ROCK & CINEMA DAYS

映画とROCKと猫が大好きです

BCLブーム再来?

2008-09-30 17:49:55 | テレビ・ラジオ
BCLって言ってもベイシティローラーズじゃないんですよ。あれはBCR。
BCLは「ブロードキャスティング・リスニング」の略で
70年代に大ブームとなった、海外の短波放送を聴くことです。

70年代に中高生だった人、特に男性は懐かしいんじゃないですか、BCL。
日本のマニアたちの間ではBCLの神様と呼ばれていた、放送評論家の山田耕嗣氏が
8月に亡くなられたそうです。
私がBCLに夢中になったのも、この方の著書(だったと思う)を読んだからなんですが
タイトル失念しました。なんだったかなぁ。
30年以上前のことだからさすがに覚えてないや。

私がその本を読んだのは、BCLがブームになる直前でした。
当時は深夜放送全盛期で
ニッポン放送の「オールナイトニッポン」や
毎日放送の「MBSヤングタウン」などを毎晩聴いていた、宵っ張りの中学生だった私が
書店で何気なく手に取った本に夢中になり
「海外短波が入るラジオを買うぞ」と一大決心。
こづかいとお年玉を貯めて
近くのマツヤデンキに行って買いました。
ソニー「スカイセンサー5800」2万円なり。

その頃ちょうどテレビでBCL用ラジオのCMやってて
ソニーの「スカイセンサー」と
ナショナルの「クーガ」の2つが目立ってたんです。
どっちかを買おうとして
「やっぱ世界のソニーだべ」
と迷わずスカイセンサー購入。
中学生にとっては2万円って大きな買い物ですよね。
今の価値だといくらになるんだろう?

ウキウキして家へ持って帰ったのですが
教育熱心な祖母に怒鳴られてしまいました。
何故かと言うと
期末テストの真っ最中だったからなのです。
「テストだって言うのに何やってるの!しかもそんな高い物を!」
さんざん叱られながらも
「これでイギリスのBBCやアメリカのVOAが聴けるわ~シアワセ♪」
と、相変わらずウキウキしておりました。

洋楽好きの私にとって
BBCはまさに聖地だったわけです。
当時はブリティッシュロックが全盛期だったので
数年後、エアロスミスやキッスが登場するまでは
「ロック=イギリス」
が、ロックファンの間で定番でした。

そのBBC放送の中で「POP CLUB」という番組がありました。
その名の通り、ポップミュージックをかける番組なのですが
当然ながら中学生の私には英語が聞き取れません。
前述のBCLの本によると
「ポップクラブは、会員になると会員証が送られてくる。リクエストがかかれば記念品がもらえる」
とのことだったので、辞書と首っ引きで
「私は日本の中学生です。ポップクラブに入会したいのですが、どうしたらいいですか」
との内容の手紙をタイプライターで打ち、BBCに送ったら、来ました。



これはバッジなんです。
これと「Welcome to POP CLUB!」と書かれた会員証をいただきました。
自分の英語が通じたんだ~とすごくうれしかったですね。
さっそく通学時のバッグにつけていったんですけど
BCLブームがまだ来ていなかったので誰も理解してくれず、寂しかったなあ。
会員証の方はとうの昔に捨ててしまったんですが
バッジは現存しています。

その後、リクエストも送ったんですよ。
ザ・バンドの「ウェイト」をリクエストして
ちゃんと英文も添えました。
なんて書いたのか忘れた…
たぶん、日本の中学生だとか、将来イギリスに行きたいとか、ブリティッシュロック大好きとか
そのようなことを下手な英語で書いたんだと思います。
送っただけで放送を全然聴かなかった数ヶ月後
突然、航空便で小荷物が送られてきました。
びっくりして開けてみると
なんと番組のオリジナルTシャツではありませんか。
「リクエストがかかったんだー!聴いてなかったー!うれしいけどショックー!」
喜び半分、ショック半分で複雑でした。

それからBCLブームがやってきて
各電機メーカーがBCL用ラジオを競い合って発売し
海外の放送局が
「日本人が大量にベリカードをくれと手紙をよこして困っている」
と苦情を言ってるのがニュースで流れたりして
私のBCL熱も冷めていきました。

