新型コロナウイルスの蔓延は弱者を直撃
社会は少しづつでも良くなっていくのかと思っていたら、悪くなっていくことがある。一方で悪くなっていくどころか、豊かになっていく人々がいる一方で悪くなっていく人々がいる。最近の新聞報道から
生活保護申請の男が激高、市役所で机ひっくり返す女性職員は指骨折 6/16(火) 10:49配信
熊本県警は15日、玉名市岱明町、食品販売員の男(44)を公務執行妨害と傷害の疑いで逮捕した。
発表によると、男は10日午前11時頃、玉名市役所で、生活保護の申請に応対した女性職員(26)に対し、机をひっくり返してぶつけ、左手の小指を骨折する全治4週間の重傷を負わせた疑い。
県警の調べに対し、「(職員の)説明が理解できず、カッとなった」と供述しているという。
読売新聞オンライン
「受け子」が訪ねた82歳宅には…帰省中の警察官の孫、現行犯逮捕 2020/06/15 09:16
群馬県警前橋署は12日、中国籍で横浜市鶴見区下野谷町、専門学校生(22)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。キャッシュカードをだまし取ろうと前橋市の無職女性(82)宅にカードの受け取りに訪れたが、帰省中の孫で渋川署勤務の男性署員(22)が特殊詐欺と見抜いて取り押さえた。
発表によると、専門学校生は仲間と共謀して12日午後、女性宅に複数回電話し、銀行協会職員や警察官を装って「あなたのカードが悪用されている。新しくする」などとうそを言い、カードをだまし取ろうとした疑い。調べに対し、容疑を認めている。
電話を受けた女性が同じ敷地にある実家に帰省していた男性署員に相談。午後1時45分頃、専門学校生が女性宅を訪れ、焦った様子で「カードを受け取りに来た」と話したため、その場で身柄を確保した。男性署員は地域課に所属しており、「日頃から高齢者に注意を促しているので、詐欺だと直感した」と話しているという。
読売新聞オンライン
コロナ失業で「所持金1000円」…生活保護の申請、各地で急増
2020/05/31 13:45
政府による緊急事態宣言が発令された4月、生活保護を申請する人が各地で急増していたことが明らかになった。外出自粛や休業で経済活動が停滞し、生活苦に陥る人が相次いでいる現状が浮かび上がった。宣言は解除されたが、経済の復調には時間がかかるとみられ、今後さらに申請者が増える可能性もある。 (田中文香、戸田貴也)
■イベント激減で警備の仕事減
「仕事も住む場所もなく、不安だった。生活保護を受けられて安心した」。東京都内の警備会社で働いていたもののイベントの中止が相次ぎ、困窮していた男性(49)は、胸をなで下ろした。
男性は、新型コロナウイルスの影響で警備の仕事が激減。別の仕事を探そうと3月末に会社を辞めた。ネットカフェやカプセルホテルを渡り歩きながら職探しをしていたが、4月に緊急事態宣言が発令され、転職先として期待していた企業の面接も中止に。所持金も徐々に底をつき始めた。
東京都豊島区内の公園で行われた民間団体の相談会に参加したのを機に、区の福祉窓口に生活保護を申請した。現在は都の支援事業に頼ってビジネスホテルで暮らし、来月にはアパートに移る予定だが、仕事のめどは立っていない。
読売新聞オンライン
厚生労働省は3日、今年3月の全国の生活保護の申請件数が2万1026件(速報値)
申請件数は近年、雇用環境の改善を受けて減少傾向だったが、3月分は5年ぶりに増加に転じた。
生活保護の受給世帯は、全国で163万5201世帯(前年同月比1136世帯減)。そのうち、65歳以上の高齢者世帯は5割を超える90万6025世帯(同1万2466世帯増)で、90万世帯を初めて突破し、過去最多を更新した。少子高齢化の影響により、近年は高齢者の申請が増え続けているという。
一方、4月の生活保護の申請件数について、読売新聞が全国20の政令市と東京23区に取材したところ、計9680件(一部速報値)と前年同月比で31%増加していた。3月から4月にかけて、仕事を失ったホテル従業員やタクシー運転手の申請が増えた自治体もあり、全国ベースでも前年を大きく上回る可能性がある。
読売新聞オンライン