著者が送る、ショートショートから中編までの、表題を含む全15編を集録した、面白文学集。
『麝香連理草』はショートショートの幻想小説か?『誕生日・アニヴァェルセール』は双子の兄弟が人生を二分するような話。
『くしゅん』は猫と飼い主の話かな、『白い本』は、ショートショートで、誰にも読まれなかった歌集の話かな?
『大ぼけ、小ぼけ』はショートショートで、ちょっとほのぼのとした話かな?
『道』は中編で、定年後の男の生き方の話かな?
『指』は短編の幻想小説かな?『聞く』『岡本さん』『ほたるぶくろ』は、ホラーって表現してもよいだろう。
『機知の戦い』は中編のミステリかな?
『黒い手帳』は短編の、一種のホラーかな?『白い蛇、赤い鳥』は、著者得意の短編の文学ミステリかな?
『高み』は中編のノスタルジックな、ある種邂逅の物語かな?
『ヴェネツィア便り』これは、表題にもなっているが、ある女の人がヴェネツィアに訪れた思いを、30年後の自分に対して手紙を書き、30年後の自分が自分宛に返信するという、中編になっている話?
以上、お話の玉手箱みたいな文学集でありますよ♪