ロッドアンテナを垂直に伸ばし
自分の耳だけを頼りに
ダイヤルをゆっくりゆっくり回して
お目当ての放送局を探し出す。
僅かなズレで聞こえなくなってしまう。
なんか職人さんみたいですね。
面倒なのに楽しい作業だったな。

社会人になってから会社の同僚の家に行ったら
私のと同じ「スカイセンサー5800」が鎮座していたのでびっくり。
同世代だなあと実感しました。
でも女性でBCLやってた人に会ったことはないんです。
やっぱ男性向けの趣味なのかな。

今またBCLが静かなブームになりつつあるとか聞いたんですけど
ほんと?
実家のどこかに埋もれてるスカイセンサーを発掘してこようかしらん。


やっぱチャーリーズ・エンジェルって昔の方がイメージ強いわ

2008-09-24 14:06:09 | テレビ・ラジオ
つい最近、テレビでキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの
「チャーリーズ・エンジェル」をやってて
映画大好きな次男が観てる横でチラ見してました。
今まで何回かテレビでやってんのに
そんな何回も見たい映画なのかなあと
次男に疑問をいだきつつ
キャメロンのおバカぶりは微笑ましいなと思ってます。
ボンジョビの曲かかるしね。


チャーリーズ・エンジェルと言えば
私たちの世代はやっぱり
ファラー・フォーセット、ケイト・ジャクソン、ジャクリーン・スミスでしょうね。
日曜の夜10時半から日テレ系でやってました。
雑誌なんかで、今アメリカでモンローの再来と言われている大人気の女優が主演と紹介されてて
それがファラー・フォーセット(当時はファラー・フォーセット・メジャース)だったんですね。
でもさ、はっきり言って日本人好みじゃなくなかった?
あの髪型はかっこいいなと思ったけど。
なんかさ、ハデすぎて、ちょっとなあ…だったな。



↑うちの店においてあるロードショー1979年2月号の表紙なんですよ。
この頃がファラーの全盛期だったのかな。
私はジャクリーン・スミスが一番きれいだと思ってました。
ま、3人それぞれ人気があったみたいでしたね。
セクシー派・知性派・美人派と役割きまってたし。

ファラーは1シーズンでやめちゃって
2シーズンからは、シェリル・ラッドがファラーの妹という役柄で登場してきました。
このシェリル、日本ですごく人気出ましたよ。
162cmとアメリカ人にしては小柄で、すごくかわいらしかったです。
小山まみの声もかわいらしくてイメージに合ってましたし。
実際のシェリルの声はもっとハスキーだったですけど。

私の父親はシェリルが好きで
彼女が出てくると「この子はかわいらしいなあ」とご満悦でしたね。
サントリーのVSOPのCMにも出てました。
その頃シェリルは、日本では未公開のドラマに主演したんですが
そのドラマが、アメリカで社会問題となっている「児童虐待」をあつかったもので
彼女は虐待する母親役だったそうです。
当時の日本では、児童虐待はほとんど報道されてなかったので
(実際にはあったのかもしれないけど)
「アメリカって社会問題になるほど子供を虐待してんのか。恐ろしい国だな」
と思ったんですけど
今の日本は数十年遅れでアメリカ化してるわけですね。

ああ、ジャクリーン・スミスが一番きれいだと思ったと書きましたが
なんと私は彼女にファンレターを出したことがあるんです。
高校生だったんで拙い英語をタイプライターで打って
国際返信切手とかいう名前の切手を入れてエアメールで送ったら
サイン入りのポートレートを返してくれましたよ。
それがこれです。
   ↓


ポートレートの裏に
“Yuka Much love Jaclyn Smith”
と書いてあります。
男と思われたみたいですね(笑)。
今は知らないけど
昔は海外の俳優にファンレターを出すと
サイン入りのポートレートを返してくれたりしたんです。
ま、本人が書いてるのかどうかはわかんないですけどね。
ジャクリーンは、番組に犯人役で出た俳優と結婚して
確か3ヶ月くらいで離婚したんじゃなかったっけ。
このエンジェルたちはみなさん結婚運がよろしくなくて
ファラーもケイトもシェリルも離婚歴ありですね。
ボスレー役のデビッド・ドイルだけが長年奥さんと連れ添っていると聞きました。

