BCLって言ってもベイシティローラーズじゃないんですよ。あれはBCR。
BCLは「ブロードキャスティング・リスニング」の略で
70年代に大ブームとなった、海外の短波放送を聴くことです。
70年代に中高生だった人、特に男性は懐かしいんじゃないですか、BCL。
日本のマニアたちの間ではBCLの神様と呼ばれていた、放送評論家の山田耕嗣氏が
8月に亡くなられたそうです。
私がBCLに夢中になったのも、この方の著書(だったと思う)を読んだからなんですが
タイトル失念しました。なんだったかなぁ。
30年以上前のことだからさすがに覚えてないや。
私がその本を読んだのは、BCLがブームになる直前でした。
当時は深夜放送全盛期で
ニッポン放送の「オールナイトニッポン」や
毎日放送の「MBSヤングタウン」などを毎晩聴いていた、宵っ張りの中学生だった私が
書店で何気なく手に取った本に夢中になり
「海外短波が入るラジオを買うぞ」と一大決心。
こづかいとお年玉を貯めて
近くのマツヤデンキに行って買いました。
ソニー「スカイセンサー5800」2万円なり。
その頃ちょうどテレビでBCL用ラジオのCMやってて
ソニーの「スカイセンサー」と
ナショナルの「クーガ」の2つが目立ってたんです。
どっちかを買おうとして
「やっぱ世界のソニーだべ」
と迷わずスカイセンサー購入。
中学生にとっては2万円って大きな買い物ですよね。
今の価値だといくらになるんだろう?
ウキウキして家へ持って帰ったのですが
教育熱心な祖母に怒鳴られてしまいました。
何故かと言うと
期末テストの真っ最中だったからなのです。
「テストだって言うのに何やってるの!しかもそんな高い物を!」
さんざん叱られながらも
「これでイギリスのBBCやアメリカのVOAが聴けるわ~シアワセ♪」
と、相変わらずウキウキしておりました。
洋楽好きの私にとって
BBCはまさに聖地だったわけです。
当時はブリティッシュロックが全盛期だったので
数年後、エアロスミスやキッスが登場するまでは
「ロック=イギリス」
が、ロックファンの間で定番でした。
そのBBC放送の中で「POP CLUB」という番組がありました。
その名の通り、ポップミュージックをかける番組なのですが
当然ながら中学生の私には英語が聞き取れません。
前述のBCLの本によると
「ポップクラブは、会員になると会員証が送られてくる。リクエストがかかれば記念品がもらえる」
とのことだったので、辞書と首っ引きで
「私は日本の中学生です。ポップクラブに入会したいのですが、どうしたらいいですか」
との内容の手紙をタイプライターで打ち、BBCに送ったら、来ました。
これはバッジなんです。
これと「Welcome to POP CLUB!」と書かれた会員証をいただきました。
自分の英語が通じたんだ~とすごくうれしかったですね。
さっそく通学時のバッグにつけていったんですけど
BCLブームがまだ来ていなかったので誰も理解してくれず、寂しかったなあ。
会員証の方はとうの昔に捨ててしまったんですが
バッジは現存しています。
その後、リクエストも送ったんですよ。
ザ・バンドの「ウェイト」をリクエストして
ちゃんと英文も添えました。
なんて書いたのか忘れた…
たぶん、日本の中学生だとか、将来イギリスに行きたいとか、ブリティッシュロック大好きとか
そのようなことを下手な英語で書いたんだと思います。
送っただけで放送を全然聴かなかった数ヶ月後
突然、航空便で小荷物が送られてきました。
びっくりして開けてみると
なんと番組のオリジナルTシャツではありませんか。
「リクエストがかかったんだー!聴いてなかったー!うれしいけどショックー!」
喜び半分、ショック半分で複雑でした。
それからBCLブームがやってきて
各電機メーカーがBCL用ラジオを競い合って発売し
海外の放送局が
「日本人が大量にベリカードをくれと手紙をよこして困っている」
と苦情を言ってるのがニュースで流れたりして
私のBCL熱も冷めていきました。
ロッドアンテナを垂直に伸ばし
自分の耳だけを頼りに
ダイヤルをゆっくりゆっくり回して
お目当ての放送局を探し出す。
僅かなズレで聞こえなくなってしまう。
なんか職人さんみたいですね。
面倒なのに楽しい作業だったな。
社会人になってから会社の同僚の家に行ったら
私のと同じ「スカイセンサー5800」が鎮座していたのでびっくり。
同世代だなあと実感しました。
でも女性でBCLやってた人に会ったことはないんです。
やっぱ男性向けの趣味なのかな。
今またBCLが静かなブームになりつつあるとか聞いたんですけど
ほんと?
