✳FW
体格
大阪桐蔭:一列目はあんこ型揃いなどしっかりした体格の選手が多く感じたこれまでの印象から変わらず。ロックがやや細いのはラインアウトなど他の側面から観てるとむしろ効果的に見える。
東海大仰星:あんこ型揃いの一列目など皆分厚さ満載で体格に穴なしという近畿大会の時より線の細く見える選手がやや目立つ。これまでと違う選手が出ていたのか単に気のせいかはなんとも?という4月から印象変わらず。
常翔学園:3月に観たときより第三列がやや細く見える。それまでと違う選手を試していた可能性も。
大阪朝鮮:大型でサイズに穴なしという3月と印象変わらず
スクラム
大阪桐蔭:マイボールで押し込まれたり相手ボールで押せなかったりと不安定な印象は4月から変わらず。後半メンバー代わってからはしっかりと組めており、メンバー代わっても変わらぬ強さを身に付けることが今後の課題かも知れません。
東海大仰星:4月に見たときは対策で勝る分圧倒してましたが、体格互角になるとかなり負けて見えたのが気になりました。
常翔学園:いつみても今期はスクラムが強いです。
大阪朝鮮:しっかりした体格の相手にがっぷり四つで渡り合ってたという3月の印象よりさらに強くなって見え、大阪桐蔭相手に、特に前半はマイボールでも押し込むなど圧倒。終始がっぷりと堂々と渡り合ってました。
モール、ラック
大阪桐蔭:敵陣で圧倒は4月と印象変わらず、ロックの選手だったと思うのですが、しっかりと柱になってました。自陣で踏ん張るモールラックに先月は脆さを見せましたがこの日はその機会がなかったような。
東海大仰星:この日もこれまで同様、モールラックの印象そのものがありません。
常翔学園:こちらも印象ありません。
大阪朝鮮:これまで押し込むモールには良いものを見せてましたが、この日は踏ん張るモールでひとたまりもなし。今後の課題かも知れません。
集散の速さ
大阪桐蔭:相手の鋭い出足に一歩も引かぬ寄りの速さが球出しの速さにつながっており歴代最速かも?というこれまでの印象でしたがこの日は序盤はそれまてほどの速さが見られずという4月の印象と変わらず。FW戦でなかなか優位にたてなかったのが原因かも。後半メンバー代わってからは徐々にそれまでの迫力鋭さが戻ってくる。スクラム同様、メンバー代わっても変わらぬ速さを身に付けることが、今後の課題かも知れません。
東海大仰星:新人戦、近畿大会と経るにつれ、仰星らしい姿に近づいて見えたというこれまでの印象がさらに強まったのが先月の印象でしたが、この日はこれといった印象はありません。
常翔学園:及第点のものはありますが例年ほどではないのが現状かもとのこれまでの印象と変わらず。
大阪朝鮮:至って普通で高いレベルを目指すのなら課題かもという3月から印象変わらずも、それまでよりは速さも感じられるように
✳BK
体格
大阪桐蔭:しっかりした体格の選手が多い印象はこれまでと変わらず。
東海大仰星:個々の体が大きくなっているのかもという近畿大会の時より線の細い選手がやや目立ったように見えました。今までと違った選手が出てたのか単に気のせいかはなんともという4月から印象変わらず。
常翔学園:3月観たときより線の細い選手が多く、それまでと違う選手が何人か出てたかもで、何かしら試す目的があった可能性も?
大阪朝鮮:全体的に線の細い選手が多く見えた3月より、個々の体格が随分しっかりして見えました。
展開力
大阪桐蔭:4月同様、前半は同校歴代屈指かと思われるのがこれまでの印象ほどの動きが見られず後半徐々にそれが戻ってきた感じでした。
東海大仰星:新人戦、近畿大会と経るにつれ、仰星らしい姿に近づいて見えたというこれまでの印象がさらに強まった先月の印象でしたがこの日はこれといった印象は残ってません。
常翔学園:例年ほどではなさそうという3月から印象は変わらず。
大阪朝鮮:山なりのパスが目立つなど全国クラスのことを考えると物足りないものがあり、今後の課題かも知れませんという印象からさほど変わりませんが、パスの鋭さは増して見えました。
タックル
大阪桐蔭:低く刺さるタックルを幾度となく披露。一方で相手に詰めすぎのラインが元で簡単に裏をとられたり、はたまたスピードありトリッキーな動きも見せる相手を見すぎて突破を許したりと、相手ラインとの距離感に課題を残したかも知れないというのが4月の印象だったせいもあるのか、この日は距離感を意識してか前半刺さるようなタックルが見られなかったように思います。後半など時間がたつにつれ、それまでのような鋭いタックルが刺さる場面が多くなって見えました。
東海大仰星:この日も低く鋭く刺さっていました。
常翔学園:3月はやや物足りなく見えましたがこの日はあたり勝つ場面が目立っており、3月よりよくなった点かも知れません。
大阪朝鮮:特別印象はありませんという3月と同様も、時にいいのが入っていたように思います。
大阪桐蔭:歴代で最も、冬の全国で優勝が期待できるチームかと思われるという印象変わらず春の大阪を制しましたが、大会通してディフェンスに課題が残って見え、大阪では頭一つ抜け出た存在になりきれずだったかも知れません。冬の花園初優勝へ向けての、大切な課題事項かと思われます。選抜でもディフェンスがやられて負けてますし。
東海大仰星:Aシードクラスの力を身につけるまでには至っていない感じという印象はこの日も変わらず大会通して低調で第一シードを逃す。それまでとは違うメンバー、布陣に見え、いろいろ試している最中にも見えました。今はまだ連覇するまでの力は身につけていないように思いますが、まだまだこれからであり、今後その力を身につける可能性、時間、そして引き出しはまだまだ残されていると感じました。という4月から印象変わりません。
常翔学園:現時点でBシードの力はあると思います。昨年は冬の全国でようやく身につけた力を、今季はすでに身に付けており、今後の期待ももてるかと思われます。例年の速さ鋭さ迫力が身に付いてくるかが飛躍の鍵という先週の印象と変わらず。体格はすでに全国制覇レベルのものはあるかと思われるというのが3月の印象でしたがこの日はその体格がやや見劣りし、こちらも大阪桐蔭や仰星と同じく、違う選手をいろいろ試していたのかも知れません。全体的な印象は3月までと変わりません。
大阪朝鮮:これまたBシードクラスの力はあるかと思われます。このチームはFWを前面に押し出して戦った方がいいように感じたというのが3月の印象。力的にはその頃と変わってないと思いますが、3月よりもBKでも戦えるようにはなってました。
✳今期の大阪は大阪桐蔭が頭一つ抜けてて大阪朝鮮、常翔学園、東海大仰星、大阪産業大学付属が横一線で並ぶといった図式に、この大会の結果だけをみれば感じますが、私はそれでも現状、二番目には仰星がつけていると睨んでいます。大阪桐蔭と東海大仰星と後一つどこが出るかという昨年の図式と変わらないと思いますし、春にシード逃すと仰星は花園予選から全国にかけて覚醒する印象がありますから、それが今期もなされれば、大阪桐蔭と二分する存在になることを意味しますので、そうなると仰星が大阪桐蔭、大阪朝鮮、常翔学園のどこと同じゾーンに入ってもその相手を奈落の底に落とす可能性が出てくるか大きくなるかしますから、久しぶりに今期の大阪の高校ラグビーは予断を許さぬ情勢になってきたかと思われます。大阪産業大学付属にも初出場のチャンスがまだ十分にあり、花園予選の組み合わせ抽選が例年以上に注目かと思われます。