じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

2018高校サッカーインターハイ男子大阪府予選展望

2018-05-03 20:18:17 | 高校サッカー

✳大阪桐蔭 興国 華麗なサッカー対決を制するのは?

冬の全国選手権に続く2季連続の全国を目指す大阪桐蔭はプリンスリーグ5試合終えてなお、メンバー、ポジション等が定まっておらず歴代の同校の中で最もチーム作りが遅れており、まだまだ未知数な要素の多い状態で予選を迎えることになりそう。対する興国はU18大阪一部リーグでここまで全試合1失点と安定したディフェンスで首位を走る。Jリーガー3人を輩出した前年度と比べるとやや小粒だがグランドをワイドに使ったポゼッションサッカーは健在。ただ、一人一人の球持ちがやや長くて上質のパスワークが得点力にまでは結びつけることが出来ていなく見えただけに、大阪桐蔭としてはそうした要素を引き出すべく、足元の狭い地域での攻防に持ち込みたいところかと思われます。大阪桐蔭は前年度の同時期より見た目の強さは感じるが、プリンスリーグでのここまでの5試合で1点以内に抑え込まれた試合が2試合、2点以上奪われた試合が3試合と攻守にまだまだ不安定。興国のディフェンスが、相手にスピードにのって攻めてこられると戻る意識が強すぎるのか中盤を空けてしまう側面が見られただけに、大阪桐蔭としては中盤で相手を誘き寄せるべく、ドリブルでゆっくりと運ぶかミドルシュートなど試みたいところかと思われます。他、関大北陽、清風、東大阪大柏原等といったところがどこまで食らいつくかにも注目かと思われます。

 

✳大阪学院 関大一を迎え撃つ履正社は、その優位性を活かせるか

大阪学院は足腰のしっかりした感じの体格の選手が多く、強さを前面に押し出した中でもちろんうまさも見せる事ができるため、見ごたえのあるサッカーを展開することができ、狭い局面での押し合いへちあいに強さを発揮するチーム。大阪学院と同じく今期、U18大阪一部リーグで戦う関大一は単にフィジカルの強さを感じただけでなく、均整もとれた上での強さを感じる選手が多かったのが印象的。共に優勝候補に足る力を感じたこの両チームがまず潰し合う図式。関大一がややボールを見すぎるきらいが見えただけに、大阪学院としてはそうした要素を引き出すべく、素早く攻撃したいところかと思われます。関大一は各選手のキックの精度が高いだけに、大阪学院としては素早く相手に詰めたいところかと思われます。この勝者を迎え撃つ図式となった履正社は現時点では最も恵まれたくじを引いたと言えるかもしれません。サッカーという1試合での疲労度が大きいスポーツでは出来る限り潰しあいは避けたいところ。そういう立場にまわれたところが、トーナメントでは優勝するケースが多いものと、過去のいろいろな事例を見ても言えるかと思われます。ここまでプリンスリーグでは苦しい戦いが続いてますが、ここまで同リーグで全試合1失点とディフェンスは安定。相手を容易にPK内に入れない手堅さが光る。攻撃がややワンパターンなせいか得点力に課題を残すのは気がかりで序盤で足元を巣食われる危険性も秘めているかと思われます。他、摂津、千里、桜宮といった公立がどこまで掻き回すかにも注目かと思われます。

 

✳東海大仰星 金光大阪 この両校が潰し合うのはもったいない❗

共にプリンスリーグで戦う両校、今季強さが目立つ両校が潰し合ってどちらかひとつはインターハイへの道が閉ざされるというのは何とも口惜しい限りかも知れません。東海大仰星はしつこく激しく最後まで手足体を伸ばして相手にくらいつくサッカーは今期も健在。華奢でフィジカルコンタクトが一見弱そうに見えるも実際は真逆もここ数年と同じ。金光大阪も今季は既に相当の力強さを感じるチームになっており、期待がもてます。プリンスリーグでは東海大仰星が2-1で激しい攻防を制す。中盤から前線に強い選手を多く擁する金光大阪は、そのせいもあるのかやや前々になりすぎるきらいがあるだけに、仰星としては相手の最終ラインの裏を狙うカウンターが有効、金光大阪としてはその強さを活かすべく、中盤からミドルシュートを放つなどして、安定感の高い仰星の最終ラインを誘き寄せたいところかと思われます。仰星は中盤の安定、金光は最終ラインの安定が、浮沈の鍵を握っているかも知れません。他、桃山学院、賢明学院、常翔学園、大塚、高槻北がどこまでやるかも見物かと思われます。

 

✳近大付属 阪南大高 予断を許さないかも?

今季プリンスリーグで上位を走る近大付属は最終ラインなどディフェンスが安定。だが得点力にはやや課題が残り、序盤で足元を巣食われる危険性も秘める。昨年同様骨格のしっかりした選手が多く今季も大阪を制する力はあるかと思われます。対する阪南大学高校はプレミアリーグ2期目を迎えるも今季はここまで苦しい戦いが続く。ここ数年と比べてややチーム全体に線の細い感を受けるのは気になるも、大阪を勝ち抜く力は今季もあるかと思われます。阪南大学高校が中盤でミドルシュート放つなどして近大付属の最終ラインを誘き寄せる事が出来るかどうかが鍵かも知れません。他、清明学院、槻ノ木、大阪産業大学付属といったあたりが注目。清明学院は時に爆発力を秘めるだけに、ディフェンスは安定してるも得点力にやや課題を感じる近大付属のディフェンスを攻略し、一気に押し倒す可能性も、なきにしもあらずかも知れません。

 

とりあえず以上です。最終順位決定リーグの展望は、気が向けば書きたいと思います。


東山

2018-05-03 18:42:19 | 高校サッカー

✳守備

後方からパスを回してくる相手に全体的にラインを上げるもすぐにプレスはかけずに相手のパスコースを塞いでボール奪取のチャンスを焦らずに待っているように見えたスタンスは一定の効果はあったように思います。ですが結果は4失点。もう少し奪いにいく迫力を見せてれば、違った結果もあったかもしれません。

 

✳攻撃

相手のウィークポイントや集中力に欠けるプレーを逃さず2得点に結びつけた洞察力や抜け目のなさが光りました。そのなかには首脳陣からの大きな声での指示によるものもあったため、プレーヤーがもっとそうしたものに気付いてチームとしての攻撃に結びつけることが出来るようになれば、相手の急所をこの日よりもっと長い時間、つき続ける事が出来るようになるかと思われます。

 

このチームのよさは、誰々選手が良い。というのが良い意味でないところだと思います。野球で言うところの、切れ目のない打線が形成できている。といった感じかと思われます。ここ数年は京都は京都橘の牙城がなかなか崩れませんが、同校にはそれをやって全国へと羽ばたく可能性を十分に感じさせるものがありました。京都橘のような分かりやすい強さ、迫力は感じませんが、バランスがとれててそれでいて強さも感じる、トーナメントにおいて負けにくいチームに見えました。分厚さを感じる体格をした選手が多く、単に体格が良い選手が多いというだけでなく、皆同じような体型をしており、チームとしての体作りが確立されているように推察しながら観てました。