ROCK & CINEMA DAYS

映画とROCKと猫が大好きです

合格も不合格も

2013-03-18 08:55:00 | 受験
毎年、この時期になると
アクセス数が跳ね上がる私のブログ。


理由はこれです。
「名古屋大学 合格発表」と検索して
私の過去のブログ記事・その名も「名古屋大学合格発表」http://star.ap.teacup.com/ladystardust/28.html
に訪問してくださる方が多いから。


もう5年も前の記事なのに
いまだに名古屋大学の合格発表あたりの日になると
急にアクセス過多。


「合格しました!やったー!」ではなく
「落ちました」の内容だから
興味を持たれるのでしょうか。


理由はともあれ
訪問してくださる方が多いのはうれしいです。
ありがとうございます。


あれから5年。
主人公の長男は、私立大学で学び
語学留学するために資金準備の期間も加えて1年間休学。
今月卒業です。


合否で泣いたり笑ったりした日から5年。
この5年間、あっという間でした。
本人も、今まで生きてきた中で一番早い5年間だと言っています。


合否ギリギリのラインで
発表の日までハラハラしどおし。
本人からの「落ちた」のメール。
ああああーーーーーー。だめだったかーーーー。ガックリ。
てっきり家から通えると思っていたのに
いきなりの下宿生決定。
慌ただしい弥生3月。泣いてるヒマもなかった。


発表の日に本人が高校へ報告に行ったら
不合格の報告に来たのは自分だけ。
来る人来る人「受かったー!」と晴れ晴れしい顔。
「そりゃ落ちたらわざわざ学校へ報告に来ないよな」と、あとから悟った長男。
さすがにこの時は心折れて泣きそうになったそうです。


あれから5年。
右から左を向いたら終わっていた?大学生活。
一所懸命勉強して
一所懸命バイトもして
自分で選んで自分のお金で行った留学。
晴れて4月からは社会人。


「結局さ、この大学で良かったよ。そりゃ名大はいい大学だけど、今考えると、こっちへ来て、結果オーライやよ」。


いろんな人生があります。
第一志望に合格して、発表の日は幸せいっぱいでも
入学後「こんなはずじゃなかった」と悩む人もたくさんいます。
私の大学時代にもいっぱいいました。


合格発表後の人生のほうがずっと長いです。
ゴールではなく、通過点。
後ろ向きにならずに、どうぞ悔いのない人生を。

受験参考書の思い出・数学編

2009-03-06 20:22:34 | 受験
前回は英語の参考書の思い出を書きましたが
今日は数学について書いてみます。

私は文系だったこともあり
数学は得意ではありませんでした。
でも何故か好きな教科のひとつだったんです。
いわゆる「へたの横好き」と言うやつですね。

どんな教科でもそうでしょうが
特に数学と国語は
生まれ持った「センス」が物言うと思いませんか。

例えば数学は、答えはひとつだけです。
しかしその答えに至る方法は、何種類もあります。
数学のセンスのある人は、問題をざっと読んだだけで
答えを導くのに一番てっとり早いやり方がひらめくみたいですね。

私のようにセンスのない人は
「こう解くのかなぁ…あれ、違うみたい。じゃ、こっちかなぁ…。
 んーと、これでここの数字がわかったから、こっちに当てはめて…。
 あ~めんどくせ。もひとつ同じようにして数字だして、両方あわせて
 できた~!」

などと、計算用紙が真っ黒になるくらい計算しまくって答えを出すのですが
いわゆる数学人間と呼ばれる人の計算式をみたら
すっげえシンプル!美しい!
え?こんな単純な式で解けるの?と目からウロコです。
私のやりかたなんてまるで
最寄り駅から目的地へ行くのに
電車1本で済むところを
途中下車して地下鉄に乗り換えて
また途中からバスに乗り換えて
またまた元の路線の電車に乗るようなもんです。

こんな私が持ってた参考書は
今でも高校生のベストセラー「チャート式数学Ⅰ」。
当時は1種類しかなかったチャート式ですが
今は赤だの青だの黄だの
レベル別に色分けされています。
うちの息子の高校は、青チャートを授業に採用しています。

でもねえ
チャート式って、正直言って、私はダメでした。合わなかったよ。

数学できる人には、いいと思います。
だから参考書の定番になってるんだしね。
だけど、問題の解説が、なんか不親切な感じしたんですよ。

解き方の途中式が載ってるんですけど
その途中式の途中が(変な表現ですみません)
いきなり飛んじゃってたりするんです。

だから
「なんでこの式の次がこうなるの?え~、どうしてこの式から次はこんな数字が出るの?」
と、説明が書いてないので考えなければなりません。
う~ん、う~ん、と考えてる時間がかなりロス。
わかんないからちょっと休憩、と
寝転んだり音楽聴いたりコーヒー飲んだり
結局時間だけが過ぎてゆく。

