長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

近藤史恵著【岩窟姫】

2018-12-26 15:03:23 | 本と雑誌

私は無実!!
友人の自殺によって、”いじめ”の濡れ衣を着せられた蓮美(レミ)。
汚名をそそぐために、彼女の死の真相を追う。
少女たちの孤独な冒険がいま幕を開ける…。
人気アイドル、謎の自殺…。
彼女の死を悼む暇もなく、蓮美は激動の渦に巻き込まれる。
蓮美からのいじめに悩む様子がブログに残されていたのだ。
まったく身に覚えがなかったが、マネージャーにもファンにも信じてもらえず…。
すべてを失った蓮美は、己の無実を証明しようと立ち上がる。
「私(蓮美)を殺したのは誰」
いったい逸見沙霧の自殺の真相とは…?
芸能界残酷物語…外から見たら華やかな世界かもしれない、だがその真実は…?


東野圭吾著【恋のゴンドラ】

2018-12-19 15:08:12 | 本と雑誌

恋の行方は天国か地獄か!
恋をするには愛以上に覚悟と度胸が必要!
『ゴンドラ』
広太は同棲相手美雪がいるにもかかわらず、桃実と浮気するためスキー旅行に行った。
だが、ゴンドラでその美雪と遭遇する、とにかくゴーグルもしているので、美雪には広太が分からないようだった。
息をひそめるようにして、ゴンドラが到着するの、ジリジリしながら待っていたが…。
『リフト』
里沢温泉のスキー場へと水城直也と日田栄介と月村春紀と木元秋菜と土屋麻穂の4人が出かける予定が、麻穂だけが寝坊で遅れたやってきた。
水城と秋菜は恋人同士なのだが、水城が浮気性だった。
水城の親友日田は、女性との付き合いが苦手だった…。
水城は秋菜がいるのに、麻穂にちょっかい出し始めて、日田も麻穂に…。
『プロポーズ大作戦』
日田がプロポーズするという、それで水城はある秘策を練る。
場所はまた里沢温泉スキー場…。
『ゲレコン』
ゲレンデでのコンパである。
さる所が企画したものだが、水城は日田を連れだした。
そこで、桃実と弥生と知り合ったのだが…。
『スキー一家』
麻穂の家はスキー一家で、父徹朗はスノーボードを忌み嫌っていた。
麻穂と結婚することになった月村は、スノーボーダーだった。
それを隠し父母そして麻穂と月村で里沢温泉スキー場へ、スキーに行くことになったのだが…。
『プロポーズ大作戦・リベンジ』
水城が、あんまりにもてない日田に業を煮やして、ついになんとか日田と桃実をひっつけようと画策した。
場所はまたしても里沢温泉スキー場。
しかしながら、今度ばかりは大どんでん返しを水城はくらわせられる…。
『ゴンドラ リプレイ』
水城が今度こそ日田と桃実をひっつけようとまたスキー旅行を計画。
だがパッとしない日田に桃実は閉口してしまう…しかし桃実はある事に気付く…。
怒涛の連続どんでん返し!
【人魚の眠る家】見て泣いてる場合じゃない!
これ読んで大爆笑しよう!!



東直己原作【探偵はBARにいる3】

2018-12-09 20:32:00 | 本と雑誌

脚本古沢良太:ノヴェライズ森晶麿
2017「探偵はBARにいる3」制作委員会
ススキノで探偵をする〈俺〉は、相棒である高田の後輩から、失踪した恋人・麗子の捜索を頼まれる。
報酬はたった1万800円である(800円は消費税らしい)。
調査の過程で、麗子がバイトをしていたモデル事務所のオーナー・岬マリに会った〈俺〉は、何故か既視感を抱く。
だが直後に何者かの襲撃を受け、捜索から手を引くように脅されることに。
事件は単なる女子大生の失踪ではなかった、札幌で成長著しい北城(きたじょう)グループの幹部殺害事件とつながっていたのだ…。
桐原組の若頭相田もこの頃は元気で、結構〈俺〉も恐れている。
組長桐原もザ極道って恰好していて、これまた元気。
今は敵対する花岡組と微妙な状態にあり、北城グループは花岡組の配下にあった。
だから桐原組も、麗子捜しから手を引くよう、手荒な方法で〈俺〉に迫る。
それでも何故かぼやきながら、〈俺〉も高田も絶対手を引かない!たった1万800円のためにか…?
そんな設定になっている。
そして今回は北大の空手部の高田もかなわない、手ごわい男・波留が登場する…。
謎の女・岬マリは果たして何者か、そして〈俺〉にとって女神か?疫病神か?
なかなかスリル満点で面白いとは思うが、これは映像化するために書いた脚本をノヴェライズ化しただけのもの。
所詮原作者の東直己に勝てるわけがない、つまりススキノ探偵シリーズは、こんな薄っぺらい文庫本に収まるような、そんな浅いものではない。
もっとユーモアにしろスリルとサスペンスにしろストーリーの展開にしろ、重厚な仕上がりになっている物語だと私は思う。
重量感?の感は拭えないだろう!
大体、〈俺〉が飲んでる酒に対してもセンスのかけらもない、食べているものにも。
本著は東直己の作品を模擬し誇張化したに過ぎない。
その方が映像的には面白いからだろうな…。
言っておきますが、この映画がどうのこうの言ってわけではないのです、この文庫本に対して、非常にがっかりしたということですので、悪しからず♡