
2023年1月18日(水)
赤ぼっこから
左奥に川苔山、手前に惣岳山、高水山、右端に雷電山などが見えている。
街は青梅市梅郷地区。 赤い橋は手前から和田橋、神代橋、奥多摩橋と思われる。
週末は仕事、月曜日は天気が悪かったので山に行けず。 水曜日は晴れそうなので、夕方までに戻れる近場の山に登ってきた。 高尾山、御岳山以外にも開拓しようと、今回は奥多摩の最前衛、青梅の赤ぼっこを中心に歩いてみた。 YAMAPなどのレポートでも良く拝見する人気コースだが今まで登ったことが無かった。 色々興味深いトレイルである。

(7:46)
この日はJR青梅線青梅駅近くに車を停め、青梅駅から7:29発奥多摩行に乗車。 ひとつめの宮ノ平駅で下車。 そこからグルッと山を歩いて青梅駅に戻る。 赤ぼっこに向かうのだが、コース上では愛宕山~要害山~天狗岩~赤ぼっこ~馬引沢峠~馬淵天祖神社、を通過する。 低山とは言え予定通り夕方に家に戻れるよう歩き切れるのか少し心配。 ただ、8:03発の電車に乗る予定だったが一本早い電車に乗れたので出だしは好調。

青梅街道を少し歩き和田橋で多摩川を渡る。
奥の方に見える山を歩く、はず。

和田橋を越えて少し歩くと、御岳山に行くときにいつも走る吉野街道に出た。(8:09)
梅ケ谷峠(うめがたとうげ)の信号を左に曲がる。 「あぁ~、こんな所から入るのか。」と。
信号を曲がってすぐにまた左に上がる道に入る。 地図上ではここが登山口。 ここまでの街歩きが一番難しい。
数分は家もあるが、すぐに暗い木に覆われた林道になる。

しばらくは薄暗い寂しいトレイルを登ってゆく。

気の早いアセビが咲いていた。
登山口を入った後はあちこちに道標があるので安心して歩けるが、
道標に示された地区名や名称がわからない場合も多々。

まずは赤ぼっことは一度反対方向に進むが、愛宕山に寄ってみた。(9:01)
山頂には大きなソメイヨシノの根元に愛宕神社跡。

同様に乗せられた石の山頂名板がかわいい。
来た道を戻り赤ぼっこに向かう。

赤ぼっこ方面と愛宕山方面の分岐道標には名物の「まっくろくろすけ(?)」
石に描かれているようだが、これがあちこちに置かれてあり、それを探しながら歩くのがこのトレイルの楽しみであり人気のひとつ。
愛宕山の石の山頂名板も、人様のレポートを拝見するとこれから向かうあちこちにあったようだが、
私は見ることがなかった。(真剣に探さなかったからかな?)

先の分岐近くから踏み跡があり開けた所に出られた。
祠がひとつ設けられていた。 そして開けた場所はソーラーパネル設置の場所になっていた。
ここからは写真左奥に大岳山の山頂が手前の山の上に見られ、
右の方に行くときれいな円錐形がおそらく御岳山奥の院、その右手前にあるのが日の出山。

稜線のトレイルに戻りヤブコウジの赤など眺めながら歩く。
要害山はピークらしい感じも展望もなく、道標の上に小さな山頂名板があるのみ。
ただ、山頂からの下りは急坂だった。
登山口から愛宕山、要害山下りまでは展望がなく、竹や草が茂っていたり、
植林の木が迫っていて薄暗かったりで少し寂しい感じのトレイルだった。

里山らしく上ったり下ったりを繰り返す。

登り始めて2時間くらいで天狗岩に向かう道標。
トレイルから外れて下って行く。
「え~、大丈夫?」と心配になる。

ここで天狗岩標識。(10:01)
「あら?岩は?」と思いその先に進むと開けた岩場になった。

良い眺め!
左奥高水山から雷電山など。 一番奥に見えるのは奥秩父の山々。

北から北東方向。 写真左の街の中には和田駅の跨線橋が見える。
低い山の連なりの上、雲の下にうっすらと男体山、女峰山が見える。
天狗岩からの展望を楽しみ、元のトレイルに戻る。
そこから数分歩くと。

赤ぼっこへの分岐。
こちらもトレイルから外れて左に進む。

するとこのような突起部分に出た。(10:25)
こちらも眺めは抜群だ。

赤ぼっこと~ちゃく!
天狗岩からの風景とほぼ一緒なのだが、西側の遠望が良い。
なんでも、関東大震災(1923/09/01)が起きた時にこの付近の表土が崩れ落ち、
赤土の露出した山になったことから「赤ぼっこ」と呼ぶようになったそう。

写真左奥から大岳山~御岳山奥の院~日の出山~右奥に川苔山。

大岳山~御岳山奥の院~日の出山

北東方面。 左手前が青梅駅付近~遠望は埼玉県大宮方面。
天気が良いのでにぎわっているかと思ったが、私一人になったので、
コーヒーをいれ、パンをひとつ頂いて休憩してから出発。

馬引沢峠に向かうが、途中の分岐では地図と見比べて
「こんなに曲がる!?」と思ったり。

先の写真からこの辺り、尾根の向こうの南側は、
私たちが住んでいる地域の最終ゴミ処分場だ。
実はそれを考えながらここを歩いてみたいという気持ちもあった。
ここからは北の方に進路を向け、天祖神社に下ってゆく。

途中、赤っぽいコウヤボウキの綿毛。

天祖神社近くになりベンチのある広場のような場所に出た。

木の根元にまっくろくろすけ発見。
そう言えば、道標に乗っている物はいくつか見たが、
足元まではあまり探さなかったな。 たくさんあったのかな?

馬淵天祖神社到着。この右側の方から下ってきた。(12:37)

境内にはこの様な神様も祀られていた。
「ありがとうございました。」と手を合わせ青梅駅に向かってゆく。

調布橋から多摩川と奥多摩の山々。
左奥に大岳山、その左手前の山並みを歩いてきた。

青梅駅方面に向かう途中立派な神社があったので立ち寄ってみた。
映画「ちはやふる」のロケ地にもなったそう。


ふたつ目の鳥居近くにはネコの恵比寿様、大黒様?
昭和レトロな街並みや昔風の看板などで人気のある青梅の街はネコ推しでもあるらしい。

境内にはロウバイが良い香りを漂わせていた。
朝から電車に乗り、知らない道を確認しながら歩いたせいか、いつもより疲れた。 それでももうひとつ家から近く、気軽に訪ねられ、景色も楽しめる場所を知ることができ、収穫は大きかった。