徒然草169段 何事の式といふ事は
原文
「何事の式といふ事は、後嵯峨の御代(みよ)までは言はざりけるを、近きほどより言ふ詞(ことば)なり」と人の申し侍りしに、建礼門院の右京大夫(うきやうのだいぶ)、後鳥羽院の御位(おほんくらゐ)の後(のち)、また内裏住(うちず)みしたる事を言ふに、「世の式も変りたる事はなきにも」と書きたり。
現代語訳
「何々という事のしきたり、慣例というものは、後嵯峨天皇の時代まではやかましくはなかったが、最近になって耳にする詞(ことば)になった」と人が言っているのを、建礼門院の右京大夫(うきやうのだいぶ)は、後鳥羽院時代の後、ふたたび内裏に仕えた時の事を「世の中のしきたりも変わったことはなかったなあ」と書いている。
在日米軍の実弾射撃訓練
地元無視、夜間に異例の米軍射撃訓練67発 知事抗議へ 朝日新聞社 2020/02/22 デジタル版
陸上自衛隊日出生台演習場(大分県由布市など)で12日から実施されていた在沖縄米海兵隊の実弾射撃訓練が21日、終了した。地元からの午後8時以降の射撃自粛要請は再三無視され、事前に伝えられていた日数を上回る射撃訓練も行われた。異例の事態に、広瀬勝貞知事は河野太郎防衛相に抗議する方針を固めた。
県によると、午後8時以降の射撃は14日と16日~19日にあり、総射撃数は67発にのぼった。県は連日、米軍との調整役である九州防衛局に抗議したが、夜間射撃は続いた。さらに、事前に伝えられた8日間の射撃訓練が終了した翌日の20日も、小火器射撃訓練が実施された。
同演習場での実弾射撃訓練をめぐって県は2007年、砲撃と小火器射撃を同時に行わないことや、小火器射撃は専用射撃場を使用することなどを定めた確認書を同局と締結。「訓練日数が増えることはない」と判断し、小火器訓練の受け入れを決めた経緯がある。
尾野賢治副知事は21日、同局を訪れ、「国の責任において今回の事態に至った経緯を調査報告いただき、二度とこうしたことのないよう対処いただきたい」などとする要請文を、広瀬律子局長に手渡した。広瀬局長は「公表していた日数を超えて訓練を実施したことについては申し訳ない」と謝罪した。