✳東海大仰星
大逆転でのインターハイ出場こそならなかったが現段階では、今期の大阪の本命であることに変わりはないかと思われます。今期ここまで公式戦全試合1点以内に抑えているディフェンスの安定感の高さは特筆ものかと思われます。この学校に10月20日過ぎ頃までたっぷり時間が与えられたことは、同校以外の大阪の学校を応援する方々にとっては脅威でしかなく、大阪の高校サッカーを愛する方々にとっては、大阪勢初の冬の全国選手権制覇の期待、楽しみもよりいっそう膨らんだかと思われます。
✳阪南大学高校
最終節を勝利で飾り逆転優勝で2年連続のインターハイ切符ゲット。全国制覇の期待も出来る強さかと思われます。相手に寄せられるなど難しい体勢からでも精度の高いシュートが打てるなど、それに対する意識の高さは特筆もの。冬の選手権に向けては、戦力的には仰星と双璧も、カウンターへの対応にやや不安が残ることから、惜しくも対抗といったところかと思われます。
✳大阪桐蔭
初戦スコアメイクして勝てる内容でゲームを進めていたにも関わらず、不用意なプレー2発で逆にスコアメイクされて落としたことが結局は響いて、4年ぶりのインターハイには届きませんでしたが以降の強敵との連戦で快勝と惜敗は自信を持って良いと思います。大阪を勝ち抜く上でのチームとしての形、方向性がようやく見えてきているように思いました。この大会で成長したチームのひとつかと思われます。今後の課題は個々のレベルを全体的に上げて選手層を厚くし、誰が出てもトップレベルの力を保てるようになることかと思われます。最終節の仰星戦では才木選手の負傷による戦線離脱が試合に致命的な影響を与えて見えました。冬の選手権予選は8月末頃から始まりますが大阪桐蔭の初戦はおそらく10月20日過ぎ。それまでに現在未だ未勝利と低迷するプリンスリーグで首位争いを演じるとこまでいけてる事が、2年ぶりの冬の全国選手権出場の条件かと思われます。そのためのチームとしての形、課題、そして大いなる可能性が見えただけでも、インターハイ予選において大きな収穫となったかと思われます。初戦の不用意なプレーも、出たのがこの時期でまだ良かったと思えるくらい、きっと肥やしになるかと思われます。以降の戦いでは高い集中力を発揮する同校の姿が観れることと思います。
✳関大一
初戦をスコアメイクして勝てたことが最後までアドバンテージになり、弱者の戦いに徹しきって見えた同校のスタイルがより一層活きて見えた事が、インターハイ切符ゲットにつながったかと思われます。インターがでも同様の戦いかたが求められると思いますし、それを可能にする前線の強さを、どの試合からも感じました。現在大阪一部リーグで上位争いを演じてますが、今期はプリンスの上位と大阪の一部リーグの上位にやや力の差があるように感じてますので、同校が選手権予選初戦までに、同リーグで独走するくらいになっているかどうかが、9年ぶりの冬の全国選手権出場なるかのポイントかと思われます。
✳履正社
インターハイ予選は退場者が出たこともあり、トーナメントで姿を消しましたが強さは感じました。現在大阪一部リーグで首位を走っており、関大一のところで書いたことと同じ条件をクリア出来ていれば、冬の全国選手権の期待も膨らむかと思われます。
✳他
現時点で、強敵を撃破する一発の力を秘めている学校は多数あり、その中から冬の選手権予選までに地力をつけて優勝争いに絡んでくる学校が出てきても、不思議なしかと思われます。