じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

インターハイ男子高校サッカー大阪府予選展望

2017-05-22 21:00:37 | 高校サッカー

※第1節

東海大仰星ー大阪桐蔭

プリンスリーグでは3-2で大阪桐蔭が勝利しているが、ここでの勝敗予想の資料としてはあまり適さないであろう。同リーグでは共に得点力が目立つがインターハイ予選でのここまでの戦いぶりは共に安定したディフェンスが目立つ。リーグ戦になってもその傾向が続くようなら、0-0、1-0の攻防が予想される。

履正社ー阪南大学高校

今期の大阪のトップをいくと目される両校の激突は2点以上を取り合う激しい打ち合いが予想される。現在プリンスリーグ首位を走る履正社はトーナメントで同じく大阪のトップをいくと目される興国に0-2から逆転勝ちするなどで順位決定リーグに駒を進めてきた。プリンスリーグではボールを持った相手を見過ぎるきらいがあり、そうした側面が出ると、阪南大学高校に一気に押し切られる危険性も秘める。一方今期からプリンスリーグの上のプレミアリーグに参戦している阪南大学高校だが、トーナメントでの戦いはここまで2試合いずれも先制点を許すなど不安定。中でも失点の多さが気になる。共に強いフィジカルを前面に押し出す縦に速く前がかりな攻撃的サッカーのため、激しい肉弾戦も予想される。

 

※第2節

東海大仰星ー履正社

東海大仰星のここまでの戦いは、プリンスリーグで見せている戦いぶりからすれば、得点力という点でやや物足りないというのが、ここまでのインターハイ予選での戦いぶりかと思われる。同校がプリンスリーグで見せているような得点力を見せることができるかが、この試合の鍵と思います。

大阪桐蔭ー阪南大学高校

ガンガン前に押し寄せてくる阪南大学高校に対して大阪桐蔭のカウンターからの個人技のコラボがはまれば、阪南大学高校のディフェンスがこの大会ではまだ不安定なだけに、大量得点も見込める。一方で阪南大学高校が前へ圧力で一気に押し倒す可能性も秘めており、展開は読みづらいが、阪南大学高校がディフェンスを整備できるかどうかが鍵ではないかと推察いたします。この試合の勝敗が、最終順位決定リーグの趨勢を決める戦いになるかもしれませんね。

 

※最終節

東海大仰星ー阪南大学高校

この戦いもまた、阪南大学高校のディフェンスが鍵になると思われます。

大阪桐蔭ー履正社

大阪桐蔭がプリンスリーグで見せている得点力を発揮できるかどうかかと思われます。

 

大阪からは2校がインターハイに出場できる。この4つの高校を見て感覚的に強いなと感じたのは阪南大学高校と履正社。この内履正社は、それがスコアにも反映された戦いをここまで見せており、それが続けば2枠の内の1枠をゲットする可能性が高いと思います。もう1校は素直に見れば阪南大学高校ではと個人的には思いますが、ここまでの戦いぶりが不安定なだけに、それが続くようだとカウンターからの各選手の動きの鋭さが光る大阪桐蔭にもチャンスが出てくる。東海大仰星はプリンスリーグでの得点力を取り戻せるかどうかかと思われます。


5月21日大阪桐蔭東海大仰星常翔学園

2017-05-21 19:52:05 | 高校ラグビー

 

※FW
体格
大阪桐蔭:体格に穴なし。ベストかそれに近いメンバーか。
東海大仰星:体格に穴はなし。メンバーもベストかそれに近いか。
常翔学園:2月より大きくなっておりサイズに穴がほとんどなし。新人戦から近畿大会の頃は怪我人が多かったと聞いたようなですからそのせいなのかもですね。
 
スクラム
大阪桐蔭:近畿大会同様終始勝っていました。大型FW相手でも強さ変わらず。
 
 
モール
大阪桐蔭:近畿大会同様、モールは攻守両面において強さを発揮。
 
 
ラインアウト
東海大仰星:最初にノットストレートがありましたが、近畿大会同様、安定感があったように思います。
 
 
 
