out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

すっかり雪の積もった三ツ峠山

2019-12-31 23:03:18 | 山登り in 山梨県
2019年12月25日(水)
 
 前週の20日で通常業務は終えたもののなかなか出かけることができず、本年最後の山行となりそうなこの日。 お天気は良さそうなので景色の良い所、どうせならおっきな富士山を拝んで登り納めにしましょうと。
 
 当初の計画では河口湖畔にそびえる御坂黒岳に登る予定だった。 中央高速を順調に来て河口湖ICを下りるまでは青空に富士山も良く見えていたのに、河口湖大橋を越える辺りから富士山は雲で見えなくなり、目指す御坂黒岳付近の稜線も雲で覆われている。 河口湖南岸の大石公園に車を停めトイレにいったり再度天気予報を確認したが「晴れ」予報に変化はない。 「あと1時間もしたらス~ッと晴れてくるのかも。」と思い登山口と決めていた芦川すずらん群生地の駐車場へ向かった。 が、群生地の駐車場は標高約 1,400m。 すずらんのシーズンには大型バスも入るような駐車場らしいのでこの日も大丈夫だろうと向かったが、林道への登り始めから雪が積もっており、轍ができている。 登るにつれ轍はだんだん深くなりその先に不安を感じたので、回転できるところで引き返した。 大石公園からも登れないことはないのだが、相変わらず空はどんより。。。
 
 来るときに見た富士山はもうすっかり見えないのだろうか。 三ツ峠山も良く晴れていたが。。。時間は8時になってしまい、どこかに登るなら早めに決めないといけない。 「朝見えていた三ツ峠に行ってみよう。 それでダメなら今日は観光だ。」と決めて新倉河口湖トンネルを抜けると。。。晴れている! 富士山見える!! なんでこんなにちょっとの距離なのに!? 本当に不思議だった。
 
 三ツ峠グリーンセンターを過ぎさくら公園先の駐車場に向かうも、こちらも雪道。 けれどこちらは前日から車が入っているのか、なんとか駐車場にたどり着いた。 駐車場に先行車は無し。 一面真っ白な駐車場。 帰りに凍り付いてスリップしないような時間にはもどらないと。 すずらん峠もこの道も、冬は除雪しないのかな。
 
駐車場から少し舗装道路を登ってゆく。 途中の公園は真っ白。
木々の向こうに三ツ峠山の三つの頂が見える。
 
達磨石到着。(9:35)
山頂まで3時間はかかるだろうなぁ。。。と思ったが、
この日はすごく眠くて身体も重い。
 
股のぞきまで来た。 ここから富士山を見て下山してもいいかも、
と思っていたがまだ行けそうだ。 
 
以前来た時は富士山が見えなかったので、股のぞきをしてみる。
 
ゆっくりと休みを多く入れながらようやく馬返し。(10:45)
雪の量が増えてきた。 が柔らかいのでまだ滑り止めは着けずにゆく。
 
「馬返し」の案内板には「まだしばらくジグザグ状の急登が続きます」とあるがその通り。
「八十八大師」までは本当に急な登りが続くのだ。
 
お天気も良いし、この先の絶景を想像すると何とか頂上に立ちたい、と思う。
 
空胎上人が信仰を深めた霊山三ツ峠山、なので、
富士山を拝む各所に「愛染明王塔」などの史跡が見られる。
 
その様な場所で富士山を眺めながら、お茶を飲んだりおやつを食べたり、
快調ではないけど楽しみながら行ける所まで。
 
急に見えないけど急登です。
時間が無くなれば下山を考えなくては、だがやっぱり登りたい。
 
ようやく「八十八大師」(11:43)
これなら山頂に向かっても大丈夫そうだ。
けれどゆっくりお昼ご飯を食べている時間はなさそうなので、
ここでおやつを食べながらちょっと長めの休憩。
頭上の松の枝から時折大きな雪の塊が落ちてくる。
気温は暖かめ。 私は随分汗をかいている。
 
