じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭と薫英の違い

2019-06-23 17:23:57 | 高校バスケット

大阪桐蔭:1年からのメンバーでその時全国制覇を経験したエドポロさん15が核になる選手かと思われ、実際強かったです。が、このチームのキーマンは、昨年のウインターカップ予選決勝にも出ていた松川さん5、に、試合前のアップ等の動きを見る限りでは感じました。一つ一つの動きに切れがあり、ボールを使った練習でもシュート等精度が高く見えました。本日の近畿大会準決勝の奈良文化戦ではこの選手が前半目立てず苦戦。後半になると守備でのスチール等攻守に目立つ事が出来るようになり、それが逆転にもつながって見えました。決勝の薫英戦ではこの選手が守備では何度かスチール、まるで全国制覇世代の永井さんの球際の強さを思い出させる動きで時に目立つも攻撃では目立てずミスや消極的なプレーも目立つ。この選手の活躍が守備に限定されて見えたことが、終始流れを掴めず、守備でもやられる場面が目立つようになり大勢が決して見えました。奈良文化戦ではFW片岡さん6等のドリブル突破に手を焼くもこの選手が第3Pにガードに移ってくれたタイミングを逃さなかった事と、相手のドリブルそのものを止めにかかるのではなくそこへのパスの出所を抑えにかかったことが効を奏しましたが、薫英戦では相手がドリブルで単にシュートまで持ち込んでばかりでなく、ドリブルで相手を引き付けたことでフリーになったミドルレンジの選手にパスしてそこから得点など、ドリブルを活かした攻撃のバリエーションの豊富さに対応出来なかったことも、大敗の要因に見えました。

 

大阪薫英女子学院:試合前のアップ等の動きを見る限りでは、しおたにさん6、この骨太な選手が核でありキーマンに見えました。昨年のウインターカップの決勝で途中交代し、流れを自分達に持ってきた選手かと思われます。決勝ではこの選手が目立つ活躍をすることはなかったように思いますが、やはり強さは感じ、目立たずして良い仕事が出来て見えました。そして、このチームの良いところは、そうした選手が目立たずとも、他が目立って特定個人の強さに頼らず勝てるところにあるように見えました。

 

この事から、大阪桐蔭が薫英に追い付き追い越せするには、まずは個々の力を磨くことにあるかと思います。接点での攻防やボールに対してやリバウンド勝負等で最後まで食らいつく姿勢など、選手として特別なものがなくても日々の練習で磨ける所は徹底的に磨いていく必要があるように感じました。そうして核やキーマンが目立たずとも強敵に勝てるチーム作りをしないとインターハイで優勝なんて無理でしょうし、昨年のベスト4までいければ御の字レベルで終わってしまうかと思われます。ウインターカップ予選で再び薫英とあいまみえた時までに、束としての戦いを磨いてほしいと思います。全国制覇した一昨年のチームのような🎵もちろんインターハイまでにそれが間に合えばそれが一番かとも思われます。準決勝では共に僅差でリードで終盤に。そこからの戦い方については大阪桐蔭の方が巧みに見えましたので、接戦に持ち込めれば、強さを発揮できるのではとも、感じました。