 
※BK
体格
大阪桐蔭:CTB12高本は近畿大会の頃よりは太くなったか。SHも場面によってはこなす杉原は昨年より体格よくなってますね。
 
 
展開力
大阪桐蔭:SHもこなす
WTB杉原14のSHらしい動きには観るべきものがありました。
 
東海大仰星:相手についてこさせない場面が多々ありました。
 
 
キック
大阪桐蔭:so10恵良は捉えてたと思います。
 
 
大阪桐蔭:選抜、サニックスと激しい大会が続いた後からか十分な練習ができていない状態でこの日を迎えた感が。全国で上位に勝ち進むためには体の絞り込みができるかどうかかと思います。サイズは十分にできてますので。
東海大仰星:BK陣の今後の成長が全国での上位進出のかぎとの近畿大会の印象から変わりなし。こちらも大阪桐蔭同様の事情がこの日の内容から感じられました。
常翔学園:2月より上げてきてる様が伺える。花園には出れそうかな?実績ないから珍しくノーシードになるのかな?と、花園出ればですが思います。
 

5月21日大阪桐蔭 大阪産業大学付属

2017-05-21 08:28:19 | 高校サッカー

※守備

大阪桐蔭:自陣ゴール前でやや相手を見すぎたきらいがあったのは気になったが終了間際の1失点で凌ぐ。ボランチ西矢8の足元のディフェンス、同じくボランチ北田7の勝負どころを心得た激しいディフェンスなどが光りました。

大阪産業大学付属:4失点しましたが目に見えてどこが悪いというのは見あたらず。相手を褒めるべきに見えました。

 

※攻撃

大阪桐蔭:先制点は北田7の密集への素早いパスから生まれたもので瞬時の判断力と視野が光りました。序盤攻め込まれ決して流れが良くない中、流れを変えるプレーができる選手であるということを示したことになるかもしれませんね。ゴールを決めた左MF加藤4もよくそれに反応したと思います。2点目はカウンターからパスを中盤付近で受けたFW今岡10がその時点ですでに相手に詰められておりサイドに押しやられるかと思いきや体をぐわっと寄せてギャンと中央に切れ込んでそのままゴール。テクニック、スピード感、体の強さどれかひとつでもなければできなかったゴールだと思いました。全般、プリンスリーグからのこのチームらしく、カウンターが光ったと思います。

大阪産業大学付属:序盤は自分たちの流れでゲームを進める。相手が割とボールを見てくれていただけに、そこで素早い決断が出来ていれば、違った展開もあったかもしれません。

 

大阪桐蔭:これで最終順位決定リーグ進出決定。インターハイ予選でのここまでの戦績は、ディフェンスの安定が目立つ以外は至ってプリンスリーグでの戦績から感じられる現状の力を反映した3試合のスコアだと思います。最終順位決定リーグは強敵ばかりで厳しい戦いも予想されますが、もしインターハイ出場が決まれば、今岡、北田あたりはJの目に留まるかもですね。神戸6もそれに匹敵する選手だと思います。

大阪産業大学付属:特に守備はこれといって目に見えて悪くもなさげに見えたのに大敗。要は力の差なのだと思います。まずは選手一人一人のフィジカルを上げること。ボール持ってるときの決断力を上げること。この日見る限りではこれらがなされれば、冬の選手権予選の頃には覚醒してる可能性も秘めてると思います。今日も序盤の展開次第では違う試合になった可能性も十分感じましたので。


5月7日 大阪桐蔭 桜宮 興国 大冠

2017-05-07 15:34:18 | 高校サッカー

※守備

大阪桐蔭:序盤相手のカウンターにGKと1対1になりかけたり相手の左サイドからいきなりクロスを入れられたのに対応できなかったりで、相手がどういう攻撃をしようとしているかに気づくのが遅かったのと、攻め込んだ後のリスクマネジメントに課題が残ったと思います。相手はカウンター一辺倒だっただけにもっと早く気づけたようにも見えました。ただ、それ以降は危なげなく守れていたと思いますし、個々の守備という点では観るべきものがありました。

桜宮:ひたすらゴール前に引いてブロックを形成。前半の攻撃を膠着させるも後半、ブロックを形成するとどうしても空いてしまうサイドから鋭くえぐられたりシュートを打たれたりで後半12分についに先制点献上。それでも1失点で凌ぎ続けてましたがロスタイムにCKだったかFKだったかのチャンスを逃した後カウンターを受けダメ押しの2点目献上。引いて守りきることの難しさを見たように思います。

