著者真骨頂【痛快ミステリ新シリーズ開幕!】
かしまし女三世代。
祖母(天才画家・天本幸代・あまもと さちよ〈72歳〉)&母(お嬢様女優・天本文乃・あまもと ふみの〈40歳〉)&娘(女子高生・天本有里・あまもと ゆり〈16歳〉)が怪事件に挑む!
天才画家の祖母と、生活力皆無な女優の母と暮らす女子高生(私立・興津山〈おきつやま〉学園高校1年生)、天本有里。
母の所属する演劇に出演中、目の前で母の代役の女優(演出家の風宮悠二〈かざみや ゆうじ〉の妻さくら〈31歳〉)が殺された。
次いで風宮の劇団〈空洞〉の別の女優小倉(おぐら)クレア(24歳・日本人の母親とスウェーデン人の父親との間に生まれて美形)が狙われ、有里は次第に一連の事件に巻き込まれることに。
さらに、有里の通う興津山学園高校では、事務長原口恒子(はらぐち つねこ〈50歳〉)に何やら秘密がありそうで…。
皆が皆、怪しすぎ!
信じられるのは三人だけ。
かしまし女三世代が“絆”を武器に真犯人を追う!?
ってなことなのだが、他の主な登場人物としては、まずは有里と同じ高校に通う同級生であり親友の城所真奈(きどころ まな)、二人とも演劇部所属。
風宮悠二は、この興津山学園高校の演劇部の顧問もつとめている。
有里の母文乃とは古い友人なのだ。
興津山学園高校の事務員で、生徒からお姉さんのように慕われている三田洋子(みた ようこ)。
その洋子の弟で、定職にもつかず、いつもぶらぶらしている広士(ひろし)。
その広士とやがて結婚することになる、謎の女アケミ。
捜査にあたる刑事村上良治(むらかみ りょうじ〈40歳〉)
この刑事が、およそ有里が想像していた刑事と、まったくイメージが違っていたのだ。
おっとりした感じで、あんまり「切れる」印象はない。
背はありそうだが、あまり強くはないようだ。少々頼りなげである。
有里の祖母天本幸代の大ファンでもある。
また、文乃の別れた亭主、つまり有里の父親でもある坂田望(のぞむ)。
ここまで読んで頂いた方にはピンときたと思われますが、三姉妹探偵団のキャラやら年齢を変えた、そんな雰囲気の小説であります。
まぁ暇つぶしに読む分には、十分に私は面白いと思いますけど…。