いや久しぶりである、赤川次郎の小説を読むのがである。
それも三毛猫ホームズシリーズ、なんと今回で第51弾ってどこまで続くのこの作品?
第一作目の『三毛猫ホームズの推理』を知っている人は、今は少ないかもしれないのだが…。
若い頃には赤川作品はよく読んだものだったが、最近はとんとご無沙汰だった。
つい懐かしさに手に取ってしまった…。
ある殺人事件の証言から始まった物語は、新たな悲劇を招く…。
過去の因縁を乗り越え、片山義太郎と三毛猫のホームズが難事件に挑む!!
(S商事)社長の千葉典子が殺された。
夫の克茂が殺人容疑で逮捕されるが、出会い系サイトで知り合った森川礼子の証言によって無罪となる。
社長の座を引き継いだ克茂はその礼子と結婚する。
一方、片山義太郎のお見合い相手の加賀涼子は、車にひかれかけた辻川友世をかばって怪我をし、辻川夫妻や片山たちと〈高原ホテル〉で療養することに。そこに辻川夫妻の友人である千葉夫妻も同宿する。だが、千葉の妻・礼子の元夫・森川誠二は殺人の罪で追われる中、〈高原ホテル〉に乗り込んで…。過去の因縁と複雑な人間関係が絡み合う…。
大体こういうような話であるが、もちろん、片山義太郎の妹、しっかり者の晴美もそして猫恐怖症だが、大食漢で気は優しくて力持ちの石津刑事、それに片山兄妹の叔母である、義太郎に見合い話を持って来ることが生きがいの児島光枝も登場する。
片山義太郎は警視庁捜査一課の刑事、ひょろ長い体形で肩はなで肩、顔はおよそ刑事とは思えぬ優しい顔立ちの童顔、心もやさしい、血を見ると貧血を起こすし、高所恐怖症で女性恐怖症。
なんでこんな人間が刑事をやってられるかというと、本人は何度も辞表を出しているのだが、課長の栗原警視がもみ消してしまうからなのだった。
そして、今回はホームズの妹分とでもいうべきか、『パリ』と名付けられた三毛猫の子猫も登場する。
ニャンコ大好きの私としては、なんともたまらん一冊である(^^♪