まずはレディファーストで、デアリングタクトから(^^♪
史上初無敗の三冠牝馬誕生。(桜花賞・オークス「優駿牝馬」・秋華賞)5戦5勝
血統背景:父親エピファネイアはシンボリクリスエス産駒で、遡ればヘールトウリーズン系になる。
菊花賞やジャパンCに勝利している。
エピファネイアの母親は日米オークスを制覇したシーザリオ。
シーザリオはスペシャルウイーク産駒で、これまたヘールトウリーズン系になる。
デアリングタクトの母はデアリングバードで、自身の現役の実績は大した記録はない。
デアリングバードの父は日本ダービー馬・キングカメハメハでミスタープロスペクター系、一方母はデアリングハート(GⅠ勝ちはないが、重賞勝利あり)、こちらはサンデーサイレンス産駒なので、結局ヘールトウリーズン系になる。
三冠とも圧勝、今秋の秋華賞を振り返れば、後方待機でやがでジワジワと上がってきて、最後は余裕で後続に1馬身1/4差での勝利、稍重馬場で勝ち時計は2:00.6(上がり35.8)と記録的には伸び悩んだが1番人気に応えた。
2着は10番人気のマジックキャスト(上がり35.8)、3着は9番人気のソフトハート(上がり35.7)、4着は12番人気のバラスマテナ(上がり35.8)、5着は16番人気のミスニューヨーク(上がり36.7)
2番人気のリアアメリアは13着、3番人気のウインマイティーは9着、4番人気のマルターズディオサは7着、5番人気のウインマリリンは15着と、1番人気デアリングタクト以外の人気上位がいずれもふるわなかった。
さて次はコントレイル(^^♪
史上初!父子2代の無敗三冠を達成。(皐月賞・日本ダービー「東京優駿」・菊花賞)7戦7勝
しかしながら、コントレイルはそれでけではなく、2歳ホープルSに勝利し、史上初の無敗での四冠馬にもなる。
この四冠制覇は、過去にナリタブライアンが成し遂げているが、無敗ではなかった。
血統背景:父親は、かの化け物ディープインパクト(サンデーサイレンス産駒)である。
やはり遡ればヘールトウリーズン系になる。
母親ロードクロサイト(現役時は未勝利に終わった)は、ミスタープロスペクター系である。
過去の二冠(2歳戦を加えれば三冠)は強い勝利だったが、今秋の菊花賞はやや苦戦を強いられた結果となった。
2着のアリストテレス(4番人気)との差はわずかクビの辛勝であった。
時計的(3:05.5)にも平凡に終わったが、中段からの待機で、四角から一気に先頭に上がって(上がり35.2)いったのだが、同じく伸びてきたアリストテレスに追いすがられて(上がり35.1)しまった。
菊花賞苦戦は父ディープインパクトも同じだった、一度目の正面コースで、鞍上武豊が馬が首を上げてしまうほど手綱を引いて、必死で抑えなければならなかった、その分最後のいつものような跳ぶ脚が、やや鈍っていたのは否めなかった。
しかし、ディープインパクトの場合、三冠達成最大のピンチは、皐月賞でゲートから出た折、落馬しそうになったことにあった。鞍上武豊は必死で摑まってなんとか凌いだのだった。
さほどに、無傷で三冠馬になるのは至難の業なのであった。
さて今秋の菊花賞で、その後から入線した馬は3着が5番人気のサトノフラッグ(上がり35.2)、4着は7番人気の逃げたディープボンド(上がり36.1) 、5着は14番人気のブラックホール(上がり35.4)だった。
2番人気だったヴェルトライゼイデは7着で、3番人気のバビットは10着に終わった。
史上初、デアリングタクトとコントレイル2頭の、牝馬牡馬両方での無敗の三冠達成劇であったが、私にとってそんな日が訪れるとは夢想だにしなかった、希代の大珍事と表現してもよいのではとも考えている。
多くの競馬ファンたちが、JRA(日本中央競馬会)の歴史を変える、その瞬間に立ち会ったのであった。
牝馬牡馬の王者の今後の行方が、楽しみでもあるが、各陣営には慎重で十二分な考慮の上に判断すべきだろうと、私としてはやや憂慮しながら願っている。
さて、春でのコントレイルにとっての最強のライバルはサリオスだったが、菊花賞を回避し古馬と初対戦の毎日王冠に出走して、古馬たちを尻目に稍重馬場をものともせず好時計(1:45.5・上がり34.1)で完勝した。
6戦4勝(2着2回)2歳朝日フューチュリティの勝者なので、コントレイルと並び2歳王者でもある。
それにコントレイル以外には負けていない。
サリオスは、やはりスピードが身上なので、3000mの長距離戦(菊花賞)には向いていなかったのだろう。
血統背景:父親はハーツクライ(かの化け物・ディープインパクトに初めて黒星をつけた馬・日本馬では唯一無二のただ1 頭)の更に父は、サンデーサイレンスなので、結局はヘールトウリーズン系になる。一方その相手の牝馬(父母) はアイリッシュダンスでトニービン産駒なので、ナスルーラ系になる。ちょっと興味深いのは、アイリッシュダン スの母親サロミナの血統は面白い。
父系はノーザンダンサー系で、血統の経路には名馬ニジンスキーの名もある。
一方の母系は、これまたノーザンダンサー系なのだが、ダンジグから流れているので、短距 離のスピード系である。このあたりにサリオスの今後の進路への、重要な鍵が隠されている のでは?
今後の目標は、天皇賞(秋)か?マイルCSか?あるいは香港(中国の国政でどうなるか判断しがたいが)か?
もしかして、ダミアン・.レーン騎手がオーストラリアから日本に戻ってくれるのを、待っているのかも?
サリオスの今後も、実に楽しみであると同時に、先行きの憂慮すべき事態を、私の老婆心ながら、熟慮検討した上でのローテを組んでもらいたいものだと願っている次第。
かの、シンボリルドルフとビゼンニシキとの明暗、そんな悲劇は繰り返して欲しくはない!!