天皇賞秋を勝利し、やっと八冠馬になった。
芝コースのみでは史上初となる。
JRAは三週連続でミラクルを見せてくれた(^^♪
コロナ過で暗いこの世相に、一縷の光を投じたのではないか?と私は感じた次第である。
レースはなんとダノンプレミアムが逃げた、これまで末脚にもうひとつ伸びを欠いていたので、思い切った戦法に出た。
アーモンドアイも好位につけて追随、直線ではダノンプレミアムをかわし先頭に躍り出るも、クロノジェネシス(秋華賞・宝塚記念)か伸びてきた、さらに鋭い脚を使いフィエールマン(菊花賞・天皇賞春連覇)も後方から追い込んできた。
結果、半馬身凌いでアーモンドアイが1.57.8(上がり33.1)で勝利した。2着は5番人気のフィエールマン(上がり32.7)、そのクビ差3着は2番人気のクロノジェネシス(上がり32.8)、4着は6番人気の果敢に逃げたダノンプレミアム(上がり34.0)、5着には4番人気のキセキ(上がり34.1)が入線した。
尚、3番人気だったダノンキングリーは最下位の12着に沈む。
2歳時の馬体重(450㎏)に戻っていたのも原因か?またはGⅠレースでは通用しないのか?はたまた故障か?なんとも不甲斐ない結果に終わった。
史上最強牝馬・アーモンドアイ
血統背景
父親はロードカナロア(香港スプリント2勝・スプリンターズS2勝・安田記念・高松宮記念等短距離で活躍)日本ダービー馬のキングカメハメハ産駒。遡ればミスタープロスペクター系。
母親はフサイチパンドラ(エリザベス女王杯)、サンデーサイレンス産駒、遡ればヘールトゥリーズン系。
父親の血統背景を遡ってよく見れば、そんなにスプリンター系の血統とはと、私としては首かしげるのだが…。
アーモンドアイは2歳デビュー戦の新馬戦を負けて2着だった、距離が1400mと短かったのか、自慢の末脚も爆発できず。やはり父親の実績を考慮し、スプリンターとして育てようと陣営は考えたのかもしれない。
続く未勝利戦では、見事上がり33.5の末脚爆発で、本領発揮、今回は距離も1600mに伸びていた。
そして続くシンザン記念(同じくマイル戦)も、稍重の馬場コンディションながら、末脚34.4で快勝した。
さて、いよいよ桜花賞(1600m)!末脚33.2と爆発、見事一冠目を獲得。
そしてオークス!これは距離が2400mになるので、かなり懸念された、父親の実績のこともあるのだが。結果は中段から一気に差して、33.2の脚で快勝して、二冠目。
いよいよ秋華賞(2000m)、これも上がり33.6で快勝、見事牝馬三冠馬となった。
この後はジェンティルドンナ的挑戦で、なんとジャパンCに果敢に挑戦し快勝する!
翌年古馬となり、ドバイに渡り、ドバイターフ(1800m)を快勝。
帰国後安田記念に出走するも、スタート直後の不利もあり3着に終わる。
その秋には、天皇賞に出走し、好時計で堂々と快勝。
その後は、香港Cの予定だったのだが熱発で回避、止む無く予定外の有馬記念に出走。
しかし、初めての競馬場のトリッキーな中山コースに戸惑ったのか、2500mの距離が合わなかったのか、まぁ順調でなかったのは事実だったのではあるが、なんと9着に終わって競馬ファンは驚かされた。
翌春(今年)は、ヴィクトリアマイルで快勝したが、安田記念は2着に終わっていた、どうもこのレースと相性が悪いようだ。ただ右回りが苦手というわけではないが、東京コースは至極得意であるようである。
来年3月で引退予定だが、今後どうするのか?
この馬はレース間隔を十分にとった方が調子はよいようなので、十冠を目指すのもよいが、陣営の慎重な考慮に期待するものであります。