◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

10月23日

2013-10-23 04:58:32 | Weblog
●小口泰與
木犀や夕べの風を身の内に★★★
群れなして阿鼻叫喚の稲雀★★★
風に反り風にたわわや散る柳★★★

●河野啓一
秋野行く厚き雨雲仰ぎつつ★★★
庭先の小菊を摘めば雨模様★★★★
菊日和という言葉もあるが、ときには小雨が降る日もある。庭先に咲いた小菊を少し摘むと、今にも雨が降りそうな曇り具合。小菊はそんな日も、輝いている。(高橋正子)

柿の実の雨に濡れたる艶の良き★★★

●黒谷光子
秋晴れに宗祖の遺蹟訪ぬ旅★★★
筋塀の続く寺町薄紅葉★★★
街の灯のひろびろ秋の高速道★★★

●桑本栄太郎
双葉菜の列の乱れに野風かな★★★
秋蝶の日差しに酔いてさ迷える★★★
木の実降る水面の楽となりにけり★★★

●古田敬二
夕されば濡れてさびしき柿落葉★★★
子を待てば濡れてさびしき柿落葉★★★
あけび揺れるほんのちょっぴりほほ笑んで★★★

●小西 宏
団栗の茶の濃くなりぬ艶放ち★★★★
団栗は、熟れるとつやつやしてきて、茶色の色も濃くなる。充実した木の実となる。(高橋正子)

椋鳥の柿の実散らし騒がしき★★★
日を避けて通りし径の今は黄葉★★★
コメント (2)
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