興国:序盤カウンターから決定的なピンチ招くもGKのファインセーブで凌ぐ。以降はほぼ危なげなく守れていたと思います。足元の技術を駆使した個々の守備にも観るべきものがありました。

大冠:こちらも引いてブロックを形成。相手のフィジカルの強さ込みの足元の技術の圧をこれでもかと受けるも前半は0で凌ぐ。だが後半失点するとこらえきれず3失点。いかんともしがたい力の差の中でも、最後までゲームだけは壊さず踏ん張ったことは、評価して良いと思います。

 

※攻撃

大阪桐蔭:引いて守る相手への対応に苦慮。相手は終始中に寄っていたように見えたが前半はそこにつけ込めず。後半ようやくサイドからの鋭い切れ込みやシュートで得点の匂いが感じられる攻撃を展開し後半12分に先制。ロスタイムにもカウンターからだめ押しの2点目。相手を見る、という点で課題が残りましたが最後ようやく攻略したという感じだったと思います。

桜宮:引いてブロックを形成してカウンターという自分たちがやろうとしていることに相手がまだ気づいてない序盤、そのカウンターからビッグチャンスを作るものの活かせず。前半にもう一度決定的なのがありましたがそれも活かせず。引いて守ると決めた以上はチャンスが少なくなるのは必然。ですからその少ないチャンスを活かせなければ勝つチャンスもより少なくなりますが、そのことの難しさもまた、観たように思います。

興国:大阪桐蔭同様、引いて守る相手に手を焼き前半無得点。大冠も桜宮同様に、中央に寄ってしまいサイドが空いてしまうことに。大阪桐蔭がそこから鋭く切り崩したのに対し興国も同様にサイドからも攻撃するも、シュートなどゴールへ向かう時は常に中央から。要はブロック目がけて強さと柔らかさで真っ向から立ち向かっていく感じ。そして後半ついにこじ開け3得点。先制点はオウンゴールだったように思いますし、3得点が実際どこからのものだったかはっきり記憶してませんが、印象的には引いて守る相手を柔らかいテクニックを駆使しつつも、力技でこじ開けたという印象が強く残る攻撃だったと思います。

大冠:桜宮同様、引いて守ってカウンターという少ないチャンスにかけるといったことがチーム戦術として感じられ、桜宮同様に序盤など前半2度ほどチャンスをつかむも活かせず。これまたそうしたサッカーで勝つことの難しさをみたと思います。

 

大阪桐蔭:試合終了間際に上げた1点の意味は大きいと思います。こう言っては何ですが力の差のある相手に手こずることはどんなスポーツでもよくあること。勝ち進めないチームはそのまま手こずりっぱなしか下手すれば勝ち負けするとこまでいってしまいますし、勝ち進んで大きな結果を出すチームというのはこうした展開になっても最後は地力を見せるもの。それを示したと言っていい、最後の1点だったと思います。次の相手は大阪学院。力は五分五分かと思われ厳しい戦いが予想されますが、相手チームなど観るものに地力をみせた最後の1点だったと思います。

桜宮:終始ボールもゲームも支配されるも前半は相手より得点の匂いを感じさせる攻撃ができており、ここで1点でも上げることが出来ていれば、違った展開もあったかもしれません。強敵を刺すことができるストライカーが出現すれば、今後飛躍するかもしれません。

興国:今季もこだわりのポゼッションサッカーを志向。1月にみたときも感じたが柔らかいだけでなく力強い。相手のブロックに真っ向から飛び込んでいく攻撃は観るものをぞくぞくとさせるもので、ゴール前は黒山の人だかり状態。全国出れば優勝も期待できる。だがそれと実際勝ち進んでインターハイ出場を決めるかは別。次の相手は履正社。今日のように相手の密集へ強引に入り込んで切り崩せるほど甘い相手ではない、一方でゴール前をあそこまで固めてくることもなく、もっと前線からプレスをかけてくることが予想される。ポゼッションサッカーにとってハイプレスは厄介なものだが興国はグランドを広く使ったポゼッションサッカーができるためかいくぐることも十分可能。相手をよく見て相手が何をしたいか分かったときにどう考えるか。そこらが焦点かもしれませんね。

