今現在当家は、長い塀の建て直しをしているのだが、
男性の力技に、平伏している。
その内に、自分もかつて、力技を振るったのを思い出した。
今の家の前の家は、9DKの平屋だった。
息子が幼稚園に入った頃、家の外壁を自分で塗り直そうと
思った。自転車に白ペンキの大缶とローラーと刷毛2種を
買い込み、白い割烹着を着て、連日塗装した。
何度も(プロの方ですか)と聞かれ
笑って(違います)と応えた。
終了迄、半年、掛かった。
母に(努力程嫌いなものはないが、努力もいいものだと
思った)と言うと
(そういうのは、いつ、気付いてもいいのよ)と言われた。
その後、その家の解体が決まり、自宅は以前の4分の1と
いう事を知り、持ち物の4分の3を捨てた。
解体料を減らそうと、例えばタンス等全て分解して捨てた。
また、死ぬ程木が沢山あったので、
これも解体料を減らそうと、ナタで切り倒し、細かく切り
燃えるゴミで出した。
「正」という印に、切り倒す度に1加えて行ったら
最後は、150本以上切り倒していた。
若かったから、出来た事で、懐かしい。
しかし、男性の力技には、平伏する。
あんなふうに、男性は生きるから、女性より平均寿命が
短いのではないのかと、考えてしまいます。
R3.11.14