じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪学芸 大阪桐蔭

2018-05-13 15:59:11 | 高校サッカー

✳守備

大阪学芸:前がかりなサッカーな分、攻め込まれたときの後ろの守備には、特に前半、観てて薄くて不安感がありました。序盤に相手がPKを外してくれたのと、前半終了間際に先制点をとれたことで、後半は前半ほど突っかかっていく必要がなくなったこともあり、後半はほぼ危なげなく守れていたと思います。

大阪桐蔭:ゴールめがけてどんどん放り込む、ゴールめがけてどんどん狙ってくる相手の速さと強引さについていけてないように見えました。2失点はいずれも押し寄せる相手にゴール前を固めるのに手一杯でミドルレンジを閉めるとこまで間に合わずの失点に見えました。攻めから守りへの瞬時の切り替えに課題が残ったかと思われます。

 

✳攻撃

大阪学芸:チャンスと見るや怒涛のごとく敵陣に押し寄せる迫力、例えドリブルで仕掛けるだけのスペースがあってもゴール前にどんどん放り込む、シュートスペース出来れば迷わず瞬時に強くゴールに蹴りこみ相手に怖さを与える、先制点の場面は相手にきっちり寄せられたなか、右サイドから強引にゴール前にクロスを上げたことによるもの、等々、上手さより強さを前面に押し出し、トップスピードの中でテクニックも見せることができ、常にゴールのみを意識して見え相手に考える余地を与えない攻撃の数々は見事だったと思います。前線の9.10は単に大型だからというだけでなく、プレーそのものが迫力の連続で、他の選手からもそうしたものを感じました。

大阪桐蔭:前の圧が凄くその分後ろが薄い相手には二列目のサイドの選手などによるドリブルでのサイドアタックからのカウンターからゴール嗅覚に長けた?前線の選手のゴールといった感じかなと思ってみてましたが、まず攻めを凌いでもタッチを切るので精一杯の場面が目立ちなかなかカウンターまでに至らず。攻め込んでもスペースあるのに後ろに下げてしまったり、スペースめがけてドリブルで突っ込んでしまったりとチャンスで待ってしまう場面が目立ち、チャンスで瞬時に決めにいく動きができた相手とできなかった大阪桐蔭、それこそが、相手が2で大阪桐蔭は0となった最大の要因かもしれません。特に新人戦の時にゴール嗅覚が印象に残った小柄な下級生?が出てなかったのも響いたかもしれません。何故出てなかったかは?

 

✳大阪学芸

巧さより強さを前面に押し出し、それでいて観るものを魅了するサッカーは全国を制する可能性すら感じさせる見事なものでした。昨年までとは明らかに1UPしていて見えました。特に攻撃にそれを感じ、男子になってしまいますが流通経済大柏のごとき、男子であり違う種目になってしまいますが全国制覇するときの東海大仰星の高速展開ラグビーのごとき、違う種目になってしまいますが昨年の女子バスケの桜花学園のごとき、強さと速さを前面に押し出したボールまわしを見ているようでした。

 

✳大阪桐蔭

一対一など個々は十分5分にやれていたと思いますが、束と束の戦いで終始圧倒に近いくらいにやられて見えました。攻守の切り替え時の運動量が課題なのかも知れません。そうした際、相手は全員がそれに足る運動が出来ていたのに対し大阪桐蔭は出来ていた選手もいれば、そうでなかった選手もいたという感じ。序盤のPK決めて先制できていれば全く違う展開もあった。とか思っていては、2年続けて全国を逃す事になるかと思われます。PK関係なく力負けだったと感じました。今後に向けて、束としての強さを、いかに攻守に高めていくか、なのかも知れませんね🎵