ゆすら梅の花をこの様に近くで観察したのは初めてのような気がする。花の季節も春であることは知ってはいたが、開花が早春であったか晩春であったのか定かではなかった。めまぐるしく振り回される濁世の出来事にも惑わされず、けなげに咲くゆすら梅の花・・・自然は素直で豊かだ。
父が亡くなり二十年以上ほって置いた荒れ放題の五百坪ほどの畑、小生が二週間ほどかけて手鎌で刈り終えた時、空に星が輝いた。すでに四十年の歳月が・・・あの時の感激は未だ忘れていない。
昨年は途中で落果してしまった、鉢植えの暖地向きのさくらんぼ、今年は期待できそうだ・・・とたわいない日常の観察と思われがちだが、意外とその日常を見落としている・・・育てたことのない者はめくら同然・・・行為をなすものとなさざるもの違いは大きい。