大冠:強敵相手に戦術を徹底してよくがんばったと思います。桜宮同様、強豪を一刺しできるようなストライカーが育てば、飛躍するかもしれません。

 

以上です


男子高校サッカーインターハイ大阪府予選展望

2017-05-02 13:52:26 | 高校サッカー

※東海大仰星~関大北陽のゾーン:仰星が軸も混戦

東海大仰星がこのゾーンの中心かと思われるも、関大一、関大北陽もプリンスリーグや大阪のU18見る限り明確な差は感じず、可能性は十分にあるかと思われます。仰星は昨年同様、縦に激しく走り、最後までしつこく相手ボールに足をのばしてくる。関大一や関大北陽も見る限り同様に縦に速いスタイルに見え、ガンガン前に押し寄せてくる仰星相手にゴール前をしっかり固めてからのカウンターがはまるかどうか、それとも仰星が押し寄せたままに押し切ってしまうのかの攻防が焦点となりそう。他、仰星と2次予選初戦で当たる吹田も、1次予選では常に安定したスコアメイクで勝ち上がっており、ジャイアントキリングの期待がかかる。

 

※大阪桐蔭~摂津のゾーン:私立公立強豪校多々

大阪桐蔭、金光大阪のプリンスリーグ組にU18大阪一部リーグの大阪学院、摂津、さらには清風、大阪産業大附も加わり混戦が予想される。大阪桐蔭は2次予選初戦を勝てば次は清風と大阪学院の勝者との対戦となるが、U18一部リーグの戦績見る限り、大阪学院はプリンスリーグに所属する大阪勢と同等の力はあるのではと推察される。反対側のゾーンでは金光大阪が2次予選初戦とれば次は大阪産業大附と摂津の勝者との対戦となるが面白いのが摂津。U18大阪一部リーグで上位につけ、大阪学院ともスコア見る限り互角に渡り合っており、公立の同校が金光大阪の前に立ちふさがるといった展開になっても不思議ではない。大阪桐蔭と金光大阪はプリンスリーグで対戦しその時は大阪桐蔭が3-0で完勝。だが金光大阪もその時より相手ボールに積極的に絡むことができるようになっており、上記対戦成績は参考にならないと言っても過言ではない。カウンターに鋭さを見せ、各選手の球離れの素早さが目立つ大阪桐蔭相手に金光大阪がそれより早く相手ボールに絡むことができるか。金光大阪が大阪桐蔭ディフェンスを攻略するには、相手よりボール支配率で勝ることができるかどうかがカギとなるかと思われます。

 

※近大附~興国のゾーン:近大付、履正社、興国による死のゾーン

上記3校による激しいバトルロワイヤルが予想される。いずれももし別々のゾーンなら3校とも最終順位決定リーグに進出し、内2校がインターハイ出場となってもなんら不思議ないポテンシャルを誇る。履正社は昨年同様、縦に速いスタイル。興国は今季も浪速のバルセロナの異名そのままに華麗且つ力強いポゼッションサッカーを展開。近大附も今季は見る限りポゼッションサッカーを志向。興国のような派手さはないが確実にボールを支配してくる。3校とも攻撃面では質の高さを見せるがディフェンス面ではややもすると相手ボールを見すぎるきらいも感じたたため、どこが相手ボールにより強く速く瞬時にいけるかが焦点になってくるかもしれませんね。履正社、興国はみるからに強そうに見える大型感ある体格をした選手を多く揃え、近大付は上背はないも骨格のしっかりしてそうな選手を多く揃え、3校とも見た目からして感じるものがある。特に興国は、全国の舞台に出れば、優勝も期待できる雰囲気を感じた。

 

※堺西~桃山学院、そして阪南大高のゾーン:阪南大高が中心

今季からプレミアリーグに参戦の阪南大高が中心。ここまで同リーグでまだ勝ち星をあげることができていないが、今年も分厚い上半身に骨太な下半身を誇る選手を多く誇り、強いフィジカルでがんがん前に押し寄せハイプレスをかけてくる。大阪の学校のサッカーチームの中では、今期もトップクラスの力であることに違いはない。清明学院、桃山学院あたりがどこまで食い下がれるかにも注目が集まる。

 

以上です。