長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

アーモンドアイちゃん💛

2018-11-29 11:05:23 | 日記・エッセイ・コラム

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久々に馬ネタでもやりまひょか♪
ほんま久ぶりどんな…。
アーモンドアイちゃんジャパンカップ快勝しはりましたなぁ、しかも2.20.6の驚異的なコースレコードタイムで。
これは先頭に立ってひっぱりはったキセキはんが、そのペースをつくりはったよっての結果どす。
序盤は平均ペースかややスローってとこどすやろか?、けどその後からは1ハロン11秒台のハイペースになってしもうた。
そのキセキはんをマークするように、アーモンドアイちゃんは追随してはったえ、ほんま安定した走りどしたなぁ。
結局ゴール手前で、キセキはんをアーモンドアイちゃんが軽くかわして、そのままゴール!!見事1番人気に応えはった♪
さすがに、末脚ではキセキはんもアーモンドアイちゃんにはかないまへんどしたなぁ。それでも速いペースだったので34.1の上がりどした。
2着にキセキはん(4番人気)3着にはスワーヴリチャートはん(2番人気)4着にはシュヴァルグランはん(5番人気)
5着にはミッキースワローはん(8番人気)となりました。
3番人気のサトノダイヤモンドはんは6着に終わりはった。
その外、海外から参戦した、カプリはんとサンダリングブルーはんは、速いペースについていけず後方に沈んでしまいましたなぁ。
さて、アーモンドアイちゃんの血統はお父さんがロードカナロアはん(香港スプリント2勝・スプリンターズS2勝・安田記念・高松宮記念等短距離で活躍)で、キングカメハメハはんの子どす。遡ればミスタープロスペクター系どす。
さてお母さんの方はといえば、フサイチパンドラはん(エリザベス女王杯)ちゅう、かのサンデーサイレンスはんの子で、遡ればヘールトゥリーズン系どすな。
お父はんの血統背景を遡ってよく見れば、そんなスプリンターの血統とは、首をかしげるのどすけども…。
アーモンドアイちゃんはデビュー戦の新馬戦を負けて2着どした、距離が1400mと短かったのか、自慢の末脚も爆発できずどしたなぁ。やっぱりお父はんのこと考え、スプリントに育てよう思たんかも知れまへん。
続く未勝利戦では、見事上がり33.5の末脚爆発で、本領発揮、距離も1600mと伸びましたよって。
そして続くシンザン記念(同じくマイル戦)も、稍重の馬場コンディションながら、末脚34.4で快勝しました。
さていよいよ桜花賞(1600m)!
末脚33.2と爆発、見事一冠目を獲得。
そしてオークス!これは距離が2400mになるので、かなり懸念されたんどす。お父はんのこともあるよってに。
そやけど中段から一気に差して、33.2の脚で快勝して、二冠目。
さぁこうなったら、秋華賞(2000m)どす、これも上がり33.6で快勝、見事牝馬三冠馬にならはりましたえ、めでたしめでたし。
次はエリザベス女王杯かと思たら、なんとジャパンカップ参戦やて、うち驚いてしまいましたんえ!
まるでジェンティルドンナはんみたいな挑戦どすな!
今回のような前で番手競馬できるなら、安定した力が発揮できますやろ思いますよってに。
今度は有馬記念やろか?ひょっとしたら香港Cかも知れまへんなぁ、うちほんま楽しみどすんえ(^^♪
七冠牝馬ジェンティルドンナはんや七冠牝馬ウオッカはんやダイワスカーレットはんみたいに、牡馬より強い馬にならはりますやろか?
う~ん、アーモンドアイちゃんにキス♡したいどす、いやはずかしわ…。
この子ほんまにアーモンドアイしてるんやろか、モディリアーニはんが描く女の人みたいに?
そやし、お馬さんのべっぴんさんってどんなんか、うちようわからしまへんよってに…。
でもこの子、かいらしお顔してはりますえ!
今は東西の対抗の枠は取れてますよってに、問題は外人騎手の台頭どすやろな。
天才武豊はんも老成になってしもうたし、福永祐一はんあたり、いやほかにもいてはりますよって、どうぞおきばりやす!!!




