コントレール引退
史上初!父子2代の無敗三冠を達成。(皐月賞・日本ダービー「東京優駿」・菊花賞)7戦7勝
しかしながら、コントレイルはそれでけではなく、2歳ホープルSに勝利し、史上初の無敗での四冠馬にもなる。
この四冠制覇は、過去にナリタブライアンが成し遂げているが、無敗ではなかった。
血統背景:父親は、かの化け物ディープインパクト(サンデーサイレンス産駒)である。
やはり遡ればヘールトウリーズン系になる。
母親ロードクロサイト(現役時は未勝利に終わった)は、ミスタープロスペクター系である。
過去の二冠(2歳戦を加えれば三冠)は強い勝利だったが、秋の菊花賞はやや苦戦を強いられた結果となった。
2着のアリストテレス(4番人気)との差はわずかクビの辛勝であった。
時計的(3:05.5)にも平凡に終わったが、中段からの待機で、四角から一気に先頭に上がって(上がり35.2)いったのだが、同じく伸びてきたアリストテレスに追いすがられて(上がり35.1)しまった。
菊花賞苦戦は父ディープインパクトも同じだった、一度目の正面コースで、鞍上武豊が馬が首を上げてしまうほど手綱を引いて、必死で抑えなければならなかった、その分最後のいつものような跳ぶ脚が、やや鈍っていたのは否めなかった。
しかし、ディープインパクトの場合、三冠達成最大のピンチは、皐月賞でゲートから出た折、落馬しそうになったことにあった。鞍上武豊は必死で摑まってなんとか凌いだのだった。
さほどに、無傷で三冠馬になるのは至難の業なのであった。
史上初、デアリングタクトとコントレイル2頭の、牝馬牡馬両方での無敗の三冠達成劇であったが、私にとってそんな日が訪れるとは夢想だにしなかった、希代の大珍事と表現してもよいのではとも考えている。
多くの競馬ファンたちが、JRA(日本中央競馬会)の歴史を変える、その瞬間に立ち会ったのであった。
牝馬牡馬の王者の今後の行方が、楽しみでもあるが、各陣営には慎重で十二分な考慮の上に判断すべきだろうと、私としてはやや憂慮しながら願っていたのだが…。
しかし、いきなりジャパンCに出走、ローテ的にどうか?
アーモンドアイに負けてしまったけれど、彼女にもローテ的問題はあったと思う、しかし菊花賞からのジャパンCは、結構きつい!
結局、2着に負けてしまったけれども、その実力は{さすが!!}であった。
しかし、その後脚部不安でレースを自重していて、サンケイ大阪杯(G1)に参戦したが、道悪に泣いて、加えて脚を痛め散々となった。
ようやく復活をかけて、天皇賞(秋)に出走も、スタートを失敗し、2着に終わる。
そして、今回のジャパンCは、ようやくこの馬の本質が顕になった。
でも、これでラストランって、やはり脚部不安かもしらん…。
この姿を一日羨望で待っていたが、これで終わりとは、力が抜ける気持ちである…。
種牡馬として活躍を期待するが、やはり今回のジャパンCのように、競走馬として堂々の勝ちっぷりを見せて欲しかった。