しかも
チャート式って、独特のニオイがしませんか?
あのニオイがどうも苦手で、私の中では
「せっかく起こった勉強意欲を、わざわざ減退させてしまう参考書」と位置づけられています。
まあ、今もニオイがあるのかどうかは知りませんけど。

その他に使った参考書は「なべつぐのあすなろ数学」。
これ、絶版ですが、非常に人気のあった参考書です。
今でもオークションで高値で取り引きされてるみたいですよ。
著者の渡辺次男先生は「大学受験ラジオ講座」も担当されてました。
確かねえ、参考書が袋とじになってたんですよ。
ハサミで切り開いて問題やった記憶があります。
ユニークでしたね。
ラジオ講座でのおだやかな語り口も覚えています。

ですが

私、これも合いませんでした(泣)。

今では何故合わなかったのかすら覚えてません。
最初の方で投げ出してしまいました。
一体何が起こったのか謎のままです。

「なんだよ、結局数学の参考書が理解できなかったのか」
と思われるでしょうが
いえいえ
私が大好きだった参考書があります。
それは

矢野健太郎「基礎をかためる数学Ⅰ」「解法のテクニック数学Ⅰ」

なんですよ。
矢野先生は言わずとしれた有名な数学者で、数学の著書も多いですが
この本は、マジよかった!
とくに「基礎をかためる数学Ⅰ」は
私のような文系人間には、これ以上ないくらいわかりやすい参考書でした。
この参考書のおかげで数学嫌いにならずにすんだようなもんです。
「解法のテクニック」は
今も書店に並んでいますが
書名は同じでも、矢野先生でなく
ちがう人が書かれた本になっているので
内容も違うんだろうなと憶測しています。

定番のチャート式や
熱烈なファンがたくさんいる「あすなろ数学」も
合わなかった経験から
参考書や問題集というものは
評判がよくても自分に合うかどうかわからないのだという
当然と言っちゃ当然のことを
実感した高校時代でした。
だからアマゾンのレビューなんかも
まるっきり信じてしまうものではないということですね。

ところで
今はチャート式って中学生用もあるし
英語とかもあるんですね。
息子が中1の時、チャート式中1英語を買ってやったんですが
登場人物が何人かいて(犬もいた)
ちょっとマンガ仕立てになってたのにびっくりしました。
だってチャート式って
解説が不親切な「ついてこれる奴だけついてこい」のイメージだったんで
そのあまりにユルい設定とのギャップがさぁ。



受験参考書の思い出・英語編

2009-03-03 15:10:24 | 受験
国公立大学の前期入試も終わり
受験生は結果待ちで落ち着かない日々を過ごしているでしょうね。
うちは去年、息子ふたりがそれぞれ大学受験・高校受験の
いわゆる「ダブル受験」でした。
今年は落ち着いていますが
2年後はまたあの慌ただしい日々&カネのかかる日々がやってくるかと思うと
は~ぁ…とため息が出ますね。

私が受験生の頃は
「旺文社の大学受験ラジオ講座」という番組がありまして
放送時間が地域によって夜だったり早朝だったりしたのですが
大手の学習塾や予備校が少なかった時代
とてもありがたい番組でした。

オープニングで流れるブラームス作曲の「大学祝典序曲」は
今でもオヤジ世代をターゲットにした商品のCMに使用されたりします。
あの曲を聴くと
毎月テキストを買って
雑音の混じるラジオを聴いていた頃を思い出します。

私が一番よく聴いていたのは
「西尾孝の実戦英文法」でした。
この西尾先生は、とにかく元気がいいというか、テンション高いんですよ。
そしてテンポも速い。

「はいっ、答え合わせいきますよっ。
 1番の答えは『on』、2番は『over』、こんなの簡単だねっ。
 ポンポンっといきますよっ。次3番は」

ちょ、ちょっと待ってよセンセ。
私その簡単なやつ間違えたんですけど。
説明してくれないんすか~。
常識ですかそうですか。

という状況が多々ありました。
でも西尾先生の教え方は実に論理的で
簡潔に説明してくれるので
非常にわかりやすかったです。
ぬべ~とした話し方や
「えー」「あのー」としょっちゅう詰まる人だと
聴いてる方もいらいらしてきますし眠くなりますが
西尾先生はまったくムダのない話し方をされましたね。
あのテンションの高さが伝染して
自分がすごく英語のできる人みたいに錯覚したこともありました。

