6回終わって5-1で大阪桐蔭リード。既に雨は激しくグランドも荒れ、東海大菅生の本田投手は幾度か投球時バランスを崩し転倒
7回表東海大菅生3点返し尚も同点のチャンス。
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ここで審判団の本音としては東海大菅生が追い付くか逆転した時点で即座に試合を止めてノーゲームにしたかったのではないかと邪推。だが大阪桐蔭それを許さず1点リードで踏ん張る。
7回裏大阪桐蔭すかさず突き放し7-4。ここで審判団の2度目の本音としては大阪桐蔭がさらに逆転不可能と誰が見ても感覚的に感じるくらい突き放したところで試合を止めて降雨コールドゲームとしたかったのではないかと邪推。だが東海大菅生もそれを許さず3点ビハインド逆転圏内で踏ん張る。
8回表東海大菅生反撃もショートゴロで併殺かと思いきや雨でぬかるんだグランドでゴロが止まってしまい内野安打に。ここでさすがに試合続行不可能と判断した審判団中断からの降雨コールドゲームをやむなく選択。
今回の東海大菅生にとっては非情ともいえる降雨コールドゲームについてはネット、メディア、果てはタレントさんまでテレビでコメントするほど批判やいろいろ意見があるようですが最後のゴロが内野で止まったのを見れば以降試合続行が不可能だったのは明らかですし雨予報の中試合を強行した背景には雨続きで日程調整が難しく過密になってる中でのことですのでこれもやむを得ない判断だったと言えると思いますし、これだけの悪条件、開幕後からの天気の悪さが続いたという伏線を考えれば、その中で何とかこの試合をここまでこぎづけた審判団や阪神園芸の皆様等々関係者の皆様のご尽力には頭が下がる思いかと思われます。
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上記であるにもかかわらず批判的な意見が出る結末を選択せざるを得なかった要因を作ったのはひとえに、大阪桐蔭、東海大菅生両チームの、まさに最後の夏を思わせる粘り強さがあったからこそかと思われます。逆転を許さぬ踏ん張りを見せた大阪桐蔭、突き放しを許さず逆転圏内で喰らいついた東海大菅生。大阪桐蔭の各打者の打球の迫力、それのみならず各選手そのものの迫力も明らかに春より増してますし、東海大菅生も松浦投手のドスの効いた球に差し込まれて見えるも振り切ってヒットにしてしまう泥臭い力強さが感じられましたし、いかにも夏の全国大会を思われる力勝負だったかと思われます。
要するにこの試合は、夏の高校野球にまた新たな歴史を刻んだ降雨コールド名勝負、ということだったのではないかと思われます。非常に見ごたえある攻防でした。