霜葉ハ二月ノ花ヨリ紅ナリ。李白だか杜甫であったか忘れた。霜の降りない熱川温泉だが、ハゼの紅葉は見事に色づいた。林の先に湯煙の柱がたっている・・・温泉の豊富さでは伊豆一番・・・これからの季節は温泉の有難さが身に染みて分かる。
八十歳は過ぎていると思われる。服装にてらいもない、顔の色も、言葉遣いも・・・確りした老婆である。能面を打っていると云う・・・笑顔も良い、言葉が気に入った。私は木になりたい。生まれ変われるのなら・・・人間界を離れた様な人だ。日本仮面歴史館には面白い人が来る。良い人に回り逢える。