西尾先生の参考書「実戦英文法」も買いました。
これはよかったですよ。
英語の参考書はこれと
森一郎先生の「試験に出る英文法」を繰り返しやりました。

森一郎先生はご存じ
「試験に出る英単語」で時代の寵児となった方です。
今の学生さんには考えられない事でしょうが、この本がでるまで
入試に出る頻度の多い順に並べた英単語帳は
なかったんですよ。

それまでは
旺文社の「赤尾の豆単」と呼ばれる
「英語基本単語集」が受験生のバイブルでした。
AからZまでアルファベット順に単語が3800語並んでいて
当時の受験生はちゃんとAから覚えたんですよ。
確か最初の単語は「abandon」だったと思います。

私の時代はもう
「試験に出る英単語」が常識でした。
一般的には「でる単」と呼ばれていますが
私の周辺ではみんな「しけ単」と呼んでました。
ちなみに大阪です。
「しけ単」地域の方はいらっしゃいますか?

この「でる単」、
一番最初の単語は「intellect」でした。
そして一番最後が「chaos」(カオス)だったのですが…。

今でこそよく「カオス」なんて言葉聞きますが
当時は聞いたことありませんでした。
「カオス…what?」てな感じ。
で、訳をみると

「こんとん」

もちろん、「混沌」のことですよ。
でも「こんとん」の意味すらわからない当時の私。
英単語がわからなくて、その日本語訳もわからない。
なんとも情けない気分でした。

先に書いた森先生の「試験にでる英文法」も
入試の頻度が多い文法から始まりまして
最初は「不定詞」to からでした。

結局「試験に出る英文法」は
最初から最後までを3回繰り返してやり通しました。
もうね、ボロボロになってしまって
本を持ったら、表紙だけ残って、中身が全部バサ~~っとバラバラに落ちたくらい使い込みました。

私が大学に入ることができたのも
「実戦英文法」と「試験に出る英文法」のおかげです。

いまでもアマゾンで「試験に出る英文法」が購入できることを知り
長男が中学生の時買ってやったのですが
いかんせん、内容が古すぎる…。
長男は見た瞬間「古っ!」と叫んでまったく読んでくれないし
次男にいたっては「ブックオフで買ったの?」と言うし(新品ですっ!)
そりゃ30年前とまったく内容変わってないんだもんなあ。
おまけに新品なのに何故か製本がずさんっぽいし。
受験生のバイブルもノスタルジーに変わってしまったのか…とほほ。



センター試験で891点って、もうね…

2009-01-26 13:18:28 | 受験
去年、大学に入学した長男と同じ高校だった同学年の人が
一浪して今年もセンター試験に挑まれたのですが。

891点。

は?

なに?

センター試験って900点満点でしょう。
それで891点て。

9点失点しただけって。
要するに
得点率99%ってことだわね。


!!!!! ウヒャ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!!


そんな人ほんとにいるんだー!

彼の志望大学は
もちろん、と言うか
当然、と言うか
東京大学。

ただ東大は
2次試験で合否を判定するから
センターの結果は足切りに使うだけで
関係ないらしいんですが

にしてもですよ、
3教科でそれぞれ1問づつ失点しただけで
あとの教科はすべて満点だったそうです。

どんだけ頭いいんですか。
でもこれだけの結果出せれば
浪人した甲斐があるってなもんじゃないですね。
お釣りがくるくらいです。

東大ってのは
こんな人たちの集団なんでしょうね。
すごすぎ。

過去のブログに
「京大芸人」の宇治原のことを書きましたが
彼もすごく頭いいですよね。
本の中のエピソードを読むと
常人とはまったく違う発想や理論を持っているので
東大や京大に入る人は
やっぱ生まれつき頭いいんだろうなと認識せざるを得ません。

そういえば
やはり長男と同じ学年で
去年、東大を15点差で不合格になった人がいました。
15点差って、簡単に言えば1問差なんですよ。

その人は
後期試験で一橋大学に合格されたそうです。
あのね、
後期で一橋に受かるって
前期で東大に受かるより難しいんですよ。

すごいなあ。

でも去年、一橋の新入生が
イッキ飲み強要で急性アルコール中毒になり
死亡したという事件がありました。

親御さんはどれだけ悲しかったかと思うと切ないですね。

去年はいろんな大学で大麻騒動があり
長男の通う大学からも逮捕者が出て
「あんたの学校は犯罪多すぎ」
と毒づいてしまいました。

せっかく大学に入っても
親を泣かせちゃだめだよねえ。
学費や仕送り出すのに
どんだけ苦労してるかわかんねーんだろうなあ。

はい。
私も30年前
わかってませんでした。

(ノ∀`)アチャー



「勉強しなさい」という育て方

2008-09-16 11:20:05 | 受験
私は基本的にテレビは夜しか観ない人間なんですが
ずっとずっと前、NHKが大好きな義父母につきあって
連続テレビ小説を観てたことがありました。
山口智子が唐沢寿明と結婚するきっかけになった
「純ちゃんの応援歌」です。
この中で、主人公の妹(現・松平健夫人が演じてた)のセリフで印象に残る物がありました。