現代版のチャーリーズ・エンジェルは
アクション多すぎ、つかハデすぎで
映画としてはそれもありかなあと思うんですが
現実離れしすぎてて
なんだかなぁ、って感じですかね。
ルーシー・リューのスタントは
ボディビル界の百恵ちゃんこと西脇美智子だったそうですね。

そういえば若い頃
アメリカ人男性としゃべってて
「チャーリーズ・エンジェルが好きでいつも観てた」と英語で言ったら
フッと鼻で笑われて
「オイロケダケノバングミネ~」
と何故か日本語で返されてしまったよ。



「勉強しなさい」という育て方

2008-09-16 11:20:05 | 受験
私は基本的にテレビは夜しか観ない人間なんですが
ずっとずっと前、NHKが大好きな義父母につきあって
連続テレビ小説を観てたことがありました。
山口智子が唐沢寿明と結婚するきっかけになった
「純ちゃんの応援歌」です。
この中で、主人公の妹(現・松平健夫人が演じてた)のセリフで印象に残る物がありました。

妹は歌が得意で
NHKの「のど自慢」に出てチャンピオンになります。
自信をつけた彼女は
難関の宝塚音楽学校を受験して合格します。
でもその後
いつまでたっても役がもらえない。
後輩たちにも抜かされていく。
実力のなさを知らされた彼女は宝塚を去ります。

ジャズシンガーとなってキャバレーで歌い始めた彼女を
弟が「お姉ちゃんは歌がうまいなあ」と励まします。
その時、彼女は寂しそうに言いました。
正確なセリフではありませんが、こんな内容でした。

「でもね、お姉ちゃんは、これ以上うまくならへんのよ。
 自分の限界がわかってるってことは、つらいことなんやよ」

このセリフに「う~ん」と感じいってしまいました。

芸術や運動の才能って
生まれつきのものだなあとよく思います。
歌のうまい子、絵の上手な子、字がきれいな子、足が速い子…。
幼少期は、特に努力しなくても、他の子より優れてます。
そこから努力して才能を開花させるわけですが
いくら優れた子が努力しても、ほとんどの子が限界という壁にぶち当たります。
「歌姫」「巨匠」「メダリスト」などの称号を得る人は、世界でも一握りの人たちです。

学業も同じじゃないでしょうか。
あまり認めたくはないですが
生まれつき「頭のよい子」というのは
確かに存在するみたいです。
やっぱり努力して勉強しても
生まれつき「頭のよい子」にはかなわない。

うちは今年大学に入学した長男と
今年高校に入学した次男の2人の子供がいます。
2人とも同じ高校で部活も同じ。
3年ちがいなので、長男の卒業後に次男が入学、と言う形で
一緒に所属していたわけではありませんが…。

2人とも部活でヘトヘトになり
特に長男の頃は「県の強化指定校」だったので練習もハード、
勉強できる状態ではありませんでした。
でも地元では一番の進学校なので
卒業生の多くはさんぜんと輝く有名大学へ進学しています。
親としては
「そんなしんどい部活なんかやめて、勉強に専念してちょ。大学に入ればいくらでも好きなことできるやん」
と言うのですが、2人から返ってくる言葉は同じでした。

「帰宅部で、レベルの低い大学へ入ったら、それ以上かっこ悪いことはない」。

どこまでがホントがわかりませんが
今年東大に合格した長男と同学年の子は
3年生の9月まで勉強せずにゲームばかりしていたとのこと。
9月に親にゲームをとりあげられ
それから真面目に受験勉強したらしいのですが
マユツバだなあ。
でもずっと成績トップだったそうだから
生まれつき才能があったんだろうと思います。
その前年に東大に合格した生徒は
夏まで部活に励んでたというし
そんな実例をみていくと
部活にも入らず真面目に勉強するのがバカバカしくなるのもごもっともで。

「自分の限界」って
確かにあるんだよね。
夜回り先生こと水谷修さんも言ってました。
「大人たちが子供に言う最大の間違いは『やればできる』ということ」。
水谷さん曰く、
私が努力して荒川静香のようになれるか?
イチロー(松井秀喜だったかも)のようになれるか?
なれません。

