昨日の甘利大臣の記者会見をテレビで視聴しました。
日本共産党の志位和夫委員長は、27日の衆院代表質問の冒頭で、甘利大臣に”政治とカネ”の疑惑について、次のように質しました。
「あなたは2回にわたる50万円の受け取りについて『記憶を整理したい』とのべています。 それは、50万円を受け取った記憶はあるが、それを正当化する『整理』がつかないということですか。 それとも、受け取ったかどうかの記憶事態がないーこの程度の金銭の授受は日常茶飯事で、記憶にとどまるようなことではないということでしょうか」
甘利大臣は、次のように答弁しました。
「このたびの週刊誌報道の内容には、私の記憶と違う部分があり、慎重に確認を重ねる必要があると考えている。 そうした趣旨から記憶を整理したいと申し上げたものだ」
昨日の甘利大臣の記者会見は、結果的には、志位委員長の指摘が的確であったように思います。
28日、日本共産党の山下芳生書記局長は、甘利大臣の説明と辞任表明を受け、国会内で記者会見し次のように述べました。(「しんぶん赤旗」29日付)
「今回の疑惑は『現職の大臣、しかも安倍政権の主要閣僚が口利きを行って、その見返りに多額の金銭を受け取った疑惑だ」とした上で、「大臣の説明と建設会社・一色武氏側との言い分が大きく食い違っている」
「また、甘利氏が会見の中で、建設会社から▽2回にわたって50万円を受け取ったこと▽産廃問題の説明を聞いたこと▽それに関する資料を受け取ったことーーを認めたと指摘。 一方で口利きをやっていないということの説明・証明はなかったとして、両者の言い分の食い違いを解明していく必要があると述べました」
「さらに、首相自身の任命責任は重大であり、真相解明でも責任を果たすべきだ」と強調しました。
今日の報道では、早くも甘利前大臣への同情論が自民党幹部から出されているようです。 「秘書の不祥事で大臣を辞任した。 責任を取ったことはさすがだ」といった言動です。
地元紙・「神奈川新聞」「社説」は、「秘書の監督責任に手落ちがあったことは確かだ。 甘利氏が強調した国政に注力しすぎたことが招いた失態というのは理由になるまい」「甘利氏によると、秘書の疑惑を含めた第3者による調査は道半ばだという。 引き続き説明責任を果たしてもらいたい」と強調しています。