大手町から30km 神奈川宿
神奈川湊があり、開運・陸運の要所として栄えました。
箱根駅伝では平地の最長区間である「花の2区」。
各校のエース級が出場し、名物のごぼう抜きも見られます。
駒澤大学の神谷伸行選手が好きでした。
大手町から35km 保土ヶ谷宿
江戸を出て最初の難所が旧東海道の権太坂。旅人は、保土ヶ谷宿で休息後に越えました。
箱根駅伝で走るのは国道1号の権太坂。勾配は多少緩くても選手を苦しめます。
戸塚宿
日本橋から約10里(40キロ)。早朝に江戸を立った旅人の多くは、初日の宿を戸塚で取りました。
箱根駅伝の2区では残り3キロの急勾配が続き、序盤のハイライトが見られます。
どこかで見た構図だなと思ったら、戸塚のマンホールのふたと同じですね。
藤沢宿
時宗総本山、遊行寺の参拝や江の島詣などで栄えました。箱根駅伝は遊行寺の坂を掛け下り、湘南海岸沿いを走るコースに。
時には強い海風が選手の行く手を阻みます。
平塚宿
相模川を渡ると平塚宿。広重は左に高麗山、右に大山、中央に白雪の富士を描きました。
海沿いの箱根駅伝コースでも、こんもりとした高麗山が右手に見えてきます。
大磯宿
広重が描いたのは美しい松並木。今も随所にその姿を残しています。
往路4区の前半は平坦ですが、後半は細かなアップダウンが続き、ペースを乱しやすい区間です。
小田原宿
小田原城の城下町で、東海道有数の宿場。手前の酒匂川は渡しの船も禁じられ、旅人は人力で渡りました。
現在架かる酒匂橋を渡ると、いよいよ箱根の山が待っています。
箱根の山に模したのは箱根山の溶岩でできた根府川石(小田原産です)
箱根宿
険しい坂道が続いた最大の難所。広重は山間の細い坂道を一列になって進む大名行列を描いています。
箱根駅伝では標高差約864メートルを一気に駆け上がり、往路のクライマックスを迎えます。
大手町のスタート地点です。