近藤史恵著【震える教室】

2018-11-18 16:32:11 | 本と雑誌

「私この学校が怖いの」…これはホラーです…。
秋月真矢は大阪の中心部の心斎橋の近くにある凰西(おうせい)学園高等部になんとか滑り込みで入学した。
凰西学園は明治時代から百二十年の歴史がある女子高である。
本当はバレエ科と音楽科が主体なのだが、真矢にはそんな素養などなく、普通科に入っている。
教室では出席番号順に並んで座っているので、一番の相原花音(かのん)と自然と仲良くなってしまった、真矢は二番目なのだった。
が、真矢と花音が手を繋ぐと、世界の境目が曖昧になり、現実ではないものが見えてしまうのだった…。
第一話 『ピアノ室の怪』
ピアノ練習室で真矢と花音は、壁から二本の手が突き出ているのを見た、指から先は血まみれだ…。
第二話 『いざなう手』
バレー科の二年生友成紗代のスカートを痩せ細った、骨と皮だけの手ががっちりつかんでいるのを、真矢と花音は見てしまう…。
第三話 『捨てないで』
田渕菫(すみれ)の肩に何か白い小さな物がチョコチョコ動いているのを、真矢と花音は目撃した、小鳥のようでもありハムスターのようでもあるのだが…。
第四話 『屋上の天使』
副担任の各務(かがみ)先生の後ろに、女の子がいた。ほっそりした身体とポニーテール。プリーツスカートがひらりと揺れた。
真矢は見過ごしていたが、花音はその女の子が「葡萄の指輪」をしているをちゃんと見ていた。
第五話 『隣のベッドで眠るひと」
保健室で眠っていた鷺沼未散(さぎむらみちる)は、自分の隣に、同じ制服を着た女の子の身体が横たわっているのを目撃した。
その身体には首から上がなかった…。
第六話 『水に集う』
凰西学園には「生徒をプールに入れてはいけない日」がある。
プールの底で真矢と花音が見た物は…おびただしい数の人が沈んでいた。焼け焦げた服や髪、爛れた皮膚、そして肉…。
どう?読む勇気ありますか…。


葉室麟著【散り椿】

2018-11-09 17:33:25 | 本と雑誌

「わしはそなたに苦労ばかりさせて、一度もよい思いをさせたことがなかった。そなたの頼みを果たせたら、褒めてくれるか」
「お褒めいたしますとも」
妻の目には、いつ知れず涙が滲んでいた。
かつて一刀流道場平山道場の四天王の一人と謳われた瓜生新兵衛(うりゅう・しんべい)が、山間(やまあい)の小藩に帰ってきた。
十八年前、勘定方だった新兵衛は、上役の不正を訴えたが認められず、藩を追われた。
なぜ、今になって帰郷したのか?
新兵衛を居候として迎えることになった甥の若き藩士、坂下藤吾(さかした・とうご)は、迷惑なことと眉をひそめる。
藤吾もまた、一年前に、勘定方であった父・源之進(げんのしん)を切腹により失っていた。
それに、新兵衛は采女とは決着をつけねばならぬことがあると、不穏な発言をしていた。
おりしも藩主代替わりをめぐり、御用人・榊原采女(さかきばら・うねめ)と家老・石田玄蕃(いしだ・げんば)の対立が先鋭化する中、新兵衛の帰郷は、澱のように淀んだ藩内の秘密を、白日のもとに曝そうとしていた…。
亡き妻の『篠』の願いをかなえるため、かつて藩を去った男は帰ってきた。
十八年ぶりの帰郷が藩内抗争を呼び起こす。
最愛の人を失ったとき、人は何ができるのか。
自分の役割や相手の思いを探っていくことで、自分の本当の思いに気づく。
その過程が描きたかった。…葉室麟
かつて四天王と呼ばれた男たち、瓜生新兵衛と篠原三右衛門と藤吾の父坂下源之進とそして榊原采女。
四人は互いに工夫して、秘剣〈雷斬り〉(いかづちぎり)を編み出していたのだった。
その〈雷斬り〉で、新兵衛がかつて不正を指摘した上役、榊原平蔵(榊原采女の義父)が斬られていたのだった…。
馬廻役を務める篠原三右衛門・御用人に出世した榊原采女・公金横領の罪を被り切腹して果てた坂下源之進・そして浪々の身となった瓜生新兵衛。
瓜生新兵衛はかつて鬼の新兵衛と門下に恐れられる男でもあった…。
切腹して果てた源之進は別として、残る三人はそれぞれの道を貫き、そして…。
私は以前、藤沢周平著「蝉しぐれ」と森鴎外著「阿部一族」の折にもふれたが、武士(もののふ)とは哀れなものだと思う…。