だけど
「やってもできない」と思っちゃうと
「努力」をしなくなっちゃうよね。
それを阻止するために大人たちは
「やればできる」という幻想を子供たちに植え付けるんだろうな。

限界の話とはズレちゃうけど
よく親は子供が遊んでると「勉強しなさい」って言います。
私も言います。
でもそう言われて
「ハイッ」と勉強する子、いますか?
もし子供が「さて、勉強でもするか」と思っている時だったら
「勉強しなさい」って言われると
絶対、意地でもやらなくなると思います。
言われてやるもんじゃないわね、どんなことでも。
ほっとけば、そのうちに
やりたくなった時に勉強しだすだろうし
いつまでたっても勉強しないんだったら
それは本人が興味も必要も感じてないっつーことで
知らん顔しとけばいいんでしょうね。

いずれにせよ
まわりが決めてやるんじゃなくて
本人がすべて選択していくべきでしょう。
まわりが決めてやったら
将来、失敗したときに、まわりのせいにしちゃうしね。
逆に、自分が選択して失敗したことは
納得できると思います。かなり遠回りになるけど。

子育て後期になって
ふと雑感してみました。




20世紀少年/T・レックス

2008-09-12 23:06:53 | ロック
うちの息子たちが観たい観たいと騒いでいる映画「20世紀少年」。
テレビでやたらT・レックスの「20th Century Boy」が流れてると思ったら
この映画の主題歌だそうで
そーいや、そのまんまのタイトルだなあ。
マツケンファンの私としては
「デトロイト・メタル・シティ」のほうが観たいんだよね。
ジーン・シモンズも出てるらしいし。

「この映画の曲は、T・レックスってバンドが大昔に出した“20th Century Boy”っつーやつで…」と息子たちにレクチャーしようとしたら
「(゚Д゚)ハァ? 知っとるし。ジョーシキやし。うちのCDで何度も聴いとるし」
とあからさまにバカにされてしまいました。
そーでした。息子たちが小さい頃は、食事中のテレビを禁止していたので、代わりにCDを流してたのでした。
そのCDの中にT・レックスもありました。
「20th Century Boy」の他には「メタルグルー」とか「ライト・オブ・ラブ」なんかもかけてましたね。
特に「ライト・オブ・ラブ」は、長男が赤ちゃんの時に、寝かしつける子守歌にしてました。さすがにそれは覚えてないそうですが。

確か「イージーアクション」のシングルレコードを持ってたぞ、と本棚を漁ってたら、ありました。これこれ。 



下の方に書いてあるんですが、500円なんですね。
「8枚目の連続ナンバーワン!」なんて書いてありますよ。
T・レックス全盛期ですね。
ジャケットを開くと、こんな写真が。



上から3枚目の写真は、1972年にフジテレビ「リブ・ヤング」に出演した時です。
マーク・ボランの左にいるのが司会の愛川欽也、右が今野雄二。
この1年後、中学生になった私は、学校にこのレコードを持って行ったんですよ。
(放送部室にレコードを持って行くと、昼休みに校内放送で流してくれるので)
で、みんなでこの写真を見て
「マーク・ボラン、ちっちぇー!」
と騒いでました。
だって愛川欽也よりちっちゃいもんね。イギリス人なのに。
しかも例のロンドンブーツ履いてるんじゃないの?靴は見えんけど。

グラムロックのブームは短かったですが、とにかく派手ハデなので記憶には残りました。
デビッド・ボウイ、シルバーヘッド、スレイド、モット・ザ・フープル、スイート…
なんてなつかしい。
チューブズってのもいたなあ。
あのミック・ジャガーさえ、当時はグラムなカッコしてました。
まあ彼は、その時その時のハヤリを取り込んでいくビジネスマンでありますから。
そこがまた好きなのよheart

グラムって一時廃れたけれど
そのあとまたいろんな形でリバイバルしていきました。
ヘヴィメタのバンドなんか「グラムのカッコしてハードロックやってます」だし
日本のロックの「ヴィジュアル系」ってジャンルは、もろグラムですね。

