宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

戦争法案反対 SEALDs+学者 「『いざという時』が来た」 「朝日」「社説余滴」より

2015年07月04日 | 戦争法案

 「朝日」の「社説余滴」の高橋純子さん(政治社説担当)の3日付の記事を紹介します。 1日付の「しんぶん赤旗」が「戦争法案反対 SEALDs+学者」の記事を特集していました。 その中に、樋口陽一さん(東北大学・東京大学名誉教授、憲法学)の6月19日の国会前でのスピーチが紹介(写真付)されていました。

 高橋さんの記事は、次の文章で始まっています。

 「黄色いプラスチックケースの上に乗り、小雨降るなかマイクを握ったその頬は、心なしか紅潮していた。 『若い諸君の力強い声、いきいきした姿に接して、この国のいまと未来にもう一度、私は自信を持ちました』」

 「憲法学者の重鎮、東京大学名誉教授の樋口陽一さん、80歳。 先々週の金曜日の夜、10代、20代前半の大学生らが結成した『SEALDs』が主催する安全保障関連法案への国会前抗議行動に参加した。 街頭に立ったのは、44年前弁護士会のメンバーと仙台駅頭で裁判官の再任拒否に抗議して以来2度目だという」

 「2004年に、取材でご自宅を訪ねた時のことを思い出す。 前年にイラク戦争が開戦、戦後日本が問い直されている時に、何をどう考えるべきか、粋な和服姿で縦横に語ってくれた。 ただ、時事問題に関して、紙面ではコメントしないという姿勢は一貫していた。 『でも、いざという時が来たら、街頭に立って、ミカン箱の上にでも乗って、演説しますよ」
(中略)
 「だが、『いざという時』は来た」
「不真面目な人たちによって、戦後日本が営々と築き上げてきたものが解体される瀬戸際にある」
「それに甘んじることは、我々が辱められること。跳ね返しましょう」と。


 「安倍さんの内閣がつぶれるのはまったく構わない」 村上 誠一郎自民党衆院議員

2015年07月01日 | 戦争法案

 7月1日付「神奈川新聞」「論説・特報」欄に、元行革担当相・自民党衆院議員村上誠一郎氏が登場し、同氏の日本外国特派員協会での会見内容を掲載しています。 一部紹介させていただきます。

 同氏は、「大多数の国民や憲法学者、法曹界が『憲法違反』で一致している法案を強引に通せば、日本の民主主義に多大なる禍根を残す。 違憲の疑いのある法案を出すこと自体、以前の自民党では考えられない。 もう一度思いとどまり、考え直す必要がある」

 「この法案で問題なのは、どこまで何ができるのかはっきりしておらず、国の存立が危ういと時の首相が認めれば、集団的自衛権が行使できてしまうことだ」と述べています。

 そして、「強調したいのは、この問題は一政治家の問題ではないということだ。 法的に、憲法理論的におかしいことを天下の自民党がやってはいけない。 後に大変な禍根をのこすのは明白だ。 反対したら党からどんな処分を受けるのかという次元の問題ではなく、日本の民主主義というものを考え、どう判断するか。 それは良心の問題だ」

 「戦前・戦中、日本が破滅に向かう大きな要因となった治安維持法、国家総動員法という法律ができたが、ほとんど議論されずに成立している。 この失敗を繰り返させないためにも今回のような重要な法案は徹底的に議論すべきだ」

 「このまま法案が通ればどうなるか。 私は『内戦になることを恐れる。 米国で例えれば南北戦争ということになるが、それは物的な戦いではなく、 法律的、民主的な戦い。 その時、残念ながら自民党は南北戦争でいう南軍になる。 つまり大義名分がなくなり、負けてしまう」

 「心配しているのはその後だ」「国民の多くが疑問を持つ法案を強引に押し通せば、自民党に対する信頼が思想的に失われる危険性がある。 民主も駄目、自民も駄目となれば、ファシズムがまた起こらないとも限らない」

 「私は、次の世代は財政も、経済も、金融も社会保障も大変になると考えている。 その上、安全保障のために地球の裏側にまで行ってもらうのか。 いま喫緊の課題として政治がすべきことは財政、経済、金融、社会保障と外交の立て直しだ。 政策の優先順位をどうするか、考え直す時期にきていると思っている」

 同氏は、”ミスター自民党の誇り”にかけて次のように、断言しています。

 「きょうの会見のように、なぜ私がこうして発言をしているのかというと、こんなことをやっていたら、自民党が全部吹っ飛んでしまうからだ。 安倍さんの内閣がつぶれるのはまったく構わない」