花は盛りに、月は曇りなきを・・・世阿弥は花の萎れたるを愛でる。先達の思いもそれぞれ・・・知人が川津桜の切花を・・・桜折る馬鹿・梅折らぬ馬鹿など・・野暮の話はやめて、下戸の小生は、羊羹とコーヒーで一杯・・・
男の魅力を計る第一の脂質は深沈厚重、つぎに磊落豪雄の魅力が続く、磊落とは、大きな石ごろりと転がっている状態とあり、些事にこだわらない、線が太く、陽性で、バリバと仕事をする実行力のある面白い人物を指すとある。磊落豪雄の魅力の持ち主に桐野利秋がいる。西郷南州との初対面の話に、何度心をふるわせたことか。魅力ある人との出会いも、夫婦のめぐり合いにしろ、性格に合った、器の大きさの出会いしか生まれないという。薄っぺらには、薄っぺらなめぐり逢いかと今更ぼやいても、日暮れて道遠しだ・・・。