マーク・ボランは生前「将来、自分のブームが来る」と予言してたそうです。
ブームが来た時にはもうこの世に存在していなかったのが残念です。
ところでマークって魔法使いと同居してたことがあるってほんとかしら。

ところでこの「イージーアクション」のジャケットの裏側に
T・レックスのレコード紹介があるんですけど
ちょっと見てください。
「メタル・グウルー」ですよ。
その下は
「チルドレン・オヴ・ザ・リヴォリューション」。
エアロスミスが当初「アエロスミス」と誤植されてたのを思い出しました。



「白雪姫」で大笑い

2008-09-06 19:43:09 | 
誰もが知ってるグリム童話「白雪姫」で大爆笑してしまい、今日は一日中思い出しては笑いが止まらないヤバイ状態でした。

うちで購読している中日新聞朝刊は、数年前から昔の名作を原文のまま掲載するという企画を実施しています。
漱石・龍之介・宮沢賢治などなどの文豪の名作が数回に分けて掲載されてきました。
つい最近は、菊池寛と芥川龍之介が訳したアンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」「マッチ売りの少女」なども、当時の原文訳のまま掲載されました。
そして今は、グリムの「白雪姫」。菊池寛の訳なんですがね。

大筋はみなさんご存じのとおりです。
継母である王妃に美しさを妬まれ、森で7人のこびとたちと暮らすようになった白雪姫が、老女に変装した継母からもらった毒リンゴを食べて死にます。
しかし通りがかった王子に見初められ、生き返って…。

今日の掲載分は、毒リンゴを食べて死んだ白雪姫が棺に入れられているところを王子がとおりがかって見初めるシーンでした。
ここが私の笑いのツボに見事にハマッてしまったのです。

原文だとちょっとわかりにくいんで、簡単な文章で再現してみますと…。

棺の中の白雪姫を見た王子は、一目惚れしてしまいました。
そこでまわりで悲しんでいるこびとたちに
「この美しい女性をぜひ連れて帰らせていただきたい。お礼に君たちのほしいものは何でもやろう」
と頼みます。
しかしこびとたちは
「この娘は私たちの大事な娘だ。ほしいものを何でもくれると言っても、渡すわけにはいかない。お断り」
と突っぱねます。
そうすると、王子ったら
「そうだね。とても物と引き換えにできるような女性ではない。君たちの気持ちはよくわかる。じゃあ、
何もあげないから、この女性を連れて帰らせてくれ
と頼みました。

ここで私は大爆笑でした。
だって「何でもあげるからこの女をくれ」って言って、
「だめ」と断られたら、
「じゃあ何もやらないからこの女をくれ」って…。
王子、それじゃ取り引きになってないじゃん。
しかもこの言葉を聞いたこびとたちは、

「そこまで姫を愛してくれるのかと感動したこびとたちは、承知しました」。

何でやねん。

人よすぎやろぉ、こびと。
なんでさあ、
「何もやらんから、くれ」
と言われて感動して承知する?
損してることに気づかんのか?
それだったら、王子が「何でも好きな物をやる」って言った時に承知しとけばいいやん。
欲がなさすぎるにもほどがあるって。
しっかしこの王子は策士であるな。
こびとたちの欲のなさを逆手にとった禅問答。
結局は損せず欲しい女を手に入れたということですね。

このくだりで大爆笑してしまって
まわりにいた息子たちに説明しようとしたのですが
「ちょ~~~、この白雪姫さ~~~、読んでみるよ~~
『王子は、何もやらないから、ひぃめぇをぅぅぅ…』
ひぇ~~~あかん、読めん~~ぎゃはははははwwwwwwwwwww」
と笑い崩れて不可能でした。

こびとたちに
「誰がきても決して家に入れてはならない」と何度念を押されても
王妃を入れて仮死状態にされてしまう白雪姫の学習能力のなさも相当だけど

しつこいくらい王妃に
「世界で一番美しいのは誰?」
と聞かれて、いちいち「白雪姫」と答える融通のきかない鏡も鏡だけど

やっぱ
王子が一番へんなやつだ。

こんだけ笑ったのは
そんぽ24のCMを初めてみたとき以来、久々であります。