山頂付近が近くなってきた。
 
屏風岩下あたりまで山腹を回り込んでゆくが、
足幅ほどしかないトレースに気を使いながら進む場面も。
 
あと少しかな。 雪もだいぶ深くなってきた。
 
杓子山方向。 街もまだ真っ白だ。
 
屏風岩までやってきた。
この先再び急登になるので、チェインスパイクをつける。
 
で、ようやく山頂直下。 小屋の方たち?が登山道整備をされていた。
 
そして最後の登り。 振り返ると南アルプスの素晴らしい景色!
そして手前には黒岳周辺の稜線がスッキリと。w
やっぱり晴れたのだな~。 こんどお花が咲いたら行こう。
 
手前左端が御坂黒岳。 その右奥のとんがりが釈迦ヶ岳。 そこを歩こうかと思っていた。
奥には左端から蝙蝠岳、塩見岳、白峰三山、仙丈ケ岳、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳。
 
白峰三山~甲斐駒ヶ岳
 
最後の登りがきつい。 でもあと少し。
 
三ツ峠山山頂と~ちゃ~く!(13:20)
富士山の裾野までの広がりが素晴らしい。
ただこの時間だと富士山が逆光で残念なことに。
 
けれどここに来るときは今まで梅雨時のお花の時期ばかりだったので、
こんなに富士山が見えるのは初めて。 感無量!
 
右の方に見える山荘が四季楽園。 その左の白い所が広場。
広場の奥に三つ峠山荘がある。 ここに泊まって早朝の富士山や星空を撮るのも面白そう。
 
北西方向には八ヶ岳~金峰山方面
 
同じような画像だが、先ほどより少し標高が高くなり甲府とか韮崎辺りの街も良く見える。
 
ツアーの方たちが避けてくださったので、山頂石碑と富士山。
こんな風に両すそ野が伸び伸びと見える山は今まであったろうか。
 
 三ツ峠山の由来は「3つのドッケ(突起)から成り立ち、三ツ峠の字をあてた」そうだ。 この3つのドッケには2説あり、「屏風岩のピークの開運山、北側の御巣鷹山、南の木無山の総称。もう一説は、開運山の東の電波塔のある中峰、東峰を含めた三峰の称」だそうで、2説目は今回知った。
 いずれにしても、この日は時間がなくほか2峰を登ることはできなかったが、開運山には登れ、素晴らしい富士山、周囲の山々を拝むこともできたので、良い登り納めとなった。 
 
写真は充分に撮ったので、休憩せずに下山することにする。
左手に南アルプス、右手に八ヶ岳。 中央に笛吹市、甲府市、韮崎市などの街。
こう見ると一宮御坂ICから富士五湖方面にアクセスするというのも納得できる。
 
八ケ岳の雲も取れてきて、街の向こうに見える白い山々は中央アルプス?、
と思っていたら穂高連峰、槍ヶ岳~北アルプスの山々だった。
 
足を滑らせないよう、チェインスパイクをひっかけないよう、慎重に下山。
復路も八十八大師のベンチで長めの休憩。 コーヒーを入れてパンを食べた。
 
順調に下り 15:57に達磨石下の登山口到着。
この右側にも駐車場があり数台は停められる。
雪は随分解けたようだがまだこのくらいは残っていた。
 
上の写真から10分程下った駐車場。 真っ白だった駐車場も随分溶けた。
 
 今回は御坂黒岳に登れず(登らず?)三ツ峠山に変更したが、無事日の入り前に車に戻ることができ良かった。 また、こちらにしたことで開運岳という縁起の良い山頂にも登れたし、この三ツ峠山表登山道は霊山にまつわる史跡も多いためパワースポットとも言われている。 年の瀬に絶景も拝め、良い登り収めができた。 最近疲れ気味だったり、あちこち痛くなったりもあるのだが、パワーを授かったかな。 と他力本願だけでなく、自分でもパワーをつけられるよう努力してゆこうと思った本年最後の山行だった。
 
 この後は初めて三ツ峠グリーンセンターでお風呂を頂いたが、620円で大変コスパの良いお風呂だった。 17:00以降に入るともう少しお安かったのかも?
 
 本年もご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。 今後も相変わらずの更新具合になるでしょうが、宜しければお付き合いください。 楽しい年末年始を。
 
コメント
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