妹は歌が得意で
NHKの「のど自慢」に出てチャンピオンになります。
自信をつけた彼女は
難関の宝塚音楽学校を受験して合格します。
でもその後
いつまでたっても役がもらえない。
後輩たちにも抜かされていく。
実力のなさを知らされた彼女は宝塚を去ります。

ジャズシンガーとなってキャバレーで歌い始めた彼女を
弟が「お姉ちゃんは歌がうまいなあ」と励まします。
その時、彼女は寂しそうに言いました。
正確なセリフではありませんが、こんな内容でした。

「でもね、お姉ちゃんは、これ以上うまくならへんのよ。
 自分の限界がわかってるってことは、つらいことなんやよ」

このセリフに「う~ん」と感じいってしまいました。

芸術や運動の才能って
生まれつきのものだなあとよく思います。
歌のうまい子、絵の上手な子、字がきれいな子、足が速い子…。
幼少期は、特に努力しなくても、他の子より優れてます。
そこから努力して才能を開花させるわけですが
いくら優れた子が努力しても、ほとんどの子が限界という壁にぶち当たります。
「歌姫」「巨匠」「メダリスト」などの称号を得る人は、世界でも一握りの人たちです。

学業も同じじゃないでしょうか。
あまり認めたくはないですが
生まれつき「頭のよい子」というのは
確かに存在するみたいです。
やっぱり努力して勉強しても
生まれつき「頭のよい子」にはかなわない。

うちは今年大学に入学した長男と
今年高校に入学した次男の2人の子供がいます。
2人とも同じ高校で部活も同じ。
3年ちがいなので、長男の卒業後に次男が入学、と言う形で
一緒に所属していたわけではありませんが…。

2人とも部活でヘトヘトになり
特に長男の頃は「県の強化指定校」だったので練習もハード、
勉強できる状態ではありませんでした。
でも地元では一番の進学校なので
卒業生の多くはさんぜんと輝く有名大学へ進学しています。
親としては
「そんなしんどい部活なんかやめて、勉強に専念してちょ。大学に入ればいくらでも好きなことできるやん」
と言うのですが、2人から返ってくる言葉は同じでした。

「帰宅部で、レベルの低い大学へ入ったら、それ以上かっこ悪いことはない」。

どこまでがホントがわかりませんが
今年東大に合格した長男と同学年の子は
3年生の9月まで勉強せずにゲームばかりしていたとのこと。
9月に親にゲームをとりあげられ
それから真面目に受験勉強したらしいのですが
マユツバだなあ。
でもずっと成績トップだったそうだから
生まれつき才能があったんだろうと思います。
その前年に東大に合格した生徒は
夏まで部活に励んでたというし
そんな実例をみていくと
部活にも入らず真面目に勉強するのがバカバカしくなるのもごもっともで。

「自分の限界」って
確かにあるんだよね。
夜回り先生こと水谷修さんも言ってました。
「大人たちが子供に言う最大の間違いは『やればできる』ということ」。
水谷さん曰く、
私が努力して荒川静香のようになれるか?
イチロー(松井秀喜だったかも)のようになれるか?
なれません。

だけど
「やってもできない」と思っちゃうと
「努力」をしなくなっちゃうよね。
それを阻止するために大人たちは
「やればできる」という幻想を子供たちに植え付けるんだろうな。

限界の話とはズレちゃうけど
よく親は子供が遊んでると「勉強しなさい」って言います。
私も言います。
でもそう言われて
「ハイッ」と勉強する子、いますか?
もし子供が「さて、勉強でもするか」と思っている時だったら
「勉強しなさい」って言われると
絶対、意地でもやらなくなると思います。
言われてやるもんじゃないわね、どんなことでも。
ほっとけば、そのうちに
やりたくなった時に勉強しだすだろうし
いつまでたっても勉強しないんだったら
それは本人が興味も必要も感じてないっつーことで
知らん顔しとけばいいんでしょうね。

いずれにせよ
まわりが決めてやるんじゃなくて
本人がすべて選択していくべきでしょう。
まわりが決めてやったら
将来、失敗したときに、まわりのせいにしちゃうしね。
逆に、自分が選択して失敗したことは
納得できると思います。かなり遠回りになるけど。

子育て後期になって
ふと雑感してみました。