咥えタバコと同様の行為に、歩きながら食べる行為がある。品性の無い行為として代表格だ。安岡先生が若き頃、外国の路上で唾を吐いたとき、同行していた牧師に、神に背く行為と窘められ、大変恥ずかしい思いをし、猛反省したと書いてあった。日本人の忘れ物という本の中に、食べ歩きの行為も道路喫煙と同じ取締りと罰則を、とあったが、同感である、が本来は罰則の云々、以前の問題である。
理想は平等、現実は不平等、人間味のない医学、利益一点張りの商売、汚れきった政治、本物のいない宗教、信義を教えない教育、文明の進歩と共に失われてゆく人間性。現実から逃避したいが、伊豆ボケ老人には、それが出来ない現実がどっかりと居座っている。