釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月14日 気分爽快、釣りは楽しいな

2015年10月14日 | 日記
大島の東側に出たとき、北東からの波が気になった。

「天気予報では、朝の内は西風と言っていたはずなのに…」

目指すポイントは、水深80メートルと深場になるので、その波と風が気になる。

ポイントの海域に着くと、北東の風と波で船が揺れる。

しかし、そんな事など吹き飛ばすくらい明るくて、釣りを楽しむのが、今日のお客様3人組。

到着して、直ぐにジグを落とす。

「流れが速いな」

諏訪さんが呟いたとき、アタリが来た。

「おおっ。来た。来たよ!」



幸先良いスタートに、船内の気分も盛り上がる。

上がってきたのは、型の良いイトヨリ鯛。

「何して食べれば、美味しいかな」

釣ったら、食べる。

釣りの基本かな。

今度は、堂ヶ尾さんにアタリ。

「余り引かない」



上がってきたのは、小さいが真ハタだ。

「これ、美味しいですよ」

船首の方では、今村さんが大物を狙って竿を振っているが、まだアタリが来ない。



ここからが、本日の盛り上がりを見せていく。

クライマックスな釣りになっていく。

「来た!これは大きい!」

堂ヶ尾さんの竿が、大きく曲がっている。

底潮が速く、北東の風の影響もあってラインが相当出ている。

「うぉっ!おりゃ!」

リールを巻く手に、力が入っているのが伝わってくる。



諏訪さんからも、今村さんからも注目の眼差しが注がれる。

「見えた!鰤だ!」

「おおっーでかい!」



上がってきたのは、5キロ近い鰤(ハマチクラス)

「やった。嬉しい。」

「記念写真を撮りましょう」

「腕がきつくて、上がらん」

でも、顔も心も気分爽快の満面の笑みだ。

その勢いで、直ぐにジグを投入。

すると、「来た!又来た!」

再び堂ヶ尾さんにヒットした。



魚とやり取りする姿も、楽しそうで船内の雰囲気が益々盛り上がる。

上がってきたのは2キロクラスの真鯛。



鰤に続いて、真鯛、絶好釣だ。

今度は、諏訪さんに大きなアタリ。



何度も、何度も強い締め込みがおそってくるが、歯を食いしばって耐える。

「きつい。たまらん。腕が痛い」

必死にリールを巻き続ける姿に徐々に獲物が上がってきた。

「見えた。鰤だ」

「いや違う。ハンマーシャークだ」

背鰭と、胸鰭に針がガッチリ掛かっている。

タモで掬い、針を外して直ぐに放流。

「鰤かと思った…。」

「大丈夫。今日は直ぐにアタリが来るよ」

堂ヶ尾さんが、諏訪さんに声を掛ける。

この頃から魚探に映るベイトの影が、徐々に立ち上がって、柱状になっていく様になった。

「これは、釣れますよ」

私も、船のハンドルを握る手に力が入る。

この後、暫くエソとサゴシのアタリが連続する。



この状況を、打破したのは今村さん。

「ジギングは初めてです」

と、船首の方で黙々と振っていた竿にアタリ。



「重いです。なかなか上がってこない」

暫くすると、少し沖合に白い魚影が見えてきた。

「ニベです。スレ掛かりかな」



しかし、本日最高のドラマが待っていた。

船を元の位置に戻し、船首を風上に向けたときに諏訪さんに強烈なアタリ。

最初は、瀬掛かりかと思った次の瞬間、“大物”がいきなり走り出した。

諏訪さんが、前のめりになるくらいの強烈な走りだ。

「おおっ、ラインが無くなる。止まらん」

船首に立ってもらい、船で追い掛ける。

堂ヶ尾さんと今村さんも協力して、北東の風と波で船が揺れる為、諏訪さんを支える。



魚探を見ていると、“大物”は瀬周りをゆっくりと時に激しく動いているみたいだ。

どれくらいの時間、追い掛けたのだろう。

ラインを巻き取っては走られ、走られてはラインを巻き取るを繰り返したが、再度の強烈な走りに耐えられずラインが切れた。

「上がらん…。これを取らないといかんな…」

口惜しい気持ちと、やるだけのことはやって逃げられた、ある種の達成感みたいな物を感じる。

この後、大島の内場で暫し休憩した後む、再び本日のポイントの海域に戻る。

再び、堂ヶ尾さんが活躍する。

戻って直ぐ「来た!」と竿が曲がる。



時折、ジジッーとドラッグ音を響かせながら、獲物が浮いてきた。

「鰤だ!」



無事、タモに収まったのは4キロクラスの鰤(ハマチクラス)

堂ヶ尾さんの絶好釣はまだ止まらない。

「又来た!」

今度は、美味しい魚のハガツオ。



「ジグが着底出来ない」

と言っていた諏訪さんにアタリ。

上がってきたのは、ヤズだ。



ここで、北東の風が一段と強くなって、波も高くなってきたので納竿とし、帰港した。

絶好釣の堂ヶ尾さん、釣り上げた鰤以上の大物もヒットして、可成りやり取りを繰り返したが、針が外れた物もあった。

明るい雰囲気で、船内を楽しくしてくれる諏訪さんも、手強い相手とやり取りをした。

初めてのジギングに、最後まで手を抜くことなく、やり遂げた今村さん。

楽しい時間は、本当に過ぎるのが早いと感じた。