釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月2日 青く透明感のある海

2015年10月02日 | 日記
港を出て、最初に気になったのはベイトの動きと海の色。

沖合に向かって走りながら、海面に目をやる。

薄曇りもあって、海の色が黒みがかって見える。

魚探に目をやると、小さく纏まったベイトが沢山映し出されている。

水深50メートルの海域まで来たとき、幅にして10メートル以上はあろうかという、ベイトの群れが映し出された。

船を旋回させ、再度航跡をたどる。

ベイトの群れを再確認。

「ジギングの方が、面白いと思います」

塩田さんが直ぐにジグを落として、ワンピッチでシャクリ始める。

ベイトの真上の筈なのに、なかなかアタリが来ない。

再度同じコースを流したとき、最初のアタリ。



ラインを引き出す強い走りだが、時折食い上がって来るみたいだ。

上がってきたのは、良型のハガツオだった。



今度は、ベイトの群れの西側を流してみるがアタリが来ない。

昨日までの時化から、急に凪になったことが影響しているのだろうか。



ベイトの東側、沖合側になるコースを流してみる。

仕掛けも、ジギングから鯛ラバに変更する。

「来た!」

リールからラインが引き出される。

「良い走りをしていますね」



ゆっくりと、魚とのやり取りを楽しみながら、ラインを巻き取っていく。

上がってきたのは、カンパチ(ネリゴクラス)。



この後、またしてもアタリが出なくなった。

上り潮に、透明感のある良い潮だと思うのだが…。

ここで、ポイントを水深70メートル付近に変更してみる。

西の風がやや強くなって、船の流れが速くなった。

そんな中、アタリが来たがウッカリカサゴ。



流れる速さを調整するため、シーアンカーを入れる。

この頃から、アタリが遠退き始め静かな時間だけが過ぎる。

ベイトを探しながら、ポイントを北方向に変えていく。

「アタリが出ないですね。もう一度ベイトを探してみますね」

魚探に注意しながら、船を走らせる。

どれくらい走ったろうか、魚探にベイトの群れが映し出された。

風によって船が流されるコースを計算して、シーアンカーを入れる。

「来た!」

久し振りのアタリが来た。

上がってきたのはネリゴサイズのカンパチ。



今日の潮は青味があって、透明感もあり、いかにも鯛が釣れそうな感じなのだが…鯛が来ない。

「良い潮だと思うのですがね。沖に出ていく上り潮は鯛が出る潮なんですけどね」

「海の機嫌が悪いのですかね」

塩田さんとこんな話をしていると、今までと違うアタリが来た。

竿先を叩くアタリ。

「これは、鯛でしょう」



塩田さんの手元を見ていると、リールからラインが引き出されている。

「ドラッグを少しゆるめにしています」

「ゆっくりで良いですよ。楽しんでくださいね」

水中に魚が見えた。

「真鯛ですね」

「やった、ついに鯛が来た」

2キロを越す、良型の鯛。

塩田さんの笑顔が良い。



今日のアタリの不調が、いっぺんに吹き飛んだ。

「良かったですね」

「嬉しいです。日南の鯛ですね」

ピンクのトロフィーを手に、笑顔で帰港した。