今週14日は、自民党総裁選投開票日、15日は、立憲民主党の結党大会、16日は臨時国会で首班指名と日本の政治が「変わる」3日間になります。こうした事態のなかで、総選挙がいつになるのか、いよいよ緊迫度が高まって来るのではないでしょうか。神奈川13区内でもこの間の国政選挙の経験、教訓を生かし現職の甘利明議員に勝てる野党統一候補の擁立をめざす議論が始まっています。
私は、「新たな激動的時代が始まった」といわれる中での今回の総選挙を展望する時に、3年前の総選挙のことを思いだします。最大野党の民進党が、一夜にして、新党希望の党に合流する事態となり、野党共闘が崩壊の危機に陥ったことです。この逆流は、大規模なものであり、立憲民主党を立ち上げた枝野氏も民進党の両院議員総会では、反対していませんでした。それが、小池百合子希望の党代表が、「安保法制と憲法改正に賛成する議員だけの合流を認める」と明言したため、事態は大きく動き出しました。 総選挙公示直前の出来事でした。
枝野氏は、新党立憲民主党を立ち上げました。日本共産党は、10月初めに中央委員会を開き、野党共闘の前進・勝利の方針を確認し、埼玉5区の枝野氏支持を直ちに発表し、党候補の擁立を取りやめました。この流れが全国で、神奈川でも広がり、野党共闘を崩壊させようとした謀略を打ち破ることができたと思っています。
13区でも、”立憲主義、安保法制=戦争法に反対、憲法を守る”ことを基本に野党統一候補擁立に向けて努力をしてきた市民団体の努力は大きな困難に陥りました。議論を尽くした結果、日本共産党の13区候補岡崎裕氏との選挙公約協定を結ぶことを決断したのは公示前日でした。
私は、当時13区の日本共産党の選対本部長をしていました。市民団体の決断は大きな激励でした。しかし、野党と市民の共闘でたたかううえで、様々な課題も明らかになったと実感しています。
野党共闘の発展に向けた課題、さらに野党連合政権への道は、来るべき総選挙と過程でその真価が問われることになります。そして、日本共産党として17年の総選挙で、比例選出議員を9名も減少させてしまったこの苦い経験を生かして必ず前進させたいと思っています。