日本共産党は2014年1月、4年ぶりに第26回党大会を開催しました。その党大会決議の「政党戦線」について振り返ってみたいと思います。
「日本共産党は、単独政権ではなく、民主連合政権という連合政権をめざしている。その場合の連合の相手はどこから出てくるか。革新懇型の共同――日本共産党と無党派の人々との共同が、いいよ本流になってくるだろう。同時に、いま「一点共闘」をともにたたかっている人々のなかからも連合の相手が生まれてくるだろう」
この可能性の指摘は、いまの「市民連合」の誕生への期待とも受け取れるものでしょう。
そして、政党戦線については、次のような展望を明らかにしました。
「政党戦線においても、日本共産党との連合の相手が出てくると、私たちは確信するものである。そのさい、私たちの連合の相手が、従来の保守の流れも含む修正資本主義の潮流であることも、大いにありうることである」
「日本共産党は、社会主義・共産主義の日本を展望する党だが、当面する変革の課題は、資本主義の枠内で『2つの異常』を正し、『国民が主人公』への変革をはかることにあると考えている。将来的な展望の違いがあっても、『2つの異常』を正すという当面の課題での一致がえられるならば統一戦線をともにつくりあげることは可能であり、共同のために努力する」
【2つの異常】とはー「第26会大会決議から」
一つは、「異常な財界中心の政治」です。「日本は、働く人の所得が減り続け、経済全体が停滞・縮小する国となり、国内総生産比での長期財務残高が先進国で最も高い水準の国に落ち込んでいる」こと。
二つは、「異常な対米従属の政治」です。「米軍基地の矛盾が限点をこえるとともに、TPP問題にみられるように日本の経済主権・食料主権が根底から破壊される危機に直面している」こと。