの政治“生命”と肉体的生命の残りが、ますます少なくなってきていることに怖れと焦りを感じて、あと半年ばかり待って(かつ民主党内の体制を整えて)衆議院選挙で勝利して国会の捩れ現象を解消するまで、事態を『静観』出来なかったのであろう。
 そういう自らの『生命』の残り時間を尺度に、憲法改悪も予定される、この重大な事態をゆだねてほしくはない。
 小沢氏のために政治があるのではない。
しかし、小沢氏の頭の中では、「オレの政治力学」と大いなる勘違いをしているようである。
 『老害』である。

 この『老害』に翻弄される民主党員こそ、お気の毒な限りである。

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この件に関する現時点での最新記事 (産経新聞)
民主“小沢ショック” 慰留か断念か緊迫の一日 鳩山幹事長 早期代表選も視野(産経新聞) - goo ニュース 2007年11月5日(月)16:19

小沢代表の慰留に努めることを役員会で確認=民主党幹部(ロイター) - goo ニュース
小沢氏慰留で民主、政策協議に含み 連立なしが条件(朝日新聞) - goo ニュース
「自衛隊派遣」政策協議も=鳩山氏が打開案、小沢氏慰留で役員会-民主 (時事通信) - goo ニュース



小沢氏が民主党・党首を辞任

2007-11-04 23:55:52 | 政治
 二つ前の記事で、「連立を民主拒否」 の記事を書いたばかりなのに、その当事者の小沢氏が、いきなり民主党・党首を辞任だって。
 「いきなりかいッ!」
 駄々をこねる子どもと一緒!
良く言えば、『いつまでも少年のような純真な心をお持ち』
悪く言えば、『権勢を誇示したい自己撞着的破壊者』の正確が再来した。
おごり? 未熟さ? 小沢氏辞意表明 識者はこう思う(朝日新聞) - goo ニュース

 民主党・党首に就任する際の、「私も変わる」が、この二日間の事件で吹っ飛んでしまった。

 小沢氏は、民主党を分裂させる機会を刻一刻と待ち望み、今がその好機だと判断したのだろう。
 斜に見ると(はすにみると)、自民党的利権政治を生きながらえさせるために、民主党など野党に決定的打撃を与える時機を精査していたとも取れる。

 何せ、利権にどっぷり漬かって汚れきっていた『田中派』の切れ者だった訳だから。

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小沢氏「混乱にけじめ」 「報道に憤り」とも 会見全文(朝日新聞) - goo ニュース
民主・小沢代表が辞意表明=大連立構想、混乱にけじめ-執行部は慰留 (時事通信) - goo ニュース
小沢民主代表が辞意 連立「協議に値した」(朝日新聞) - goo ニュース
小沢民主党代表は辞任表明、連立拒否決定で不信任と判断(ロイター) - goo ニュース
小沢氏は「党首失格」=共産委員長-社民党首は「がっかり」 (時事通信) - goo ニュース

畠山鈴香被告への第3回被告人質問

2007-11-03 11:50:11 | 事件・事故
秋田小1児童殺害事件-77
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 今日、2007年11月2日も第7回公判が開かれ、一昨日に引続き、本人尋問が行われたようである。

 それを紹介した河北新報(Web)の記事を引用して御紹介する。
但し、当ブログは、このニュースの立場ではない。
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彩香さん事件被告人質問 核心部分は黙秘
   疎ましさ否定せず


 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人などの罪に問われた同町粕毛、無職畠山鈴香被告(34)の第7回公判が2日、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)であり、検察側が被告人質問を続行した。供述の矛盾を突く検察側に対し、畠山被告は犯行の核心部分で黙秘を繰り返した。

 10月29日の第5回公判で弁護側に対し、長女彩香さん=当時(9つ)=を「橋の欄干に乗せ、背中を押したらどうなるかと考えた」と述べた点について、検察側は「実際に落としたら死ぬとか思わなかったのか」と追及。畠山被告は「そこまで考えていなかった」と述べた。

 畠山被告は彩香さんを振り払い、川に落としたときの詳細な記憶がないことを繰り返し強調。欄干模型を使って彩香さんが上る様子を再現した検察側が「上るのを手伝ったのか」と尋ねると、「黙秘します」と述べた。第5回公判では「きつい口調で欄干に上がるように言ったら、上ったので驚いた」と供述していた。

 殺意の前提となる彩香さんへの疎ましい気持ちを聞かれた畠山被告は「なくはなかった」と供述。橋に向かう途中で彩香さんに対し、いら立ちを募らせていたことも認めた。

 さらに検察側は、畠山被告が米山豪憲君=当時(7つ)=を絞殺した経緯について質問。畠山被告は「手で殺そうと思い軍手をはめたが、生々しすぎて怖くなったので、彩香の部屋に目をやり、そこにあった腰ひもを使った」と説明した。

 冷静な判断で犯行に及んだとの供述を得た検察側は、畠山被告が、過失で彩香さんを橋から落とした状況を健忘したと主張していることに触れ、「故意に豪憲君を殺害したことの方がショックではないのか」と指摘した。この点について畠山被告は黙秘したが、豪憲君殺害の計画性と彩香さん殺害の隠ぺい目的は否定した。

 畠山被告は極刑を望む供述をした31日の第6回公判までとは異なり、髪を結わずに出廷した。模型を使った犯行の再現中には突然、「彩香の姿を思い出した」として涙を流した。
                     2007年11月02日金曜日

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秋田小1児童殺害事件-77

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