実家のどこかに埋もれてるスカイセンサーを発掘してこようかしらん。
BCLは「ブロードキャスティング・リスニング」の略で
70年代に大ブームとなった、海外の短波放送を聴くことです。
70年代に中高生だった人、特に男性は懐かしいんじゃないですか、BCL。
日本のマニアたちの間ではBCLの神様と呼ばれていた、放送評論家の山田耕嗣氏が
8月に亡くなられたそうです。
私がBCLに夢中になったのも、この方の著書(だったと思う)を読んだからなんですが
タイトル失念しました。なんだったかなぁ。
30年以上前のことだからさすがに覚えてないや。
私がその本を読んだのは、BCLがブームになる直前でした。
当時は深夜放送全盛期で
ニッポン放送の「オールナイトニッポン」や
毎日放送の「MBSヤングタウン」などを毎晩聴いていた、宵っ張りの中学生だった私が
書店で何気なく手に取った本に夢中になり
「海外短波が入るラジオを買うぞ」と一大決心。
こづかいとお年玉を貯めて
近くのマツヤデンキに行って買いました。
ソニー「スカイセンサー5800」2万円なり。
その頃ちょうどテレビでBCL用ラジオのCMやってて
ソニーの「スカイセンサー」と
ナショナルの「クーガ」の2つが目立ってたんです。
どっちかを買おうとして
「やっぱ世界のソニーだべ」
と迷わずスカイセンサー購入。
中学生にとっては2万円って大きな買い物ですよね。
今の価値だといくらになるんだろう?
ウキウキして家へ持って帰ったのですが
教育熱心な祖母に怒鳴られてしまいました。
何故かと言うと
期末テストの真っ最中だったからなのです。
「テストだって言うのに何やってるの!しかもそんな高い物を!」
さんざん叱られながらも
「これでイギリスのBBCやアメリカのVOAが聴けるわ~シアワセ♪」
と、相変わらずウキウキしておりました。
洋楽好きの私にとって
BBCはまさに聖地だったわけです。
当時はブリティッシュロックが全盛期だったので
数年後、エアロスミスやキッスが登場するまでは
「ロック=イギリス」
が、ロックファンの間で定番でした。
そのBBC放送の中で「POP CLUB」という番組がありました。
その名の通り、ポップミュージックをかける番組なのですが
当然ながら中学生の私には英語が聞き取れません。
前述のBCLの本によると
「ポップクラブは、会員になると会員証が送られてくる。リクエストがかかれば記念品がもらえる」
とのことだったので、辞書と首っ引きで
「私は日本の中学生です。ポップクラブに入会したいのですが、どうしたらいいですか」
との内容の手紙をタイプライターで打ち、BBCに送ったら、来ました。
これはバッジなんです。
これと「Welcome to POP CLUB!」と書かれた会員証をいただきました。
自分の英語が通じたんだ~とすごくうれしかったですね。
さっそく通学時のバッグにつけていったんですけど
BCLブームがまだ来ていなかったので誰も理解してくれず、寂しかったなあ。
会員証の方はとうの昔に捨ててしまったんですが
バッジは現存しています。
その後、リクエストも送ったんですよ。
ザ・バンドの「ウェイト」をリクエストして
ちゃんと英文も添えました。
なんて書いたのか忘れた…
たぶん、日本の中学生だとか、将来イギリスに行きたいとか、ブリティッシュロック大好きとか
そのようなことを下手な英語で書いたんだと思います。
送っただけで放送を全然聴かなかった数ヶ月後
突然、航空便で小荷物が送られてきました。
びっくりして開けてみると
なんと番組のオリジナルTシャツではありませんか。
「リクエストがかかったんだー!聴いてなかったー!うれしいけどショックー!」
喜び半分、ショック半分で複雑でした。
それからBCLブームがやってきて
各電機メーカーがBCL用ラジオを競い合って発売し
海外の放送局が
「日本人が大量にベリカードをくれと手紙をよこして困っている」
と苦情を言ってるのがニュースで流れたりして
私のBCL熱も冷めていきました。
ロッドアンテナを垂直に伸ばし
自分の耳だけを頼りに
ダイヤルをゆっくりゆっくり回して
お目当ての放送局を探し出す。
僅かなズレで聞こえなくなってしまう。
なんか職人さんみたいですね。
面倒なのに楽しい作業だったな。
社会人になってから会社の同僚の家に行ったら
私のと同じ「スカイセンサー5800」が鎮座していたのでびっくり。
同世代だなあと実感しました。
でも女性でBCLやってた人に会ったことはないんです。
やっぱ男性向けの趣味なのかな。
今またBCLが静かなブームになりつつあるとか聞いたんですけど
ほんと?
実家のどこかに埋もれてるスカイセンサーを発掘してこようかしらん。