昨晩夕食後、
娘がかなりひどく恥ずかしそうに、紙袋を持って来て
(ミスタードーナツが駅前に出来て、一つだけれど
お母さんに買って来た。お父さんはなし)と
ドーナツを一つ差し出した。
(あなたには、何を買ったの?)と聞くと
ハローウィンの可愛いドーナツを見せてくれた。
前回は、近所にケーキ屋さんを見つけたという事で。
二人で見に行き、娘は4個買ってくれた。
この飽食の時代に、なんてつましいプレゼントだろう!
娘が恥ずかしそうに、ささやかなプレゼントを差し出す時。
確か「紙幣」というような題だった女性の詩を思い出す。
女性本人が、誰かからお金を借り、そのお札を月明かりで
清めた後、子供の声がする家に入って行くという清らかな作品である。
娘が高校の頃、私は指輪が欲しく
(一生大事にするから、買って頂戴)と何度も夫に頼んだが
夫は、何故か、指輪は買ってくれなかった。
すると、娘が(私が、お母さんに買ってあげる!)と言い。
バイト代を出し切って、10万以上の指輪を西武で買ってくれた。
以後(娘に指輪を買って貰った!)と数回言う度に。
数万を援助した義母が(私も、出した!)と繰り返したのが
面白かった。
一生一度の豪華なプレゼント、最近のささやかなプレゼント
どちらも、嬉しい。
私は多分、幸せなのだろう。
LMさんの、きれいな山の花々、楽しみに見ています。